こんなことってあるんでしょうか？

まさに、不動産屋にもこう言われました

「Are you Joking??」

冗談なんていうわけありませんよ。

なんの話かって？

先日カーペットの張替えが終わり、
昨日おとといと、清掃やら家具の移動やらリネンの洗濯やら、いろいろ準備をすすめ、
満を持して、今日から、我が家へカムバック。

今の仮住まいの荷物を全部まとめて、こちらも掃除やらリネンの洗濯やらいろいろ済ませ、
いざ、なつかしの、しかもキレイになった我が家へ！
今日から寝心地の良いベッドに、お風呂に、NHKに、
元の暮らしへ戻れる第一歩！！

ところが、なんですか、これ

まさかの、立入禁止。
なにこれ。
あわてて部屋へ行ってみると、

がーーーーーーーーん。

まさかの赤紙カムバック。
なんてこった。
「Are you joking?」は私のセリフですよ。

実は、昨日家の清掃をしているとき、
隣の駐車場の壁を見ながら、指をさして、なんだかんだと話をしている職員二人組みがいたのです。
あななたちの仕業ですね？まさにグッジョブですよ。危ないビルから住人を守るためにしたことですから。
でも、何でいまさら、隣のビルの再チェックになんて来てしまったんですか？

それにしたって、こんなことってあるんでしょうか。
なんで今日なわけ？？

ダンナと二人、玄関の前でただボーゼンです。

「どうする？」

どうするったって、どうしようもありませんよ。
赤紙＝住んだらダメどころか、入っちゃだめなんですから。

でも、前回とは違って、ドアもあるし、鍵もあるので、
とりあえず、中に入って、昨日干した洗濯物だけ取り込ませてもらいました。

勝手に住んでもいいんだけどね。
危ないっていうところに、勝手に住んで危ない目にあっても、ただの自己責任です。
でもね、日本人だから、ルールにはきちんと従っちゃうんですよ。

っていうか、これって、どういう仕打ちですか？
先日風邪だかインフルエンザだかでダウンしていたダンナが、
病み上がりで一生懸命家具を動かしたり掃除したり頑張ったのは、
早くこの家に帰ってきて落ち着きたかったから。
ところがこの有様ですよ。
ダンナはショックでだか、病み上がりに頑張っていたのに力が抜けたんだか、
今夜からまた熱だして、寝込んでしまいました。
誰かに黒魔術で呪われたりしてるんでしょうか。

＜我が家の変遷＞

2月22日　地震後、立入禁止エリアに指定
2月末　　生存者確認のため、ドアを破られる
3月中旬　立入禁止区域からはずされるも、ドアを板で打ちつけられる
4月1日　日本から帰国。　家には「赤紙」が貼られたまま。
4月2日　いつ入居可能になってもいいように、とりあえずドアだけ直してもらえるように依頼。
4月5日　隣のビルが補強され、突然「緑紙」に！ドアがつけば家に戻れる！！！
4月6日　電気の復旧を依頼
4月10日　ドアが無事についたものの、家中水浸しになっていることが発覚し、帰宅は延期。
4月11日　カーペットクリーンが来て、明日には家に戻れることに！！
4月12日　カビがひどく、全カーペットを張り替えることに。また家には戻れない。。。
4月26日　カーペット張替えのため、すべての家具を部屋から出す
4月27日　カーペット張替え終了し、家の清掃と家具の移動を始める
4月28日　清掃と収納をほぼ済ませ、明日への入居に備える
4月29日　仮住まいを引き払って、うきうきわくわくで到着した我が家にまた「赤紙」が。。。。

紙が緑に変われば家に戻れる！
ドアがつけば家に戻れる！
電気が通れば家に戻れる！
カーペットクリーンが終われば家に戻れる！
絨毯張り替えれば家に戻れる！

今までいくつの「これが終われば」を待ち続けてきたことでしょうか。

最後の最後で。。。。まさかのふりだしの「赤紙に戻る」が出るとは。。。

人生とは、かくも険しく厳しいものなのですね。

またもふりだしに戻った私。
家に戻ることで、とりあえず「一区切り」と思っていただけに、
しばらくは何もする気がおきません。
今日は食事すらとっていない始末。

ちなみに、実は、隣の駐車場の壁、「日々ひどくなっていってるね」と
毎日壁を見ながら、ダンナと話していたのです。
「本当に大丈夫なんだろうね？」って
日に日にたわんできているというか、
余震でというよりも、重さでだんだん膨らんできている気がするんですよ。
壁のヒビなんか、前は割れているだけだったのに、
今は中の鉄筋と、その隙間から、ビルの中まで見えちゃうんです。
これ、４月に日本から帰ってきたばかりのときは、これほど開いていませんでした。