今日は朝から、立入禁止区域へ入るための通行証をもらいに行きました。
昨日は「今日はここまで」と言われてしまったので、今日こそはもらわねば！
ところが、入り口に立っていた警察官に、通行証を発行して欲しい旨つたえると、
「住んでいる人はいらないよ。住所証明だけでOK」というのです。
それはそれでいい話ですが、これで家の近くまで行ってから通行証を求められたら、
また戻ってこなくてはいけないので面倒です。
そこで、「通行証はいらない」と言われたにもかかわらず、通行証発行所へと行ってみました。
NZは、人によって言うことが違うことが多いので、念には念を入れです。
ところが、その通行証発行所の人も「住んでいる人は必要ない」というのです。
なんだ。昨日並んだのはなんだったんだ！！！
ま、面倒なことはないに越したことはありません。
私たちは、堂々と車で家まで戻り、堂々と家から荷物を運び出してきました。
ドアは壊されたままですが、家の中にはいると、外よりも破壊状況がひどく、
ドアノブが転がっていて板がはがれている様子は、悲しくなるほど無残でした。
さて、次いつ戻るかわかりませんので、とりあえず植木に水だけあげておかないと。。。
あいかわらず、電気も水も戻ってきていないので、ペットボトルの水を持っていきました。
さらば我が家！早く入れるようになりますように！！！
家まで行ったついでに、店まで行ってみることにしました。
車なので、もし進入して注意されたらすぐにUターンして戻ればいい話。
家と店とは車なら１分もかかりません。
幸い誰も警察の人もいませんでしたので、なにくわぬ顔で、車で進入しました。
角の「さらさら」がはいったビル。レッドカード。
その隣のバー。レッドカード。
その隣の中華料理屋。レッドカード。
その隣は巽です。恐る恐る出入り口を確認すると。。。。
まさかの「レッドカード」！！！
なんでうちが？？？ぜんぜん損傷ないのに！！！
ちなみに、隣のケバブ屋は、巽と同じビルなのにもかかわらずグリーンカード。
「これはおかしい！！」と思い、ちょっと車を降りて、レッドカードの理由を見に行きました。
理由は「危険エリアから物が落ちてくる可能性があるから」ということなのです。
実は、巽の２階は、もう５年以上も前にレストランが出て行ったきり、長いことずっとそのままになっていたのです。
それはもう、まるで放置ですから、２階はもう荒れ果てています。
もちろん外から見たらわかりませんが、一度、ひどい雨の日に、天井から雨漏りがしてきたので、
２階の鍵をあけてもらって、見に行ったことがあるのです。
それはもうびっくり。今までの雨水が溜まっているのか、水道管が破裂したのか分かりませんが、
深さ15センチくらいのプールになっていたのです。
あんなものが２階にあるなんて。そりゃ、ハザードエリアです。
でも、ビルオーナーが、何年もずっとそのままにしていることも意味がわかりません。
もしかしたら、ビルオーナーは、もうこのビルはどうでもいいと思っているのかもしれません。
だとしたら、これを機に、取り壊しってこともあるかも。。。
（私たちにとっては）大金をかけて改装して、キッチンを拡張し、新しい機材を購入し、
さて、これからやっと店らしくなって、頑張って儲けるぞ！と思っていた矢先です。
投資した分を回収する前に、店が取り壊されてしまっては、たまったものではありません。
この前の日記では「いっそ取り壊されてしまったほうがイチからスタートできる」と思いましたが、
もしかしたら本当に取り壊されるのかも。。。と思った瞬間、なんだか、目の前が真っ暗になった気がしました。
でも、レッドカードを貼られていても、「即取り壊し」ではありません。
とりあえずは立ち入り禁止として、ビルオーナーが本当に取り壊す必要があるのかどうかを
今度はビル独自で調査をします。
しかしながら、うちのビルオーナーは、そこまでやってくれないような気がしなくもありません。
「ずっと壊したいと思っていたんですけど、それにもお金がかかるので、壊してくれるならどうぞ」
と言うかもしれません。
壊すなら壊すで仕方ないけど、その前に持ち出したいものもあるので、
壊される前に、少しでも入れるといいな。
それにしても、グリーンだと思っていた家がイエロー。
イエローだと思っていた店がレッドとは、今回の審査はかなり厳しい気がします。
人命のかかっていることだから、いたしかたないのはわかっているのですが。。。
区画整理のために、古くて邪魔なビルを、損傷ないのに「レッド」とかにしてないですよね？？？
でも、レッドだったことにより、思い残すことなく日本に帰ることが出来ます。
緑や黄色だったら、立入禁止が解かれた瞬間に店にはいれますが、
赤ということは、もう当分はだめでしょう。
ちなみに、今日の新聞には、街中のビルは、最低でも３分の１、最大で３分の２が取り壊されるそうです。
そんなに取り壊してしまったら、街はだいぶ変わりますね。
もちろん、変わるなら良いほうにかわってくれればいいですが、
その復興に15年かかるとしたら、そこまでは待てませんよね。
来週から、立ち入り禁止区域が次第に狭くなっていくようです。
一部は、居住者じゃなくても、ビジネスをしている人が、大事な書類とか取りに戻れるようになるそうです。
我が家は巽より早く立入禁止を解除されると思いますが、
ドアがないと困りますよね。
日本にいるうちに修理してもらえますように。
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