日本最後の夜は「WAKANUI」でディナーすることに決めていました。
「WAKANUI」は、ニュージーランドビーフとニュージーランドラムを使った炭火焼グリルレストランです。
場所も「麻布」なんていう素敵なエリアにあります。
「WAKANUI」は、ANZCOフードという、ニュージーランドビーフとラムを直輸入販売している会社の直営店です。
当然、肉の品質はお墨付き。決して安いお店ではありませんが、直営というだけあって、その品質の割にはリーズナブルなお値段で、おいしいお肉をいただくことができます。
もちろん、ワインリストもニュージーランドワイン一色。
カジュアルなレストランではないとは思っていましたが、実際行ってみると、思っていた以上に高級な雰囲気

入り口には、「Kia Kaha!」が。ニュージーランド在住日本人はみんな知ってますが、日本在住日本人では、知っている人少ないですよね。

そして、ニュージーランド直輸入の肉が並びます。

この奥がオープンキッチンになっていて、カウンター席が10席ほどあります。
お一人様でもステーキが楽しめますね。

スタッフの方々は、みな「プロ」な感じで、まず歩くのが早く、とても気がきく。そして、常に笑顔。
高級であってもフレンドリーというニュージーランドのスタイルを感じました。
とにかく、忙しくてもスタッフの目配りが行き届いていて、「さすが日本。レベル高いな」と感心。
たとえば、私が、料理が出る前にお化粧室に行こうと思ったら、それを見つけたスタッフがすぐに
「お化粧室はこちらです」と案内してくれたのです。
レストランで立ち上がる人は、「電話」「トイレ」「帰る」のどれかしかありませんからね、
立ち上がった私にすぐ気付く目配りもさることながら、瞬時に目的を察するところがプロですよね。
もちろん、帰ってきたときには、すぐさま椅子をひいてくれます。気持ちいいですね。

平日だというのに、しかも雨だというのに、ほとんど満席で賑わっていました。
しかも、私が行った日の客層は、3分の1くらいが外国人。
場所柄でしょうか。
それが、お店の雰囲気を、より良くしているように感じました。

そして、お料理ですが。。。
実は、ステーキのお店にいくのは、私にとって、とても緊張することなのです。
うちのダンナ様は、ステーキが得意中の得意。
巽の常連さんも、このステーキが目的で来店される方の多いこと多いこと。
ステーキなんて、肉を焼くだけと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、
ステーキで大事なのは、塩加減と焼き加減。
この焼き方ひとつで、良い肉も硬くなるし、それほど良い肉でなくてもジューシーでおいしくなるのです。
巽で使っている肉は、高級牛ではありませんので、それをおいしく焼いて、安く提供しています。
日本人もニュージーランド人も、週に1度は必ずステーキを食べに来る常連さんが何人もいて、
オークランドやオーストラリアから、月に一回の出張のたびにステーキを食べに来る人もいるくらい。

というわけで、ダンナのステーキを見る目は非常に厳しく、
リクエストした焼き加減でなかった時には「返品」したりするのです。
日本人は割りと「ま、いいか」と思っちゃったりするじゃないですか。
なので、ダンナがステーキを注文するのは「期待している店」でだけ。
だからこそ、だめだった時に突き返すんですけどね。
そんなわけで「どうかこの店のステーキが大丈夫でありますように」と、
毎回ダンナがステーキを注文するたびに緊張するというわけです。

さて、「WAKANUI」で出しているニュージーランドビーフは、同じニュージーランドビーフでも、
とってもよい品質のものが厳選されています。
以下、レストランのホームページより。

<Wakanui Blue ビーフ>
栄養豊富な牧草で18 ヶ月間育ったアンガスやヘレフォードなどの英国種の牛を、大麦・小麦を主体とした穀物飼料で仕上げることでしっかりとした赤身の味と甘みのある脂身に仕上げました。

<牧草牛ヘイファー>
牧草だけで育てられた処女牛です。柔らかさとジューシーさが特徴です。

<Canterbury 仔羊>
小振りで柔らかく、脂肪も少ない生後約6 ヶ月の仔羊です。

ダンナはWakanui Blue Beef のリブアイステーキ350g
私は、ヘイファーのフィレステーキ250gを注文しました。
ニュージーランドビーフは、和牛のように脂が乗っていませんが、上質なものは、赤身なのにジューシーで柔らかいのです。
しかもそれを炭火で焼いて、メインディッシュはステーキのみで勝負。(シーフードグリルのみ例外)
これは期待しますよ。

前菜は、ダンナはホットスモークサーモン。
私はマグロのカルパッチョ。
前菜はシーフードで攻めます。

うん。両方おいしい。

次は、メインのステーキです。
ソースは5種類の中から選べるのですが、
ダンナは赤ワインソースと粒マスタード
私は、醤油ガーリックソースにわさび。
焼き加減はミディアムレア。

ニュージーランドでは、ステーキを焼きすぎる傾向にあるので、
「レア」で注文することも多いのですが、この店には期待して「ミディアムレア」で。
ナイフをいれる瞬間。どきどきですよ、もう。
はー。よかったーーー。ちゃんとミディアムレアでした!
赤身だけれども、ジューシーで柔らかい、ニュージーランドビーフのおいしさを存分に引き出していました。
ただ、塩加減が少し足りず、テーブルに塩コショウをいただきました。
味が足りないのはソースで補えばいいと思うかもしれませんが、
塩コショウで肉に味をつけて、それをソースでいただくことで、肉の味が引き締まるのです。
でも、十分に合格点。とってもおいしかったです!

写真はフィレです。

さて、今回、なぜラムを食べなかったかというと、それには理由がありました。
実は、このお店には、お酒と一緒に「アミューズ」としてラムチョップをおすすめ販売しているのです。
食前酒を注文したときに、しっかりおすすめされ、注文させていただきました。
ところが、ほとんど同時に来店されたお客様のラムチョップはとっくにでてきているのに、私たちのラムチョップが出てこず、先に前菜が出てきてしまったのです。
前菜を提供するときに
「申し訳ございません。アミューズは前菜の前に、お酒と一緒にいただくものですので、もう必要ないということであればキャンセルいたしますし、前菜のあとでよろしければ、すぐにご用意いたします」
と言われました。
ちょっとラムも食べてみたかったですが、確かに前菜のあとでは「アミューズ」ではありません。
残念だったのですが、ラムチョップはお断りする結果となってしまいました。
おすすめしたにもかかわらず出てこなかったアミューズ。
でも、対応の良さから、不愉快になることもないし、店に対する評価を下げることもありませんでした。
やっぱり、おいしい料理を出すのは当然のことながら、店を支えるのは「心地よい最高のサービス」なんですよね。

もうおなかいっぱいで、デザートとコーヒーはいただきませんでしたが、
お隣のテーブルでコーヒーを出しているのを聞いていたら、コーヒー豆もニュージーランド産ということですよ。

もちろんワインもみんなニュージーランド産なのですが、ひとつ残念だったのが、
グラスで飲むことのできる種類がとても少ないこと。
ニュージーランドでは最もメジャーなPinot Noir が1種類で、しかも一番安いボトルのグラス売りだったのです。
ニュージーランドワインですから、一番安くてももちろんおいしかったですけど、
せっかくおいしい料理をいただくのですから、もう少し高いワインを注文したかったのが正直なところです。
二人でいって、なかなかボトルは注文できませんから。

ところで、ここでやっぱり思ったのが「ニュージーランドワインおいしいよね」ってことです。
ダンナが注文したPinot Noir も、私が注文したMerlotも、両方ともおいしかった!

ワインもおいしく、料理もおいしく、サービスも良く、お店の雰囲気も良く、
日本最後の夜を、満足に過ごすことができて、本当によかったです。

ステーキは、骨付きリブアイ1kgと、リブアイステーキ500g、350g、フィレステーキ250g というチョイス。
前菜、メイン、しかもその前にアミューズもいただくなら、もう少し小さめのステーキでもいいかな。

実はこのお店、4月5日にOPENしたばかりなのです。
まだまだそんなに知られていないので、あんまり混んでいないと思っていたのですが、
予想以上に混みあっていて、「これだけいい店なら当然」と思いました。
これからも、美味しいニュージーランドを発信していって欲しいです。

最後に店の外に出たら、東京タワー見えました。

 

日本からの帰国便 ⑭

 

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