先日のブログで、
「焼肉食べにいったらNZ和牛があった」って書いたと思うんですが、
私の理解では、
2年ほど前にオーストラリア産神戸牛がNZに上陸し、
今年になってから、日本の宮城産和牛がNZに上陸。
現在は、宮城産から鹿児島産の和牛になっていて、
オーストラリア産神戸牛と、
鹿児島産和牛の2種類がNZでは食べることができる。
と、思っていました。
ところが、前回のブログに対して、
「NZでも和牛を育てていますよ」というコメントをいただいたのです。
そこで、調べてみました。
そして、肉のプロとも言える鉄板焼きシェフにも聞いてみました。
日本人のお肉屋さんにも聞いてみました。
その話を総合すると、以下のようなことが分かりました。
確かに、NZでも和牛を育てている。
でも、ほとんどは輸出で、国内にはそれほど出回っていない。
その理由は、
「サシがはいってないので、和牛として売るには弱い。でも高い」
ってことみたいです。
オーストラリア産和牛は、日本の和牛みたいに美しいサシが入っているのに、
どうしてNZ産和牛には、サシが入ってないの?
それはなぜかと言うと、
NZの和牛は牧草牛だからなんだそうです。
日本で育てられている和牛も、オーストラリアで育てられている和牛も、
両方とも、穀物飼料で育てられているのです。
飼料代は高いけれど、これで、肉に「サシ」が入る。
そこで、「和牛」としての価値がグンと上がるわけですね。
だけど、NZの和牛は、飼料代の高さから、牧草で育てているから、
いくら和牛でも、牧草ではサシが入らないんだそうです。
せっかく「和牛」なのに、なんだかもったいない気もするんですが、
でも、その牧草で育てた和牛がいくらするかって、
1kg$100弱くらいみたいなんです。
普通のNZ牛が1kg$30弱くらいだと思うんで、
3倍近く値段が違う!
これを、穀物飼料にしたら、もっと高くなっちゃって、
さらに流通が難しくなっちゃうってことみたいなんですね。
でも、どうなんだろう。
店側も、お客さんも、「和牛」っていったら、サシの入った肉を想像しますよね。
いくら本物の和牛でも、サシが入ってなかったら、
「商品」として弱いよなぁ。と思ってしまうのです。
だったら、値段が高くなっても、穀物で育てて、
日本の和牛みたいな肉に仕上げたほうが、もっと需要があるんじゃないか。
というのも、この会社がNZ和牛を販売しはじめた頃には、
まだ、オーストラリア産和牛も、日本産和牛もNZには上陸していませんでした。
だから、普通のNZ国産牛と比べて、NZ和牛は値段が高すぎて、
ちょっと難しかったと思うんです。
でも、今では、オーストラリア産和牛と日本産和牛がNZにも入ってきて、
ものすごく高い値段で販売されています。
それでも、「和牛」ということで、高級レストランでも、和食レストランでも使われています。
これだけ値段の高い和牛がNZに入ってきた今、
「NZ和牛」も穀物飼料に切り替えて、しっかりサシの入った肉に仕上げれば、
輸入コストがない分、安い値段設定で国内流通できるんじゃないかと思うんですけどね。
ま、市場のことがまったく分からない、
私の素人考えですので、そんなに簡単なものじゃないんだと思うんですけど、
日本産和牛よりも安くて、マーブル7~9のNZ産和牛が手に入るってなったら、
結構興味あるけどな。
この前私が食べた「NZ和牛」
メニューに「マーブル7~9」って書いてあったけど、
これはマーブル入ってないよね。
でも、これが牧草牛だと分かったので、なぜサシが入っていなかったのか納得。
でもね、サシがはいってなくても、和牛なんですよ。ちゃんとした。
だから肉は美味しいし、値段も高い。
というわけで、NZでも和牛を育てていて、
でもそれは穀物牛じゃなくて牧草牛だから、サシが入ってなくて、
国内では流通はわずかしかなくて、
サシがなくても和牛なので、普通の牧草牛よりも大分高い。
っていうことみたいです。
今日、アラサーカップルのブログで、まさにこの話題。
スーパーマーケットでNZ和牛が売ってた!というのを見ました。
流通してきているんですねー。
いつか、NZ産穀物和牛が生産される日を夢見てます!
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