今日は自慢してもいいですか?


今日は、自慢話なので、そういうのが好きではない方は、
どうぞ、ここでお引き返し下さい。。。

実は、うちの常連のお客様から聞いた話なんですが、
MASUに10人くらいで食事に行ったんですって。

「MASU」といえば、私のブログでも紹介したことがありますが、
今年のMetroの「Restaurant of the Year」に選ばれたレストランです。
つまり、Metro的評価では、「NZで一番」ってことです。
この評価については、まあいろいろ賛否両論ありますが、
先日発表された「Cuisine」のベストレストランでも、
「Best New Restaurant」を受賞してましたし、HUTも2つ獲得してました。

つまり、最近のNZでは、押しも押されぬ人気レストランなわけです。
しかも、「和食」で、しかも、こんなに立派ですけど「炉端居酒屋」です。

私もMASUには2回行きましたが、
普通に居酒屋というのは、一皿の量が少ないけど安いので、
たくさん注文してみんなでシェアすると思うんですが、
MASUの場合、一皿の量が少ないけれど、値段は高いのです。
もちろん、クオリティは高いですが、普通の居酒屋のつもりでたくさん注文すると、
あとでお会計を見てびっくりしてしまうようなお店です。
ただ、場所も場所なので、家賃も高いでしょうから、仕方ないのかもしれませんが、
一般人には、そうそう簡単に行けるお値段ではありません。
でも、NZはバブルですからね、お金持ちがたくさんいます。
そして、こういう有名店には、高くても人が集まるのです。
もともと人気店だったけれど、
賞を取った後は、予約は2週間先まで取れないそうですよ。

私は、日本人の技術を高く評価していますが、
NZ人が作る「和の要素」を取り入れた和食も好きです。
某国の人が経営する日本食は、大抵「和食の真似」なので、
「真似」は「本物」を超えることができないのですが、、
NZ人が作る和食は「真似」ではなく、
和の要素を取り入れたクリエイティブな和食なので、
実際私たちも、そういうお店に勉強のためによく行きますし、
MASUもその中の1つです。

で、その「MASU」のことなんですが、
TATSUMIの常連さんで、NZに来る前は、ニューヨークでフードコーディネーターや、
レストランコーディネーターの仕事をされていた、アーティスト感満載のお客様がいらっしゃるのdすが、
先日10名ほどでMASUに食事に行ったんですって。
まあ、お金持ちのお客様ですから、10人で$2000くらい使ったそうで、
最後に、ヘッドシェフのNic Watt さんが、テーブルまで挨拶に来て、
「今日はどうもありがとう。お食事いかがでしたか?」って言われたんですって。

その時、うちの常連さんは、Nic Watt さんに、

「あなたも日本で日本食を勉強して、イギリスの有名な店で働いたりしたかもしれないけど、
NewmarketのTATSUMIにいったことある?
申し訳ないけど、あの店に食事に行って、”素晴らしい和食”について勉強したほうがいいよ。
とにかく、騙されたと思って、一度行ってみて。そのクオリティの高さにきっと驚くから。」

と、言ったそうなのです。

そんな話をして、うちの常連さんは、
「俺がNic Wattに言っておいたから、来るかもしれないよ」と言うのです。

でも、当然、うちなんて無名のレストランですから、
Nicさんのような超有名シェフが、そんなことを言われたくらいで来るとは思いませんし、
Nicさんも、TATSUMIなんて店は聞いたこともないと言っていたそうです。

っていうか、あのNicさんに、本当にそんなことを言ったんですか???
TATSUMIのことを褒めてくれる気持ちはうれしいですが、
でも、本当だとしたら、とっても失礼な話ですよね。

だって、超有名なシェフが「どうでしたか?」と挨拶に行ったら、
「素晴らしかったよ!」ときっと言われるであろうことが前提だと思うのです。
それが、いきなり、「他の店の方がいいから、ちょっと行ってみて。」なんて言われたら、
ちょっとおもしろくありませんよね。

で、これが、3か月くらい前の話です。
結局、Nic Wattさんは、来ませんでした。

そして、昨日、また別の常連の方で、
オーストラリア出身のモデルのような美しい女性で、
ご主人は、元サッカー選手だという噂で、
日本にも夫婦で数年滞在したことがあって、
大の日本食好きのお客様がいらっしゃるのですが、
彼女が、こんな話をしてくれたのです。

「私、昨日のパーティで、MASUのNic Wattと名刺交換したんだけど、
MASUにきたことあるか?っていうから、「ある」と答えたら、
どうでしたか?楽しんでいただけましたか?って聞いてきたの。
だから、私、”NewmarketのTATSUMIに行ったことある?
もしないなら、是非一度行ってみて。
あなたの店も素晴らしいけど、残念ながらTATSUMIの料理の方が素晴らしいわ」

と言ったそうなのです。
同じような話を3か月前に聞いたばかりですが、
こんな失礼なことをNicさんに言ってしまう人が二人もいたとは!

そしたら、Nicさんは、
「他のお客様にも同じことを言われた。
TATSUMIを勧められたのは2回目だ」
と、言っていたそうです。

その常連さんは、
「私だけじゃなかったのね!
今度こそ、Nic Watt もTATSUMIに来るんじゃないかしら?
そもそも、MASUがNZでナンバーワンに選ばれているっていうのに、
TATSUMIが、MetroでもCuisineでも、ベストレストランに名前すらあがらないなんて、
おかしすぎるのよ!」

と、おっしゃってました。
ま、でも、雑誌の場合、選ぶのは一般市民ではなくて、雑誌の編集者ですからね。
メディアに露出のない店が選ばれるは、簡単なことではありません。
私が絶対おすすめの「Chikos」も、あんなに料理のレベルが高いのに、
どっちの雑誌にも選ばれていませんでしたからね。

それはさておき、
私たちにとっては、とっても嬉しいこのお話。
だって、今NZで飛ぶ鳥を落とす勢いのNic Wattに、
「TATSUMIの方がいい」と言ってしまう、そんな常連さんが二人もいたなんて!

そんなことを言ってしまえることにも驚いたけど、
TATSUMIよりも素晴らしいレストランがたくさんあるのは承知の上で、
それでも、TATSUMIのことをそんなに愛してくれているお客様がいることが、
嬉しくて嬉しくて仕方ありませんでした。

私なら、どんなにお勧めのレストランがあったとしても、
「どこかお勧めの店ある?」と聞かれたわけでもないのに、
「うちの店どうだった?」と聞いてきたシェフに、
別の店の方がいいなんて、口が裂けても言えません。
これって、国民性???

お客様に「有名な○○という店に行ったけど、TATSUMIの方がよっぽどいいよ」
ということはよく言われますが、
「TATSUMIよりも、○○とう店の方が良かったよ」なんて、
聞かれてもないのに言ってくるお客様は未だかつて会ったことがありませんので、
それを言われたWattさんの気持ちは私には分かりませんが、
「よし!行ってみよう!」と思うのか、
「そんな聞いたことない店、無視無視」と思うのか。
もし私なら、どうするだろうなぁ。でもやっぱり、行くかなぁ。
でも、私みたいな一般人と、超有名シェフのNicさんじゃ感じることも違うでしょう。

ま、でも、いつかNic Wattさんが来店してくれた時のために、
粗相がないよう、しっかりNic Wattさんの顔を覚えておきましょう!

いつも全力投球ですから、Nicさんが特別扱いという意味ではないんですけど、
せっかく来てくれることがあったとしたら、
TATSUMIをお勧めしてくれた常連さんの顔を潰してはいけませんからね。

Nicさんが来てくれるかどうかは別にして、
こうしてTATSUMIを大好きで、応援してくれるお客様の期待に応えられるよう、
ますます精進しなくてはいけませんね!

 

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