タラナキ山への旅行準備編だけでブログ4回を費やしましたが、
とうとう、New Plymouth へやってきました!
天気次第で計画を臨機応変に変更していけるように、
下調べには大分時間を費やしましたが、
到着した日の天気は、そりゃもう最高!
天気が良いだけではなく、「雲一つない」青空。

本当は、到着した日はレンタル自転車で、海沿いをサイクリングして、
午後にはDawson Fall を見に行く予定でいました。

タラナキ山は、2つの登山口があり、
1つは、North Egmont、もう1つは、Dawson Fallです。
Dawson Fallの方は、上を目指すコースというよりは、
もっと中腹から下のあたりを歩くコースで、
Dawson Fallへも徒歩10分で行くことが出来ます。
つまり、トレッキングを楽しむというよりも、より観光気分で行けるショートコース。
だけど、North Egmont は、より上を目指して歩くコースなのです。

というわけで、本当は、初日はエクササイズ的にサイクリングとショートコースを楽しんで、
2日目に、North Egmontから、上を目指して登って行こうと思っていたのですが、
このあまりに天気の良さに、「今日、上を目指さずしてどうする!」ってことで、
急遽予定変更。
空港から直行で、タラナキ山へ向かうことにしたのです。

時刻は10時半。
ランチタイムは山で迎えることになりそうなので、
途中でSubwayに寄ってサンドウィッチを購入。
烏龍茶は、凍らしたやつを持参してました。

さて、空港からタラナキ山へは、車で40分ほどなのですが、
その途中、よくタラナキ山の撮影に使われている場所「Mangamahoe湖」へ寄ることにしました。
帰りに寄っても良かったのですが、日が傾いてからよりも、日が高い方が、
きっと湖と山がきれいに見られると思ったからです。

そして、立ち寄ったマンガマホエ湖。
超ビューティフルですよ。
まさに、絵葉書そのままの光景。

誰もいなかったので、ベンチにカメラを置いて、タイマーで写真撮影しました。
えーっと、ノーメイクなのはご容赦ください。
いつもより顔が大分地味です。

どうですか?
こんな天気の良い日に山に登らずにどうする??
っていう超晴天ですよね?

しかも!思っていたよりも雪が少ない。
過去に6月のタラナキ山へ行った人の写真を見ると、もっと冠雪していたのです。
だから、登るといっても、初心者の私たちでは、たいして上までは登れないと思っていました。
だけど、この積雪具合だと、案外登れてしまうのでは?

天気があまりよくなかったりすると、山頂が見えないことも多いみたいなんです。
それだと、山登りも、ただ歩くだけで、
慣れていない私たちには、きっと苦痛でしかありません。
だったら、森の中を1時間程度散策する「Nature Walk」 のルートに行こうと思っていたのです。

そして、最高に天気が良かった場合、
おそらく私たちの体力ではMAXと思われる、4時間のコースに挑戦しようと思っていました。

4時間のコースというのは、山頂を目指すコースの次に高いところまで行きます。
実は、私たち、「あわよくば、雪を見たい」という野望を抱いていたのです。
初心者のくせに、そんな高いところまで行ったら危険かもしれません。
なので、様子を見つつ、一応4時間コースの行けるところまで行って、
雪が見れたらラッキーくらいで戻ってこようと思っていたのです。

この天気だったら、4時間コースへGOサインですよね?
でも、正直、ここまで天気が良くなる予定ではなかったので、
いざ「4時間コース」へ行くとなると、多少の躊躇があるのでした。

「普段、なんの運動もしていないのに、4時間コースなんて行けるのか???」
ただ、4時間歩くだけならいいですけど、山を登るわけですから、
きっと難しいところもあるでしょう。
一番心配なのは、体力面でした。

天気が良い喜びと裏腹に、不安の気持ちを抱きながら、
とりあえず、出発地点となるNorth Egmont Visitor Centreへ向かったのでした。

そして、たどり着いたVisitor Centre は、富士山でいうと5合目みたいなところで、
ここで標高945Mです。

駐車場からの光景ですが、少しだけ、山が近くなりました。
タラナキ山は、下の方が森になっていて、中腹は高山植物になって、
さらに上にいくと、岩場になっていくんですね。
この写真でも、下は森林、中腹が高山植物、上の方が岩場になっているのがよく分かると思います。

私たちが行こうとしている4時間コースは、
目的地は「Tahurangi Lodge」というところで、すでに高山植物のエリアを抜けて、
ちょっと岩場に入ってくる場所にあります。
ルートMAPによると、冬場は雪で覆われる標高です。
6月だとぎりぎり雪があるかどうかってところですが、
思っていたより冠雪していないので、
4時間コースを歩ききっても、もしかしたら雪は見れないかもしれません。

ルートマップによると、この4時間コースは
「Tahurangi TranslatorTower Round Trip」という名前で、
以下のようなルートを辿ります。

North Egmont Visitor Centre
↓1時間半、4WD用に舗装された道を登る
Tahurangi Translator Tower
↓1時間、中腹を移動
Holly Hut Track
↓45分、高山植物エリアを下る
展望ポイント
↓ 45分、森の中を下山
North Egmont Visitor Centre

ところが、私たちは、これを逆ルートでまわることにしました。
その理由はと言うと、、、
逆ルートで行くと、森の中を45分登ったところに、展望ポイントがあるので、
とりあえず、天気が良いのは置いといて、私たちの体力的に、4時間歩けるかどうか、
まずは45分登ったところの展望ポイントで、どうするか決めよう。
ということになったのです。

こんなに天気が良いのにもかかわらず、
体力面に自信がないだけに、だいぶ弱気にスタートした私たち。

森林の中を登り始めて10分。

もう息が上がって来てますよ。
もう座りたい。
脚が上がらない。
だめだ。
これが、45分?
ましてや4時間なんて、無理無理。

展望ポイントまで、10分おきに、途中3回も休憩しました。

そして、到着した展望ポイントでは、すでに息が上がってしばらく喋れない。
45分の予定でしたが、途中休み休みでも30分で登ってきました。
正直、しんどい以上に、早く終わらせたくて、早足になっていたかもしれません。

あまりに疲れてしまったので、さっそくSubwayを出してランチ。
だって、ここで終わりでビジターセンターまで引き返すのだったら、
もうここが最後のランチポイント。今、食べるしかない。

ここからの景色は、ビジターセンターからの景色と、たいして変わりませんでした。

この遠くに見える冠雪している山は、オークランドを出発してからずっと見えていたのですが、
方向的に、タウポの近くにあるスキー場、Mount Ruapehu なんではないかと思います。
標高はタラナキ山の方が高いのですが、あちらの方が雪が積もっているようですね。

さて、ここの展望ポイントでしばし休憩し、地図を広げてみると、
どうも、この先すぐに高山植物のエリアに入るみたい。
だとすると、今まで森の中を足元だけ見て歩いたあのしんどさに比べて、
結構、見晴らしも良くて、歩きやすくなるのでは?
しかも、森の中は、木で作った階段みたいになっていて、
自分と歩幅が違うのもすごく歩きにくかった。

山頂の方を振り返ってみると、
確かに森はすぐそこで終わりな感じ。

と、さっきまで死にそうになっていたのも忘れ、
もう少し先まで行ってみることにしたのです。

のど元過ぎればなんとやらってやつですね。
(最近の若者には、諺があんまり通じないんですが。。。)

でも、この決断が、大正解だったのです!
展望ポイントから3分も歩かないうちに、森を抜け、
突然、こんな景色に変わったのです!
(ちなみに森の中ではしんどすぎて、写真も一枚も撮ってない。。。)

さっきまで、ひたすら森の中の道を登り続けていたのが嘘のよう。
10分ごとに休憩しながら、あまりのしんどさに、会話も一切なし。
ただ、黙々と登り続けた30分のあとには、
こんなルートが待ち受けていたのです。

ああ、あそこで引き返さなくてよかった。
あそこで引き返していたら、つらいだけで終わったトレッキングになるところでした。

そう。あれは、これから始まる素晴らしいトレッキングコースへの序章だったのですね。

と、すっかり気分も新たに、先へ進むことにしたのでした。

つづく

Lookout → Holly Hut → Tahurangi Lodgeで雪とたわむれる ⑦

にほんブログ村 海外生活ブログ ニュージーランド情報へ
にほんブログ村
↑↑↑
ブログランキング参加しています!
良かったらクリックでの応援、よろしくお願いします!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA