今回の旅行のメインイベントである「Tetsuya’s」での食事。
この業界で働いているならば、一度は行っておかないと。。。
ってことで、行ってきました!

過去2回、予約を試みましたが満席。
今回三度目の正直で予約を取ることができました。
まぁ、4か月も前だったしね。

普通にレストランに予約するのと違って、
「予約専用オフィス」があって、そこが月~金の10時~18時まで開いてる。
営業しながらホールスタッフが電話にでるような店じゃないのね。
予約希望を電話、FAX,もしくはEメールで送信すると、後日予約の確認が送られてきます。
でも、それだけではありません。
そのあと、「確かに行きます」というFAX(もしくはEメール)を送って、そこで初めて予約完了です。
さらに、その確認の用紙には、クレジットカード番号も明記しなくてはいけなくて、
万が一キャンセルだったり、当日行かなかったりした場合には、
自動的に違約金がクレジットカードに請求される仕組みです。

レストランでキャンセルなんて、本当によくあること。
こんな風にキャンセル料をチャージできるなんて、正直羨ましいです。

さて、その「Tetsuya’s」ですが、初めてシドニーに来たときに、
街を歩いていたら偶然見つけたのです。
街のど真ん中に、突如として現れる日本建築の建物。
最初は「日本大使館か?」「日本人大富豪の別荘か?」と思ったものです。
それが、よくみたら、控え目に「Tetsuya’s」の表札がついていたのです。
そう。「表札」という言葉がぴったり。看板ではありません。
その建物がこちら。

夜は暗くて写真が撮れなかったので、昼間とった写真です。
昼は営業していないので、こんな感じで写真が撮れますが、
夜はドアマンみたいな人が立っていて、ちょっと写真をとれる雰囲気ではありませんでした。

さて、私たちの予約は19時半。
というのも、レストラン食べ歩きを詰め込んでいたので、
あまり早い夕飯では、おなかがすかないと思ったのです。
でも、帰るころには、19時半に予約したことを後悔していました。
19時半には満席で、私たちよりもあとに来店したテーブルは1つしかありませんでした。
みんな早い時間に予約をしているんですね。

テーブルに案内されると、まずは「水」を聞かれます。
シドニーでは、ちょっといいレストランでは、「スパークリングウォーター」が基本なのでしょうか。
いわゆる水道水を飲んでいるテーブルはほとんどありません。
ましてや「Tetsuya’s」ですから、みんな有料の水を飲んでいます。
私たちも、澄ました顔して「スパークリングウォーター」を注文しました。

そしてやってきたスタッフは、今日のメニューについて説明を始めます。
「Tetsuya’s」は、Degustation しかないので、メニューもありません。
英語ですべての料理を説明されるわけで、これ、英語に自信のない人は相当しんどいと思います。
一通り説明したあとで「食べれないものはありますか?」と聞かれます。
そのあと、コースとは別で、シャンパンと一緒にオイスターはいかがですか?と勧められます。
すべてのテーブルには、最初からシャンパングラスがセッティングされているんです。
なぜかと思ったら、このためなんですね。
シャンパンとオイスターをお客様が注文することで、客単価が$50は上がりますよね。
流石です。

ちなみに、Degustation は一人$210で、ダンナは、それにワインマッチングを注文しました。
私はワインを料理に合わせて白と赤を一杯ずつ。
グラスでの注文があまりないのか、グラスワインはチョイスが少なかったなぁ。
しかも、1杯$18前後か、$28前後。$10も違うと悩むよねぇ。

さて、料理スタートです!

Pacific Oyster with Ginger & Rice Wine Vinegar
Chestnut Soup
Scallop Like Oysters with Roasted Rice Vinaigrette
Salad Of The Sea
Marinated Scampi With Walnut Oil & Egg
Confit Of Petuna Ocean Trout With Apple & Endive Unpateurised Ocean Trout Caviar
Snapper With Soy Butter & Nameko Mushroom
Tea Smoked Quail Breast With Parsnip & Caramari
Lamb Backstrap With Seasonal Vegetables & Sheeps’ Yoghurt
Pear Sorbet
Apple Granita With Mint Ice Cream & Basil Jelly

Chocolate & Hazelnut Marquise With Cognac Ice Cream
Petits Fours

以上、オイスター+13コースでした。
お会計は、二人で$609
しかも、「Service is not included」って書いてあって、それってサービス料は別ですってことですよね。
10%だから$60載せて、結局、$668(NZドルで$790でした)
高い!高いよ!
経験として一度は行っておかないと。と思っていましたが、二度目があるかっていったら。。。。
私たち、それほど裕福ではありません。

今回の感想としては、10年前にこの料理をだしていたら、斬新な発想といい、完成度の高さといい、
そりゃもう一世を風靡したに違いありません。

でも、今の時代、ここオークランドですら、素敵なレストランがいっぱいあるのです。
私の過去のブログでも紹介しているような店では、この半額で素敵な料理が楽しめます。

「Tri Be Ca」
「Clooney」
「Meredith’s」
「Kazuya」

もちろん、料理一皿一皿の完成度とか、サービススタッフの質とか、全体の満足度とか、
それらを総合したら、Tetsuya’sには叶わないかもしれません。
でも、もう「すぐそこ」まで、他のレストランが追い付いてきている!
というのは、私の確信です。

さて、料理のことはさておき、サービスについてですが、
やはり「サービス料別」というだけのことはあり、しつこすぎず、足りなすぎず、とてもちょうど良い感じでした。
驚いたのは、サービススタッフの年齢層の高さ。
私たちのテーブルを担当した女性は、おそらく60歳くらいなんじゃないかと。。。
ホストマザーを思い出す感じでした。
とても感じが良く、丁寧で、素敵な方でした。
パンのおかわりをお願いしたときに、バターのおかわりも持ってきてくれて、使いかけの方を下げたのです。
でも、とてもおいしいバターだったので、バターだけでも食べたいくらいだったはしたない私は、
「もったいなーい!」と日本語で呟いたのです。
そうしたら、いったんテーブルを離れ2Mくらい先まで行っていた彼女は、ぴたっと止まり、
テーブルに戻ってきて「どうぞ」と使いかけのバターを笑顔で置いて行ったのです。

ショックでした。っていうか、とっても驚きました。
絶対日本語分かりませんよね?
「もったいない」とは世界共通語なのか?
言葉が通じなくても、言葉の発せられた感じで、私が「もったいない」と言ったことが分かったのか。
理由は分かりませんが、なにしろ、驚いた出来事でした。

次の驚いた出来事と言えば、おそらくソムリエであろう男性が、
ダンナに「失礼ですが、もしかしてシェフの方ですか?」と聞いてきたのです。
なんなんだ!このレストランは!言葉が通じなくてもバレてしまう不思議。
ダンナいわく、シェフ特有のやけど跡が、腕にたくさんついているから分かったのだろう。とのこと。
それにしても、言ってもないのにバレるって、不思議な感覚です。

どこの店で働いているの?って話になり、オークランドから来た話をして、
シドニーのおすすめの日本食レストランについて教えてくれました。
そして、帰る時には、「キッチン覗いていって」とまで言ってくれました。
一流なのに、かしこまりすぎないフレンドリーなサービス。
そして、しっかりお客さんの言動を見てる。
流石です。

最後に笑い話をひとつ。

料理はすべて口頭で説明されるということで、
デザートもすべて口頭で説明されたのですが、
その中のひとつ「コンニャクアイスクリーム」
私はめちゃくちゃ反応して「こんにゃく?」と聞きなおしてしまいました。
彼女は「そうよ。こんにゃくよ」と笑顔で答えます。

和食ではないにしろ、和の食材の使われ方というのはとても興味があります。
ましてや、こんにゃくのような味のないものをアイスクリームにするとは!
「酒アイスクリーム」とかはあるけど、こんにゃくとは、いったいどんな味がするんでしょう!
興味津々です。

そして私はダンナに言いました「こんにゃくのアイスってどんな味だろうね~!楽しみ!」

すると、ダンナが一言「コニャックって言ってたよ。お酒のコニャックじゃないの?」

「。。。。だって、こんにゃく?って聞いたら、Yes, こんにゃく。って言ってたよ」

「まあ、コニャックだろうね。」

ってことで、出て来たのは、コニャックのアイスクリームでした。。。
恥ずかしい。。。

最後に、日本庭園が見えるバーでの一枚。
もともとは、サントリーのレストランだったそうで。
かっこいい建物で、ほんと、感動です。

さて、今何時かというと、すでに0時をまわっています。
19時半の予約で、結構いいペースで食べて、途中で隣のテーブルも追い抜かしたのですが、
それでも5時間近く滞在してしまったことになります。
どうりで、みなさん予約の時間が早いわけです。
この品数では、このくらいかかってしまうんですかね。

そう。最後にひとつ、質問をしたのです。
「この店はどうしてBGMがないんですか?」
店が混んでいるときはあまり気にならなかったのですが、
お客様が少なくなってくると、音楽が流れていないのが少し気になったのです。
BGMが流れていないレストランって、珍しいですよね。
彼女の答えは
「Tetsuya doesn’t like it」
なるほど。
了解しました。

もうひとつ、質問をしようと思っていたんですが、忘れてしまいました。
それは、「Tetsuya’s」の料理について。
多くの本やウェブサイトで「Japanese」のカテゴリーに入ってるのですが、
実際料理を見て、食べて、「日本食」ではないんですよね。
そりゃ、日本の食材とか使ってるけど、「Tetsuya’s」のウェブサイトにも書いてあるように、
フレンチベースだけど日本の調理法や食材を取り入れているって感じ。
シェフが日本人というだけで、勝手に「日本食」だと言われてしまうこと、私なら不本意だなぁ。
だって、日本では、日本人がイタリア料理店をしたりフランス料理店をしたりすることは普通にあること。
それが海外に出ると、日本人がやっている店は、
ついちょっと和食の食材を取り入れるだけで「和食」と言われてしまいがち。
いまどき、ワサビとか海苔とか味噌とか、和食じゃなくても、じゃんじゃん使われている食材です。
でも、それを日本人が使うと「ほら、和食じゃん」みたいな。

まあ、でもそれを逆手にとって、TATSUMIの料理は和食じゃないものだらけなのに、
味噌とかわさびとか使って「和食」と謳っているんですけどね。
うちのダンナは日本人だけど和食の調理人ではありませんから。

「和食を食べるの初めてなんだけど、とってもおいしかったわ!」というお客様が多いんですが、
じゃあ、どんな料理を食べているかって、

Pan Seared Scallops with Miso Flavoured Beurre Blanc Sauce
Saikyo Miso Marinated Duck Breast with Beetroot Puree. Rhubarb Compote

自分で言うのもなんですが、正直、全然和食ではありません。
一応、刺身、寿司、天ぷらは「和食店」である以上メニューに置かざるを得ないので置いていますが、
それ以外の料理は全部こんな感じで、全然和食ではないのです。

だけど、美味しくて、お客様が満足してくれるなら、
料理のジャンルなんてどうでもいいのかな?と最近思っています。
「Japanese」と謳うことで、日本食に興味のないお客様は決して来てくれない反面、
日本食が好きなお客様は足を運んでくれますので、
「Japanese」と謳うことが、良いことなのか悪いことなのか、どっちとも言えませんよね。

なので、「Tetsuya’s」が、「Tetsuya’s Japanese Restaurant」と謳っていないのは、
もちろん、和食ではないからということもありますが、
その店が「Tetsuya’s」であることが大切なのであって、
それが何料理であっても、おいしければ、きっとそれでいいんでしょうね。
そういう意味では、このような、ジャンルにとらわれず、
「モダンジャパニーズ」的な、新しいジャンルをつくりあげた「Tetsuya’s」は、
やっぱりすごいんだと思う。

そんなわけで、Tetsuya’s で過ごした時間は終了しました。
世界中からお客様が訪れる、何か月も前から予約しないと席が取れない「Tetsuya’s」

いい経験をしました。
ありがとう、「Tetsuya’s」

 

シドニーグルメ旅行最終日 前編(Paddy’s Market →飲茶→モダンジャパニーズ)⑥

 

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