手術後当日⑨


さて、麻酔から目が覚めたら、私はすでに「回復室」に移動していました。
手術の見積書が、「手術室代」「回復室代」「病室代」と分かれていたので、
「あー、ここが回復室か」というのが、なんとなく分かりました。
さきほどの手術室とさほど変わらない雰囲気だけど、手術機器が置いてない。
壁にかかっている時計を見ると14:30
手術が13:45頃からだったので、1時間弱くらい眠っていたようです。
特にめまいがするわけでもなく、頭が痛いわけでもなく、
しかも、かなり深い眠りにつけた朝のように、すっきりと気持ちよく目が覚めました。
そして、まず確認したのは前歯。
大丈夫、しっかりついてました。(ホッ)

看護婦さんに「あら、目が覚めた?」と言われた瞬間に、
おなかが「グ~」となって、
「おなかすいたわよねー」と言われました。
そうそう。だって朝から何も食べてないし。

14:45になると、「病室へ移動しますよ~」と声を掛けられました。
移動式ベッドの上と下を看護婦さんが持ってくれて移動するのですが、
頭側の看護婦さんが「ホリデーはどこか行ったの?」と話しかけました。
「え?私?えーと、ネルソンいったけど。。。」なんて思っているうちに、
足側の看護婦さんが「シドニー行ったのよ。でも、天気がイマイチだったわ」
なんて、二人の会話が始まりました。

「あ、私じゃなかったのね。」

ま、私じゃなくてよかったんだけど、
日本だったら、患者の移動中は私語厳禁じゃない?

そして病室は、相部屋でベッドが2つ入るようになっているんだけど、
もう一人の人はまだ戻って来てないようで、荷物だけが置いてありました。
ところで私の荷物は?
付き添ってくれていたスタッフの奥様に預けて、そのあとどうなったんだろう?
彼女は15時になったら子供を学校に迎えに行かないといけないので、
もう病院にはいないはず。。。
まあ、荷物はどこかにあるだろう。
なんて思ってたら、トイレに行きたくなってきたよ。
看護婦さんに「トイレ行きたいんですけど」と言ったら、
病室内にトイレがあって、点滴をはずしてくれました。
その時、生理用ナプキンをくれたんだけど
とりあえず、全然出血はなくて、使わないで済みました。
っていうか、私、下着つけてないんですけど。。。
そうか!手術のあとそのままだから当たり前か。
私の洋服が入った病院のエコバッグは何処へ?

なんて思っていたら、15時頃、付き添いをしてくれていた奥様が、
子供たちを連れて病室にやってきました。
もちろん私の荷物も一緒に!
なんてグッドタイミングなんでしょう。
私はいたって元気だったので、入院なんて初めての経験を記念して、写真を撮ってもらいました。
そして、ダンナに電話して、病室番号を伝えると、「ちょうど今から向かうところ」といって、15:15くらいに病室に来てくれました。
まあ、みんなで楽しく盛り上がっているところに看護婦さんが現れて、
「お腹すいたなら、サンドイッチあるけど食べる?」というので、お願いしました。

すぐにハムチーズサンドと紅茶が運ばれてきて、とりあえずお腹は満たされました。

元気だし、ダンナは店に戻らないといけないし、そろそろ帰りたいんだけど。
と思っているところにドクター登場。
「調子はどう?手術は無事に終わったから、もしなんの異常もなければ、半年後にまた来てね」
と言われました。

え?半年後?
普通、術後検診て、翌日とか、1週間後とか、一か月後とかにあるんじゃないの?
まあ、でも、なんかあったら連絡するように言ってたので、ま、いいか。
次は半年後!

そして、次に看護婦さんが入ってきて、
薬の処方箋をくれました。
「近くの薬局に行って、クスリをもらって帰ってね。
この薬は、明日の朝食後から飲み始めてね。」と言われました。

そして、私は着替えて無事病院を後にしました。

それから店の近くの薬局に行って薬をもらったのですが、
普通、一日何回、一回何錠とか箱に書いてあるんですけどね。
なんの情報もない。。。
と思って、病院からもらった処方箋を見ると、
「2 tabs PRN QID」と書いてありました。
2錠飲むらしいことは分かった。
でも、一日何回、いつ飲むの?

ってことで、また調べましたよ~。

PRN →必要に応じて
QID →一日4回

という意味だそうです。
知りませんよね????

というわけで、とりあえず明日の朝から一回2錠、
必要に応じてと言われてもよくわからないので、
とりあえず一日3回飲むことにしました。(一日3食なので)

もう元気だったので、夜から仕事に出ても良かったのですが、
着物を着るのはちょっとしんどいかもしれないと思い、
今夜はゆっくり休むことにしました。
そして、夜21:30頃。
「賄いできたから食べにおいで」と連絡があり、
お店に夕飯を食べに行きました。

次の日からは、通常勤務。

ドクターから「激しい運動や、重いものを持つのは避けるように」と言われましたので、
まあ、通常勤務であれば問題ないでしょう。

でも、まわりの人からは、「一日一万歩以上歩くような仕事は”激しい運動”に入るんじゃないの?」などとのご指摘もありましたが、
仕事を休んでいる方が体に悪いので、通常通り働くことにしたのです。

なにはともあれ、私は元気です。
というよりも、最初から元気なんです。
自覚症状全然ありませんでしたから。

今回、はじめての手術で感じたことは、
NZの病院関係者の陽気さが、患者を緊張させないということ。
きちんきちんとした仕事が要求される場所ではありますが、
ナースやドクターが陽気なので、一人だけシリアスになっているような場合ではないのです。
もちろん、「こんなんで本当に大丈夫か?」という不安もありましたが、
まあ、大丈夫だったんで、よしとしましょう。

とりあえず手術は終わりましたが、
このあと、あともう少し、術後の話が続きます。

つづく

早速届いた手術結果と各種書類⑩

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