大聖堂写真の名物カメラマン ⑤


さて、クライストチャーチに到着してから、

バゲットの配達

カンタベリー大学で花見

Drexelで朝食

じゃぱんぱんでパンの購入

ハグレーパークで花見

と、まあ盛りだくさんな時間を過ごして参りましたが、
18時半から、旧友たちとの恒例の宴が予定されていました。

さて、その前に、最後にもう1か所立ち寄るところがあります。
それは、「大聖堂写真」のKさん宅。

Kさんは、クライストチャーチでは知らない人はいないんじゃないかというくらい有名なお方。
というのも、ずっと昔から、大聖堂広場で、観光客の集合写真などを撮る仕事をしていたのです。
季節を問わず、黒いスーツに黒い帽子、ひげを生やしたその姿は、
日本人だかどうかも分からないくらいでしたが、
大聖堂広場のトレードマークの1つで、みんな、Kさんのことは知っていました。
そして、Kさんは、クライストチャーチの巽の数軒隣に、スタジオを構えました。
ビルの2階には移民局があり、パスポート写真を撮る仕事を始めたのですね。

そんなご近所さんだったため、地震のすぐあとには、すぐにKさんと合流し、
多くの人たちがハグレーパークに避難するのを横目に、
のんびりベンチに座ってその様子を眺めたものです。
というのも、お店がすぐに立入禁止になるとは思っていなかったので、
しばらくしたらお店に戻って、炊き立ての白飯でおにぎりでも作って、
一緒に食べようと思っていたのです。
まあ、なんとも呑気な話ですが、そのくらい私たちは動揺していませんでした。
日本の大震災の時も、日本にいた外国人たちは、
日本人の冷静さに驚いたそうですが、私たちもそうだったのかもしれません。

地震のあと、Kさんは、もちろん大聖堂での仕事も、
パスポート写真のスタジオも撤退せざるを得ませんでした。
そこで始めたのが、自宅のガレージでのパスポートフォトの撮影。
住宅街に忽然と現れる「パスポートフォト」の看板とのぼり。
実は、私たちも、空港へ向かう途中の道で偶然見つけて、
まさかと思って立ち寄ったら、Kさんが自宅のガレージで開業していたのです。

「住宅街の自宅のガレージでパスポートフォト」って、
ちょっと、突拍子もないと思いましたし、
近所の方たちからも、善意を持って「やめたほうがいいんじゃないか」と
言われたこともあったそうです。
だって、そんなところで営業して、お客さんが来るだなんて、
正直とても思えませんでした。

ところがどうでしょう。あれから3年たって、仕事は順調だそうですよ。
NZといえば、パスポート写真は、薬局とかで撮ってもらうもので、
プロが撮ってくれるわけではないし、
日本の街頭にあるような、自分で撮れる証明写真マシンもありません。
そんな中、プロのKさんが撮ってくれるパスポート写真の質の良さは、
あっという間に口コミで広がり、今では、移民局におすすめされるまでに至ったのです。

ほんと、このバイタリティというか、すごいと思います。
転んでもただでは起き上がらない。
いくら大聖堂前で集合写真が撮れなくなっても、
移民局の下のオフィスでパスポート写真が撮れなくなっても、
自宅の前にのぼりをあげて、ガレージでパスポート写真の仕事を継続するなんて!

今では、学生が学生証の写真や、ビザ申請の写真を撮りに来たり、
世界各国の人が、パスポートの写真を撮りに来たり、
中には、フェイスブック用の写真を撮りに来る人もいるそうですよ!
すごいですね、ほんと!

そして、話は変わりますが、
Kさんのお宅には、プラムの木とぶどうの木があって、
昨年は、収穫したブドウで、自家製ワインを作ったということで、
私たちにふるまってくださいました。

正確に言うと、Kさん宅にはプラムの木があって、
隣のお宅にはぶどうの木があって、
それぞれの木が、塀を乗り越えて、双方の家で実るのだそうです。
だから、お互い、自分の敷地に入ってきた果物は自由に収穫しているそうで、
こういうのって、平和で素敵ですよね。
下手したら、敷地争いになって、木を切れだのなんだのってなりそうな話。
というわけで、隣の家から伸びてきて、
Kさん宅で収穫されたブドウを使って作ったワインなのです。

実は、自家製のワインを飲むのって、初めて。
ビールを作っている人はいるけれど、
ワインを自家製でってのは、あまり聞いたことないし、
半信半疑でいただいてみると。。。。

これが、結構おいしいのですよ!

そりゃ、ワイナリーの本格ワインとは違いますけど、
色はロゼっぽくて、しかも発泡してて、甘くて、
例えて言うなら、果汁100%のぶどうのシャンメリーみたいな。
もちろん、アルコールの味もしますが、それほどアルコール度数は高くなくて、
普通に飲みやすくて美味しい、グレープタイザーみたいな感じでした。

しかも、ラベルに手書きで「Christchurch」ってのもいいですね。

来年は、「Christchurch 2015」ビンテージをいただく約束をして、
Kさん宅を後にしました。

年に一度しか会えなくても、
こうやってKeep in touch できるのは、本当にうれしいですね。
すぐに会える場所にいても、なかなか会えない人もいるのに、
すぐに会えない場所だからこそ、行ったときには必ず会うというこの機会は、
できれば、これからも毎年続けていきたいな。と思っています。

そういえば、誕生日だった。⑥

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