さて、先日予告しました通り、ANZAC DAYは、「Merediths」に行ってきました!

予約の時間は18:30
到着すると、私たちは一組目でした。

入り口で、「予約したんですけど。。。」と言うだけで、
「YOKOね!待ってたわ!」と笑顔でお出迎え。
当然のことなんですが、予約の名前を聞いて台帳をチェックするなんてプロではありません。
その時間にくる予定になっているお客様の名前くらい憶えて、
来店されたらすぐにお席にご案内しなくてはいけません。
でも、こんな簡単なことができていない店って、本当に多いんですよね。
最初のこの対応だけでも、このお店の評価はグンと上がります。

席に通されると、まずは接客スタッフの自己紹介から始まります。
友人のバースデーということで予約していたので、
お誕生日おめでとう。とまず言ってくれました。

コース料理は曜日によって値段の違うものが用意されているそうで、
木曜日は6品$90と8品$120の2種類でした。
でも、ここでは値段は言いません。
何故なら、一人誕生日なので、彼は招待されていて、
私たちは彼に値段を知られたくないかもしれないからです。

「今日は彼のお誕生日よね。
6品のコースと8品のコースと2種類あるけれど、メニューをご覧になりますか?」
と聞いてきたのです。

私たちは、8品のコースを注文することにしていたので、
その場でメニューを見ずに「8品のコースでお願いします」と注文しました。
不用意に値段を出さない心遣い。
今までバースデーといって予約しても、こういう対応は初めてでした。

ちなみに、私たちはメニューを見ずに決めましたが、
「メニューを見て決めたい」というお客様にもきちんと対応できるように、
値段の書いてあるメニューと値段の書いていないメニューの両方をテーブルに持ってきていました。

で、以下、いただいた料理です。
店内暗めで、しかも携帯電話での撮影なので、あまり綺麗にうつってなくて、
ピンボケのもありますが、ご了承ください。
すべて、一言だけコメントしてます。

「Duck&beetroot meringue」

巨大マカロンに度肝を抜かれました。

「Watercress, cured salmon & roe」

この皿、TriBeCaでも、Clooneyでも使ってたよ。高級店御用達なのかな。

「Venison, pork crackling & shiso」

和皿だよ。

「Poussin, sweetcorn, shitake & egg」

シイタケに温泉たまごに、しいたけの出し汁。和食?

「Market fish, almonds & Golden Bay crab」

「Hawke’s Bay lamb rump, sweetbreads, carrot & purslane」ランプっていうからあまり期待してなかったのに、肉の柔らかいこと!
ちなみに、「Sweetbread」って、添えてあるジンジャークッキーの薄焼きみたいなやつのことかと思ったら、
ラム肉の手前に「リードボー」があって、それを英語では「スウィートブレッド」っていうんだって。
これや初耳だ。知らなかった。

「Rhubarb, yoghurt & feijoa」

私の大好きなNZフルーツ2種盛り。バンザイ!
でも、見て!この皿!ダイソーで100円。NZなら3枚$10の皿だよ。
うちの店でも同じシリーズの皿使ってます。
高級店で使うと高級に見えるのが不思議

「Fig, orange & white chocolate」

このまるで海面スポンジのようなふわふわのケーキ?みたいな、超おいしかった。
めちゃ甘いこってりしたデザートが好きなニュージーランド人が作ったとは思えない、
シフォンケーキよりも柔らかいケーキでした。

メニューには食材しか書いていないので、
出てくるまでどんな料理か分かりません。
それにしても、「赤カブ、鴨、メレンゲ」とだけ書いてあって、
まさか、こんな料理が出てくるとは思いませんよね?
画像
でも、料理って、美味しいのは当たり前で、
「サプライズ」がどれだけあるかで、その評価は大きく左右されると思うのです。
反対に、料理が出てきた瞬間「わー!」って思ってしまったら、
別に味が特別に美味しくなくても、まずまずであれば、満足してしまうのが心情というもの。
そのくらい、料理って「視覚」で楽しむ部分が非常に大きいと思うのです。
そういう意味では、人気の高級レストランの料理のプレゼンテーションは、どこも素晴らしいです。
てきとうに盛り付けているんではなく、きちんと計算されて盛り付けられている。
当たり前のようで、なかなか難しいものです。
まあ、そのために、完成度を上げるためにスタッフもたくさんいて、値段も高いんでしょうけどね。
それでも、その値段なりの満足度があれば、それでいいのです。

「Merediths」では、料理もさることながら、そのサービスが素晴らしかった!
礼儀正しく、でもフレンドリー。
礼儀正しすぎると冷たい感じがしたり、
フレンドリーすぎると安い店っぽい感じがしたりしてしまうものですが、
そのバランスが絶妙でした。

料理やワインの説明をする時は、まるで舞台女優のように堂々と朗らかに説明してくれて、
みんなが彼女に注目します。
そして、下げ物をしたり、次のワインのグラスを用意したりするようなときには、
まるで黒子のようにさっと現れ、私たちの邪魔をしないようにさっと去っていくのです。
このへんが本当に素晴らしかったです。

彼女のサービスの素晴らしさは、専門的な話になってしまうので書きませんが、
「もう一度この料理を食べたい」というよりも、
「もう一度彼女のサービスを受けたい」という気持ちの方が大きかったです。

また、英語でのサービスという意味でも、とても参考になりました。
普段自分では使わない表現がいっぱい!
やっぱり、ローカルのちょっといい店に食事に行くと、
食事を楽しむ以上に、勉強になることがたくさんあるので、
多少高くても、これは自分のための必要経費なのだと思います。

たとえば、「じゃあ、8品のコースお願いします」と注文して、
彼女はなんて言ったかって「Fantasitic!」ですよ。
言わないなー。私は。思いつきもしませんよ。

「次の料理にこのワインを注文しようと思うんだけど、どうでしょう?」と聞いたら、
彼女は「Perfect!」と言いました。
言わないなー。私は。せいぜい「Good Choice!」というのが精一杯です。

でも、こういう表現が使えるようになると、ちょっとかっこいい。
しかも、超簡単な英語だし。

英語力って、どれだけ難しい英語が使えるかってことよりも、
どれだけ自然に英語を使えるかっている「表現力」なんですよね。

今日からでも使える!
でも、なんかネイティブでもないのに、こういう表現使うのって、
ちょっと恥ずかしいかも。
ああ、英語は日々勉強です。

まあそんなわけで、料理もサービスも、勉強になること盛りだくさんでした。
私たちは、休みさえあれば他店を食べ歩いてますが、
ただの空腹を満たす「外食」ではなく、勉強になった店は久しぶりでした。
お店を休むことも、高級店で食事をすることも、懐にはとても痛いのですが、
それでも、自分たちのために必要なことなんですよね。

次回は、シドニーです。
それまでまた、頑張って働きます!

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