オークランドに来て、まず驚いたのは、個別会計の少なさ。
レストランによっては「１テーブル、１会計」と明記しているお店もありますよね。
そういう暗黙のルールが、お客様にもあるのかも。
クライストチャーチの時は、割り勘がとっても多くて、
レジが行列になることもしばしば。
特にランチタイムは、ほぼ「自分が食べたものを払う」というスタイルでした。
でも、オークランドに来てからは、
ランチタイムに、まとめてお会計するお客様が多くて本当にびっくりしてます。
ビジネスのお客様ならともかく、
見るからに友達同士なのに「今日は私払うわ」的な感じ。
あ、でも、日本人のお客様は、８割がた、頭数で割るか、自分の食べた分だけを支払います。
これって、日本では結構当たり前の感覚ですよね。
貸し借りなく、すっきりと支払う感じ。
クライストチャーチでの個別会計の苦労があったので、
オークランドでは、個別会計が簡単にできるレジを購入しました。
ランチの個別会計は単品なので簡単ですが、
ディナーで何品も注文したものを個別会計するのって、
レジ的には、とっても大変なのです。
でも、結局、この機能は、オークランドではあまり活躍することがありませんでした。
で、今回は、割り勘の話ではなく、一括会計時のトラブルの話なんですが、
一括会計で何がトラブルになるかって？
それは、
「誰が払うか」
ランチタイムの場合はいいんですよ。
一括会計のほとんどのケースは、
ビジネスか、しょちゅう一緒にランチにいく友達同士。
金額もそれほど大きくないし、トラブルになることはまずありません。
それが、ディナータイムになると、高額ですし、
しょっちゅう一緒にディナーを食べるというのは、
ランチに比べて多くないと思うのです。
つまり、おごられたら、おごりかえす次の機会がいつになるか分からない。
多くの場合、２組の夫婦で来ていて、「半分で割って」と言われます。
自分の食べたものだけということはほとんどなく、
大体２で割って会計しますので、私たちも、ラクチンです。
それが、たまに、２組の夫婦の両方がお金を支払おうとして、
レジで揉めるのです。
「半分ずつ支払えばいいじゃん」
と、思うのですが、
お客様いとっては、「いや、ここは自分が払う」
みたいのが、すごくあるみたいで、どっちもひかないのです。
これは、友達同士の場合のみならず、親子の場合でもよくあります。
３世代で食事に来ていて、お父さんとおじいちゃんが揉めます。
でも、レジでもめるのはまだいいのです。
私はいつも、できるだけ手を出さず、
「話し合って決めてください」と言います。
どちらかのカードに私が手をだすことで、どちらかに恨まれたくないですからね。
最近多いのは、レジで揉めるのではなく、
トイレに行ったふりをして、支払いを済ませるパターン。
客席からみて、レジとトイレは反対方向なので、
トイレに行く途中、スタッフを捕まえてカードを渡すのです。
「絶対このカードで支払いをして。他の人からのカードを受け取らないで！」
ほんとーに、よくあります。
これも、本当に困るんですよね。
だって、明らかにその日のゲストの人だったり、
常連さんが連れてきたお友達だったり、
私たちからは、その食事会のメンバー構成や上下関係が分からなかったり、
いろいろなケースで
「この人からお金をもらってしまっても大丈夫だろうか」
というシチュエーションがあるのです。
こっそりカードを渡すということは、
たぶん、その人は本来であれば、その会では「支払う立場にない」人なのでしょう。
こっそり先に会計を済ませ、
いざ、みんなで席を立って会計にきたとき、
「もう、会計はいただいてます」
と伝えると、、、、
ほとんどの場合、
「イエーイ！ラッキー！」ではなく、
「なに？？誰が払った？？？なんでもらった？？？」
となるのです。
自分で支払うつもりで計画した食事会を、
招待したゲストが支払ったら、そりゃ驚くし、当人には怒れないから、
私たちに怒るしかないですよね。
でも、私たちも、誰がゲストで誰がホストなのかまでは分からないことが多いし、
（大抵は、友達同士が久しぶりに一緒に食事にきたという風にしか見えない）
「支払う」といってカードを持ってきた人に、
「内緒で支払って、あとで問題になりませんか？」などとは言えません。
支払う金額が高額のときは、特にです。
＄５００を超える会計のときは、本当に躊躇します。
あとで問題になったときのことが心配なのです。
おごるとか、おごられるとか、当人同士のプライドの問題や、
普段お世話になってるとか、
まあ、いろいろあるんでしょうが、
できれば私たちを巻き込まずに、当人たち同士で決めてから会計をしてほしいものです。
この「こっそり会計」
なにか、うまい対策はないものか。
いつも頭を悩ませています。
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