少しずつ。。。ですね


OPENから、そろそろ2週間がたとうとしていますが、
いろいろな面で苦労しています。

オークランドとクライストチャーチの違いは、思った以上に大きく、
戸惑う毎日です。

同じ国なのに。。。

私自身、オークランドという街で暮らし始め、
オークランドの、レストランを含む、いろいろな分野での選択肢の多さ、
そして、そのクオリティの高さには、驚き、満足しているわけですが、
ひとたび、お客様としてではなく、お客様を迎え入れる立場となると、
どれだけ厳しいことか。

オークランドには、たくさんのレベルの高いレストランがあり、
お客様の満足するラインも、明らかにクライストチャーチより高い。
ましてや、店が立派になった分、お客様の期待度もあがり、満足ラインをさらに引き上げています。

「クライストチャーチのままではダメなんだ」
ということは、オープン前から自覚していたのですが、
実際にオープンしてみて、
「このままではダメだ」
ということを肌で感じます。

現在のところ、お客様は全体的には満足して帰ってくれていますので、
新しいスタッフは、それほど分からないと思うのですが、
クライストチャーチから来たスタッフと、私は、
「クライストチャーチと全然違う」
と、毎日二人で、不安に駆られながら仕事をしているのです。

とにかく、クライストチャーチに比べて、お客様が冷たい。
その冷たいのが、都会だから普通なのか、それとも満足していないからなのか。
それが分からなくて、毎日不安なのです。
クライストチャーチのときのように、食事中や食後にお客様に話しかけても、
「good」と言うだけで、それ以上でも、それ以下でもなく、会話がはずむこともなく、本心が見えません。

日本でも、都会より田舎の方が人間が温かいといわれているように、
NZでも、オークランドよりもクライストチャーチの人の方が、大分温かいのを、ひしひしと感じます。
言い方は悪いけど、クライストチャーチは田舎だったのです。
でも、その分人が温かかったのです。
日本でも、地方から都会に出てきて、都会の人の冷たさにびっくりする。といいますが、
個人差こそあれ、NZもそうだったということです。

でも、シドニー在住だったスタッフは、
「シドニーなんてもっと冷たいですよ。オークランドの人はなんて温かいんだ。と感動しました」
というのです。
彼女は、オークランドのお客様を「冷たい」とは思わないそうです。

そうか。そうなのか。
私たちは、クライストチャーチの温かいお客様に慣らされていただけなのか。

そして、オープン以来、不思議なことに、1日1組はクライストチャーチからのお客さんがいらっしゃいます。
旅行だったり、引っ越してきた方だったり、いろいろです。
でも、どこかで、TATSUMI がオークランドでOPENしたことを見つけて、きてくれるのです。

そうすると、クライストチャーチのお客様は、
懐かしい、あの、温かい反応を見せてくれるのです。
いわゆる、料理を出しても、食べても、下げても「大喜び」ってやつですね。
クライストチャーチのときは、毎日そんなんだったのです。

今日もクライストチャーチから旅行で来たというお客様が、
メニューも見ずに、クライストチャーチでいつも食べていた料理を注文しました。
ソフトシェルクラブなんて、完全にフィンガーフードのように手で食べてました。
ソフトシェルクラブは、トルティーヤカップに盛り付けられているのですが、
これも手でバリバリ砕いて食べていました。
実は、オークランドのお客様は、このトルティーヤカップを、
完食どころか、手すらつけない方の方が多いのです。

あの食べっぷり。気持ちがいいくらい。
でも、つまり、これって、クライストチャーチの人は手でばりばり食べちゃうけど、
オークランド人は「手で食べる」なんてことはしないのでは?
だとしたら、もっと食べやすい工夫をしなくてはいけないのでは?

などなど、考えさせられることも一杯あります。

でも、毎日毎日、クライストチャーチの時のような分かりやすい反応を見ることが出来ず、
心が折れそうになった時、こうやってクライストチャーチのお客様の笑顔をみると、
本当に励まされます。
スタッフたちも、「クライストチャーチのお客様って、感じがいいですね」と言ってくれるので、
すべてのお客様をひとくくりにはできませんが、多分、私の思い違いではなく、
オークランドとクライストチャーチでは、お客様から受けるイメージの何かが違うようです。

でも、先週はじめてTATSUMIに来て、今週もまた来てくれたお客様が、すでに4組いらっしゃいます。
これってつまり、満足してくれてたってことですよね?

だったら、「もっと分かりやすい反応を!」と声を大にして言いたい。

毎日こんな風に、手さぐりの日々です。

ほんと、まだまだこれから。

クライストチャーチに再OPENしていれば、
いやでもお客様が殺到してくれるのは分かっていました。
でも、オークランドでは新参者。
まったく無名の新しいレストランです。

4年前にクライストチャーチでイチから始めた時のように、
またイチからなんだなぁ。と改めて実感。
いろいろ甘かったです。

でも、もう始まってしまったので、頑張るしかありません。
倒産する前に軌道に乗せなければ。
クライストチャーチのお客様が、応援してくれてる。と思うと、
ますます頑張らねば。と思います。

とりあえず、やっと外の花壇に笹が入りました。

少しずつ、少しずつ、ですね。

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