D調とG調の苦悩、そして数字譜


ここ数か月、二胡の練習を毎日することが日課になり、
同じ曲を、飽きずに何度も毎日弾いています。
「なんとなく弾ける」から「弾きこなす」ところまで行きたいので、
納得いくまで、何度でも何度でも同じ曲を練習するのです。

というのも、次の曲、次の曲、と、どんどん進んでいくと、
曲の難易度もどんどん上がってしまうので、
現在の実力的に、あまりどんどん次の曲へ進むことができないのです。
今のレベルで弾ける曲を増やしたい。
これが、私の切なる思いでした。
だって、長く続けるためには、やはり楽しくないと。
同じ曲ばかりでは、飽きてしまいます。

そこで、ダンナ様が、私の誕生日に、
日本から取り寄せてくれたのがこちら。


もう一冊、初級のテキストを買って、
今の自分のレベルで弾ける曲数を増やそう。という目的のものでした。

ダンナ様は勘も良く、技術もあるので、
私よりもどんどん先へ進めるのですが、
近頃は、敢えて「基礎から」をモットーに、
私よりもひたすら基礎練習に励んでおります。

そして、手に入れた、新しい初級テキストブック。
どんな新しい曲目を弾くことができるのか、わくわくして開いてみると。。。

1ページ目から非常に難しい。

今現在使っているテキストで言ったら、
聞いて驚け!
新テキスト1ページ目の難易度は、
現キススト17ページ目と同じくらい。
そして、新テキスト2ページ目はといったら、
もう難しくて弾けません。

そもそも、初級のテキストを買ったはずなのに、何故??

万が一、私たちが最初から、この難しい方の初級テキストを手にしていたら、
とっくのとうに挫折していたでしょうね。
最初に手にしたテキストが、基礎の基礎から学べるテキストで、本当に良かった。

そして、何が難しいって、「G調」なのです。

といっても、意味が分かりにくいと思いますので、簡単に説明しますと、
以前のブログにも書いたように、
二胡って、一番低い音が「レ」なんです。
なので、「レミファソラシドレ」で基本音階。
D調が基本音階なわけですね。

そもそも、二胡の楽譜は、「数字譜」で、「五線譜」じゃないんです。
なので、これを数字譜に置き換えると、
「レミファソラシド」が
「1234567」となります。

例えば、チューリップの歌がどうなるかというと、
通常「ドレミ ドレミ」から始まるのですが、
一番低い音が「レ」なので、
「レミファ レミファ」となるわけです。
これを数字譜にすると、
「123 123」

一見、とても簡単に感じますよね。
しかも、初級本の最初の方は、五線譜もついています。

こんなかんじですね。

実際の練習曲でも、数字譜と五線譜が両方載っているので、
私たちは、ラクして「五線譜」の方の楽譜を見て弾いていました。

ところが、ここに大きな落とし穴があったのです!!!

現在使っているテキストでは、教科書も半分も進んだ頃、
つまり、大分いろいろな曲を弾けるようになったころ、
「G調の練習」が始まります。
つまり、G調は、大分、未来の話。
そして、今までD調の練習でやってきたことと、ほぼ同じことを、
G調でもう一度初めからやる感じです。
もちろん、D調の時ほど丁寧ではありませんが、
基本の音階練習から始まります。

つまり、私たちにとって、D調を完全にマスターするまで、
次の段階であるG調のことなど、考えなくても良いと思っていました。
しかも、D調の曲はすべて五線譜がついていましたので、
数字譜を読む練習をするのも、G調に入ってからだと思って、
まったく数字譜を無視して練習を進めていたのです。

ところが!
新テキストでは、D調とG調は同時進行。
2つまとめて学んでいくのです。
練習曲も、D調とG調が変わりばんこに出てきます。

確かに、最初にD調で慣れ親しんでしまうと、
G調の練習に移行するときに難しさを感じてしまうこともあると思うので、
こうやって、G調への苦手意識を持たないように、
D調と同時進行で学んでいくというのは、良いことなのかもしれません。

そう思って、「まだまだ先」と思っていたG調に、
思いがけず手を出すこととなったのです。

ところがですよ。
この新テキストには五線譜はまったく登場せず、
最初から数字譜のみ。

というわけで、D調G調とかなんとかいう前に、
数字譜を読む練習から始まったわけですが、
「レミファソラシド」が
「123456」だと覚えていた数字譜が、
大きな間違えであったことに気付くのです!

見よ!この解説を!

D調「ドレミファソラシ」が
D調「123456」って書いてある!

つまり、私が五線譜で「12345」を「レミファソラ」と読んでいたのは、
D調なので「ドレミファソ」だったってこと!
もうそこから違う!

でも、前の写真をもう一回出しちゃいますが、
五線譜では、完全に「12345」は「レミファソラ」なんですよ!

どうも、同じ数字でも、調が変わると音が変わるらしい。
つまり、上の楽譜は、どう見ても「レミファソラ」だけど、
「D調」なので、「ドレミファソ」と読むわけですね。

もう、意味わかんない!
もう、ぐちゃぐちゃですよ。

じゃあ、五線譜で「123」を「レミファ」という音にするなよ!
と声を大にして言いたいが、
「G調の練習時の注意」のところにこのように書いてありました。

「最初は、D調のドレミとG調のソラシが同じに聞こえますが、注意しましょう」って。

え?だって、D調のドレミとG調のソラシって同じ音だよね?
そりゃ同じに聞こえるよね??

というわけで、今まで五線譜で練習してきたツケが、
ここで大きく回ってきたのです。

とはいえ、新テキストの練習曲は、難しすぎて手が出ないのですが、
「五線譜でなく数字譜を読め」という、
二胡の基本の基本をいきなり叩きつけられたわけです。

そして、私たちは、今、毎日毎日、
D調の音階とG調の音階をひたすら弾き続けるという、
とても地道な練習にたちかえっているのです。

そして、現テキストブックも、D調をマスターしたあとにはG調がやってきます。
なので、私たちは、とりあえずD調の難易度の高い曲に手を出す前に、
G調の基礎音階と、G調の簡単な練習曲をやることに練習方法を変更しました。

一番簡単なD調を完全マスターしてからG調へいくという最初のテキストがいいのか、
最初からD調とG調を同時進行で学ばせる新テキストがいいのか、
それはわかりませんが、
とにかく、五線譜に頼って弾いていたのでは、
D調→G調になったときに身動きが取れなくなりそうなので、
私たちはD調とG調を同時進行し、
かつて五線譜を見てちゃんと弾けていたD調の曲も、
数字譜を見てきちんと弾けるように、最初からやり直しているのです。

まあ、とにかく、今は、技術の向上よりも、数字譜を読むことです。

こんな基本の基本が抜けていたなんて。
おかげで今、苦労しています。
いやー。
意味分からん。

ホルン吹きのめーたんなら、こんなのちょちょいのちょいなんですかね?

 

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