マーケティングって何?こういうこと?


今週は、忙しくて全然ブログを更新できませんでした。
何が忙しいって、私の貴重な、二胡の練習とブログの更新に充てる時間に、
外部の人と会うためのアポが入っていたからです。
ウェブサイトを作ってくれている会社の人とミーティングとか、
保険会社のブローカーの人とミーティングとか、
会計士の人とミーティングとか、
通常、お店に来てくれて話をすることが多いんだけど、
様々な要因により、私たちが先方に出向かなければいけなかったので、
余計に時間がありませんでした。

でもなー。なんだかなー。
忙しいっていっても、いわゆる裏方の仕事で忙しいわけで、
もっともっと営業面が充実した忙しさだったら、言う事ないんですが。。。

よく、お客様にも言われるんですよ。
「マーケティングしてるの?」って。
お店の雰囲気も、サービスも、料理も、すごくいいのに、
なんで全然知名度低いの?

って、ことみたいなんです。

私、オークランドに来てから、これ、よく言われるんです。
「マーケティングしてる?」

でも、マーケティングって何?
みんな言うんだけど、何?

って感じで、私の中では、
市場調査とか、分析とか、プロに営業戦略を考えてもらうとか、
そういうのをマーケティングっていうイメージ。
なので、いつも
「特に何もしてません」と答えます。

すると、
「絶対したほうがいい!」と言われるのです。

マーケティング会社の人からも、
「マーケティングしようか?」という営業がよくあります。
なんでも、売上を20~25%確実に伸ばしてくれて、
伸びなかったら返金してくれるとか。
だったら、成功報酬で、伸びたら支払うっていうのにしてくれたら、考えてもいい。

てなわけで、周りに、マーケティングマーケティングと言われながらも、
重い腰をあげることはなかったのです。
だって、クライストチャーチではそんな必要なかったし、言われたこともなかったし、
もちろん考えたこともなかったし、
なんか、都会だとそういうのが必要なの?
みたいな思いがあったのです。

ところが、今回、会計士さんから紹介していただいた保険ブローカーの方が、
マーケティングもやってるみたいなんですよ。
で、うちのお店の経営を軌道に乗せるためには、
(って、3年もたつのに軌道にのってないってヤバイんですが)
20~25%くらい売上を伸ばさないといけないということで、
そのアイディアを出してくれるというのです。
要は、親切心で「マーケティングのアドバイスするよ」ってことなのです。
ありがたい話ですよね。

で、無料でアドバイスしてくれるなら、聞いてみようかってことで、
保険のプラン見直しの話の時、マーケティングの話をしたんですよ。

まず、「もっとお客さんに来てもらうために、なにをしたらいいか5つ挙げてみて」
と言われました。

「そんなの、分かってたら、とっくにやってます」

すみません。超かわいくない返答で。
ここはもっと「えーと、うーんと。」とか考えてみるべきでした?
でも私、そういう無駄な時間嫌いなんですよ。

そしたら、「しょうがないなぁ」という感じで、
「チラシとか作って近隣のオフィスに配ったりしてる?」
「はい。してます」

という会話から始まり、
言われること言われること、全部やってたんですよ、私たち。

あれ??それがマーケティングっていうの?
って感じ。

・チラシを作ってポスト投函。近隣オフィスへの配布
・フェイスブックやウェブサイトへの宣伝投稿
・顧客のメールアドレスを利用したニュースレターの発行
・数か月に一度のキャンペーン
・常連さん向けのロイヤリティカード
・ハッピーアワーでアルコールを安くする

「これやってるかい?」と言われたことを、
ことごとく「やってるよ」と返す私たち。

それに対し、
「じゃ、これはどうだ!」みたいに次のアイディアを出すと、
「うん。それもやってる」

「じゃ、これはやってないだろう?」
「あ、それもやってる」

という具合で、いわゆるマーケティングと言われること、
ほとんどすべてやってたんですよ。

つまり、プロの力を借りなくても、
この3年間、自分たちで試行錯誤しながら、
こういう影での努力をたくさんしてきていたのです。

もちろん、そんなにいろいろやってもダメって、
一体どんだけダメなの?って、へこむわけですが。。。

しかも、クライストチャーチの時には、
その、どれひとつも、したことがありませんでした。
一生懸命お店でおいしい料理をだして良いサービスをして、
お客様に喜んで帰っていただければ、それがすべてでした。

だけど、オークランドでは、それだけではダメなんですよ。

さらに言うと、オークランドでは、それプラス「メディアの力」は絶大。
雑誌に取り上げられれば、瞬く間に人が集まります。
それが本当に良い店でも、そうじゃなくてもね。

とまあそんなわけで、マーケティングの話は、更に進むわけですが、
そのアドバイザーさんが言い出したのは、
とある有名レストランで行われているイベント「Chef’s Table」
いわゆる有名レストランで、有名シェフが、料理の作り方や材料など説明してくれて、
それをみんなで食べるっていうイベント。
これをやるって言い出したんです。

「行ったことあるかい?」
って言われて、
「ない」って言ったら、
勉強不足的な顔されて、
いやいや、私たち、勉強のために結構食べ歩いてますよ。
そのレストランにたまたまいったことがないだけなのに、
そんな顔されて、なんかとっても心外。

しかも、正直言って、私たちにとって、「Chef’s Table」だなんて、
「なんて、非現実的な」
って話ですよ。

レストランだっていろいろあるでしょ?
小さな個人経営の店から、メディアにバンバンとりあげられる有名店まで。
有名店がやっていることをそのまま持ってきても、
できることとできないことがある。

「Chef’s Table」がイベントとして成功するのは、
有名レストランの有名シェフだからでしょ?
うちの場合は、まず有名になる前の段階なわけであって、
そこでそんなことして、お客さん集まるわけないじゃん。

と、言ってみたところ、

「僕のビジネスパートナーたちに声を掛けたら、4,50人集まるよ。」

って、おいおい。
どの店に4,50人も収容できるんだよ。
っていうか、そんな大人数の料理を提供できるキャパもないし。

いや、確かに、嬉しい話じゃないですか。
お客さんをそんなにたくさん連れてきてくれるなんて。
でも、「僕の友達連れてくる」って、それ、マーケティングからはずれてませんか?

だけど、彼の中ではやる気満々で、
(自分の提案で、やっと私たちがやってないことが見つかったから)
うちの最大収容人数35人で、「Chef’s Table」を開催する流れで、
詳細を考えておくように言われました。

いやいや、無理だって。

まず、パーティメニューみたいにバンバン出せるわけじゃなくて、
一人一皿ずつ提供するのに、35皿同時提供なんて無理だから。

「それをなんとかする方法を考えておいて。」

ということで、ミーティング終了。

なんだかなー。方向性が違う感じがするんだけどなー。
だけど、こういうやってみようとも思わなかったことに対して、
やってみもしないで「無理です」というのは、
やっぱり頭が固くて、進歩がないと言われてしまうのかな。

無理なことをして、結果お客さんが満足しなかったら、やらないほうがいいよね?

失敗は成功の元っていうけど、
自分だけの問題じゃなくて、「お客様」あってのことなわけだから、
成功しなければ意味のないこともあるよね?

私たちのために、無償でアイディアを出して、
いろいろ協力してくれようとしているのに、
なんか私の思っていたマーケティングと方向性が違っていて、
しかも、うちの店のことを理解した上での提案ではなく、
なんていうか、有難いんだけど、
あー。申し訳ないけど、ますます憂鬱。

ところで、10月18日は、TATSUMIの3周年記念です。
去年もやりましたが、お客様感謝祭ということで、
10月18日をはさんだ前後1週間ずつ
10月13日~25日の2週間、
通常$80のDegustation Menuを30%OFFにて提供させていただきます。
なんと$56ですよ!
ただし、通常のチョイスはなく、決まった内容になります。
毎日限られた数のテーブルだけご用意させていただきますので、
ご予約はお早めに。
現在、フェイスブックと、ニュースレターでのみ宣伝しています。

あ、これが、マーケティングっていうんですかね?

あっという間の3年間でしたが、
なんとかかんとかやってます。
来年、4周年ができるように、頑張らねば。

 

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