今夜は、ローガンブラウンでの食事。
今回楽しみにしていたことの1つです。
ウェリントンへ行くからには、勉強になるようなレストランに行きたいと思っていました。
そこで、ウェリントンから来たお客様や、ウェリントンに詳しい方から情報収集し、
それをさらにインターネットで調べ、「ローガンブラウン」を選んだのです。
(あとから地球の歩き方みたら、普通に載ってましたけどね)

(画像はウェブサイトから頂きました)

まず、入り口を入るときれいな金髪のおねえちゃんが出迎えてくれました。
19時の予約だったのですが、すかさず
「食事の前にバーで一杯のみますか?」と聞いてきました。
「NOといえない日本人」の私たちは、「YES」といって、
まずはバーの前にあるソファー席へ。
本のように分厚いメニューから、カクテルを注文しました。

そろそろディナーメニューでも見せてもらおうか。
と話していたちょうどそのとき、すかさず
「テーブルへ移りますか?」と聞いてきました。さすがのタイミングです。

なんせ私は、口内炎が痛くて仕方なかったので、
おいしそうなメニューを前に、噛まなくても食べれそうなやわらかいものを選択するしかありませんでした。
でも、ちょうど「食べたい」と思ったものが、柔らかいものだったので、
迷わずチョイス。
テーブル担当のウェイターは、若くて明るくて感じの良い、嵐の二ノ宮くんを外人にした感じの青年でした。
メニューの質問にも気さくに答えてくれますし、
店内のアジア人は私たちだけと言う、ちょっと居心地の悪い空間でも、
常に会話を持とうとしてくれました。
これって、サービス業なんだから当たり前と思っていても、
アジア人慣れしていない人は、「アジア人」というだけで冷たく当たる人がいるの事実です。
私の友人で、以前クライストチャーチに住んでいて、オークランドへ移動した人がいるのですが、
「オークランドみたいにアジア人がたくさんいるところにきて、居心地がいい」と話していました。
特に、ウェリントンは、街を歩いていてもアジア人がとっても少なくて、
アジア人慣れしてないんじゃないかと、少し心配していたので、よかったです。

さて、料理はというと、
私は、子牛の煮込みと生ハム
ニュージーランドにしては、案外ポーションも小さく、
っていうか、はっきりいって3口で食べ終わってしまいました。

そしてメインは、たまねぎのスフレ。
スフレですからもちろん噛む必要はなく、本当に苦労なくいただくことができました。
しかも、とってもおいしかったです。
ベジタリアンフードでおいしいのもを食べると嬉しいですね。
「肉」とか「魚」とかの素材で勝負ではなく、
野菜のようなシンプルなもので、いかに満足な味を引き出せるかが勝負です。
この勝負、完全にローガンブラウンの勝利でした。

ちなみに、彼の注文したのは、前菜が「スモークしたウナギと、西洋ワサビのパンナコッタ」で、
メインは「牧草牛のフィレステーキ 和牛の牛タンのコロッケ添え」だったのですが、
こちらは両方とも「普通」だったそうです。

食後、テーブルに来たウェイターが、
「日本人ですか?」と聞いてきました。
「そうです」と答えると、彼は笑顔で、
「僕の兄は日本で英語の教師をしているんです」と教えてくれました。
ニュージーランド人で、日本で英語の教師をしている人って、本当に多いんですよね。
今までも、このような「家族が日本で英語を教えている」という話に、何度も遭遇したことがあります。
彼いわく、兄は日本が好きで、帰ってきたくないんだとか。
きっと、この二ノ宮くん似のウェイターの兄だったら、
さぞかし日本でモテまくっているだろうことは、想像に難くありません。
そんなこともあり、彼はとってもフレンドリーだったのかもしれません。

これは、レストラン経営の話になってしまうのですが、
このローガンブラウンでは特筆すべき点が2点ありました。
はっきりいって、うちの店でもとりいれたいくらいです。
ま、レストランのレベルの違いや、「いまさらできない」というのは理解していますので、
「こんなシステムうらやましい」と指をくわえてみていることしかできないのですが。

まず1つは、ローガンブラウンでは、17:30~19:30にビストロメニューというのがあって、
それとは別に、何時でもOKのダイニングメニューがあるんです。
このビストロメニューは、たったの$39.50で、前菜、メイン、デザートの3コースがいただけます。
なんてお得なんでしょう!もちろんチョイスは2品と少なく、料理もダイニングメニューとは違います。

これで1つ納得したのが、私たちが来店した19時頃、
結構子連れのお客様が多かったのです。
そして「こんな高級なレストランに子連れでくるなんて」と思ったのを覚えています。
しかし、その子連れ家族や、カジュアルな服装の団体客は、
みんな19時半にはすっきりすっかりいなくなったのです。

そう、彼らはこの$39.50のビストロメニューを食べにきていたのです。

このビストロメニューを注文した人は、絶対に19時半までにテーブルを空けなくてはいけない。
というルールがあります。
それで、早い時間に安いメニューで、敷居の高いレストランにはあまり行かない客層を取り入れ、
19時半からフルでダイニングの客単価の高い客層を入れる。というわけです。
なんてすごいシステムでしょうか。
ダイニングメニューは、前菜が大体$30、メインが大体$47、デザートが大体$20です。
つまり、1人$100いっちゃうわけですよ。
それがビストロだと、1人$39.50。スゴイ。

そして、このビストロの利用者は非常に多いらしく、
私がウェブサイトから予約をした際も、
「○月○日はビストロは満席です。」
というメッセージが何日か分でていました。

客席を2回転させるだけではなく、2つの違う客層を時間帯を分けて取り込むなんて、
天晴れです。

次の特筆すべき点はBYOです。
BYOとは、自分の買ったワインをレストランに持ち込めるというシステムのことですが、
私たちは、バーで飲んでいるときに、入ってくるお客さんがみんな「ワイン」を持参していることに
とても驚いたのです。
通常、BYOができるのはカジュアルレストランのみで、
ワインリストが充実しているような高級レストランでBYOはできません。
「まさか、このローガンブラウンでBYOができるわけないよね???」と首をかしげていたのです。

この疑問は、ワインリストをよーくみることで解決しました。
なんと「BYO SUNDAY ONLY」なのです。
どうも日曜日に外食をする人が少ないのか、
日曜日だけBYOしていいよ。っていうルールなのです。
持ち込み料は一本$10です。
私たちは、ドリンクだけで2人で$100くらい注文しましたから、
この値段の差は大きいです。
つまり、私たちが、2人分の食事とワインで$300使う所を、
ビストロメニューとSUNDAY BYOを利用すれば、
2人で$100でお釣りが来るのです。
すごい!すごすぎる!!!

高級レストランなのに、早い時間はビストロメニュー、日曜日はBYO解禁など、
要所要所で敷居をさげ、多くの人にレストランに足を運んでもらうこの工夫。
いやあ。感服しました。

このSUNDAY BYOの注意書きがおもしろいと思ったのですが、

「あなたのワインセラーに、このローガンブラウンの食事に合うような素敵なワインがあれば、
日曜日なら持ってきてもいいですよ。」

というのです。

通常BYOといえば、「節約のため」に利用するのがほとんどですので、
スーパーで売っている安いワインを持ち込む人も多いですが、
やんわりと「そういうワインはもってこないでね」と書いています。
このあたりも、「さすが」です。

いろんな意味で勉強になりました!

ウェリントンの旅⑦(ウェリントン~ピクトン~ワイナリーめぐり)

 

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