NZの和牛事情


昨晩は、すべて片づけて、「さて、帰るぞ!」とオフィスから出ようとした瞬間、
勝手口の方から酔っ払いの大声が!
うちの店が入っているビルは、トイレからレストランに戻るまでが複雑で、
よく、他の店のお客様が間違えて当店に入って来てしまったりするのです。
なので、またもやそういうことだろうと思って見に行ったら。。。

師匠のご来店。

本日も、3時PMから飲み続けているとのことで、
「おーい!一杯一緒に飲むか~!」といって、
すでに大分酔っぱらっていらっしゃいました。

うちは、すでに閉店してますし、ちょうど帰るところだったくらいですが、
飲むくらいだったら全然OK。
だけど、今日は、ここに入ってくる前に、
うちの裏にある「鉄板焼 平蔵」に行って声を掛け、
これまたすでに閉店していたのにもかかわらず、
「今から来るから、開けて待ってて~!」といって、
無理矢理「平蔵」を開けさせて来たそうなのです。

というわけで、店を閉めて、いざ、平蔵へ。

私、つい30分前に賄いを食べ終わったばっかりだったのですが、
「とりあえず和牛」
と、注文する師匠。

和牛ってね、高いんですよ。
当たり前ですけど。
一人前、$100近くする。
食べたくても、なかなか食べられない。
でも、ここは太っ腹、師匠!ごちそうさんです!

何年か前にシドニーに行ったときは、
和牛焼肉の店に行って、感動したもんです。
そりゃもう高いけど、「脂ののった牛肉」を食べたのが本当に久しぶりでした。
それから数年後またシドニーに行ったときには、
どこもかしこも、和牛和牛。和牛だらけ。
ものすごい勢いで拡散していました。

そして、オークランドでも、和牛が食べられるようになったわけですが、
純日本血統の黒毛神戸和牛だけど、オーストラリア産。
血統は正真正銘の神戸和牛なんだけれど、
生まれも育ちもオーストラリアってことですね。
でも、日本人だって、NZで子供生んで育てたら、いくらNZで生まれ育っても日本人。
つまり、オーストラリア産の神戸牛だって、日本産の神戸牛には、血統的には劣らないってことです。
もちろん、餌とか、環境とかも大事だと思うけれど、少なくとも、オーストラリアにおいては、牛を育てる環境は非常に整っていますよね。

最近、NHKでよく和牛についてやっているんですが、
日本国内で生産された和牛は「和牛」
オーストラリアで生産された和牛は「WAGYU」と言うんだそうですね。
日本産とオーストラリア産では、値段がびっくりするほど違うんですが、
海外では、この安いオーストラリア産「WAGYU」がかなり幅広く出回っているんだそうですよ。
安いといっても、他のオーストラリア産牛肉の2倍はするお値段ですけどね。
(NZでは3倍以上!お隣なのに何故?)

でも、正直言って、「和牛」と「WAGYU」って、日本人だから分かるけど、
「和牛」も英語表記したら「WAGYU」でしょ?同じじゃないの?
と思ってしまうのは、私だけ?
だから、「日本産WAGYU」なのか「オーストラリア産WAGYU」なのかってところを見ないと、「WAGYU」だけでは、分からないわけです。

NHKの番組の中でも言ってましたが、
日本の和牛は「神戸牛」とか「佐賀牛」とか「宮崎牛」とか、
産地別に売っているので、海外では「日本産和牛」だと分かりにくいようですね。
なので、今、日本は国をあげて、
「日本産和牛」を「オールジャパン」体制で海外に売り込みをかける作戦のようです。

で、今現在、NZ国内に出回っているのは、このオーストラリア産WAGYUなんですが、
今までは、サプライヤーは一社独占で、選択肢がありませんでした。
ところが、新たなサプライヤーが、日本産の和牛を輸入することとなり、
ライバル出現!
つまり、これから、NZでも、
オーストラリア産と日本産の両方の和牛が手に入るようになったというわけです。
値段もそれほど変わらないんですが、
だったら「日本産の和牛」の方が良い気がしますよね。

和牛が2種類あって、片方は日本産、片方はオーストラリア産で、
オーストラリア産の方が安ければ、選択の余地もありますが、
値段変わらないなら、日本産を注文したくなるのが人間てものだと思うんですけど、
どうでしょう?
これからますます目が離せない、和牛市場ですね!

ちなみに、うちの店では和牛を置いていません。
和食なのに和牛じゃないの???
と、思う方もいらっしゃるかもしれませんが、
ステーキを食べさせる店であれば、いろんな種類の肉があるので、
その中の1つに「和牛」があってもいいと思うんですよね。
でも、和食だからこそ、「肉」は何種類もいらなくて、
普通の肉か、和牛かっていったら、普通の肉を選んだわけです。

とはいえ、うちの肉は「WAKANUI」というブランド牛を使っていて、
このお肉は、「赤身なのに柔らかくて美味しい」という特徴があります。
もちろん、一般のお肉よりも高級です。

WAKANUIのウェブサイトには、このように書いてありましたよ

「本当に美味しいビーフの定義とはなんなのか。
日本のお客様が求めているビーフは、本当に完璧なまでに霜降りのお肉なのか。
グローバルスタンダードで誰が食べても美味しいと言われるビーフとはどのような特性を持つのか。
ニュージーランドで、肉牛の生産に携わり、日本のみならず、アジア、北米、ヨーロッパまで、
世界中にビーフを販売する企業ANZCOグループがたどり着いた
「美味しいビーフ」の答えがここにあります。」

WAKANUIのお肉は、日本でも、麻布にあるANZCO直営店「WAKANUI」で食べれますので、日本在住のかた、是非!

霜降りって、ほんと、真っ白で、赤いところより、白いところの方が多いですよね。
つまり、肉より脂の方が多いってこと。
それゆえ、口の中にいれたらとろけるんですが、
「肉本来の美味しさ」を楽しむのであれば、霜降りすぎてはだめなのです。
口の中でとろける様な和牛が好きか、
しっかりと肉のうまみを味わえる赤身の肉が好きか。
好みの問題ですよね。

って、話はそれましたが、
昨夜、「平蔵」で食べた和牛の話です。

平蔵は、もともとオーストラリア産のWAGYUを置いていましたが、
現在は、日本産の和牛と、2種類置いています。
中国人とか、大好きみたいですね。
わかる気がする。

で、私たちは、「日本産の和牛」の方をいただきました。

霜降り具合はこんな感じ。
いやー、久しぶりに見たね、こんな牛肉。

そりゃもう、口にいれたらとろけるようでしたよ。
でもね、歳のせいか、和牛ステーキを一人で一枚はもう無理!
焼肉行って、いろんな肉注文する中に、
こんな和牛があったら最高だけど、
ステーキで食べるのには重すぎる。

もちろん、美味しかったけどね!

このほかにも、チキンとかチャーハンとか、いろいろ頂きました。
賄いの後なのに。。。

鉄板ではお決まりの、卵焼きを口に投げ入れるアトラクション。
夜中なのにすみません。。。

こうして夜も更けて行きましたとさ

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