コラボが生んだラーメン屋「ZOOL ZOOL」@Mt Eden Village


以前、私のブログでも紹介したことのある、
「オークランドで一番美味しいラーメン」を裏メニューで出していた「Soi」が、
裏メニューではなく、ちゃんとしたメニューでラーメンを出し始め、
そして、とうとう、ラーメンやさんを出しちゃいました!
その名も「ZOOL ZOOL」

何がコラボって、実はこの店、あの「KAZUYA」とのコラボなんです。
え?KAZUYAがラーメン?って、多くの人が思うでしょうが、
何料理であっても、美味しいものを作ることには関係ありませんよね。

というわけで、「SOI」と「KAZUYA」がコラボしてできあがったこのラーメンやさん。
実は、明日、12月16日(火)がグランドオープンなのですが、
一足先に、プレオープンにお邪魔してきました!

このお店のロゴを見ても分かるように、
おそらく店のコンセプトは、「ワイン+ラーメン」
オークランドでは、まだまだラーメン屋さんといえば、中国人とか若いKIWIばかりですが、
シドニーでは、スーツを着たビジネスマンがラーメン食べてたりします。
おそらく、その路線のラーメン店を作りたいんでは?というのは、私の想像ですが。

メニューを見ると、
「Zool Men」と「Ramen」の2種類ありました。
「Zool Men」というのは、汁なし麺とのことで、
つまり、日本でいう「油そば」とか「あぶらーめん」とか言われるやつですね。
実は、この油そばが日本で流行ったのって、私がNZに来てから。
つまり、たべたことがないんです。
なので、今回は、「Zool Men」から1種類、普通のラーメンから1種類選ぶことにしました。

あとは、副菜で、鶏のからあげと、海老のチリソース。




ラーメンは、SOIで出していたのよりも、一回り小さいサイズのボウルでしたが、
麺は思ったよりありました。
普通のラーメンでは、トンコツを。
汁なしそばでは、牛タンを注文しました。

とんこつラーメンは、普通にとんこつラーメンでしたが、
牛タン麺はですね、完全にもはやラーメンではなかったですね。
あ!そうか!ラーメンじゃなかった!「Zool Men」でした。
私は普通の汁なし麺自体食べたことがないので、比較のしようがないんですが、
他のZool Menのチョイスも、
BLT(ベーコン、レタス、トマト、マヨネーズ)とか、チーズとか、照焼とかだったので、
ちょっと、日本人が想像するあぶらーめんとは違う、
KIWI向けにアレンジされたものだと思われます。
あ、でも、BLTは、「サラダラーメン」みたいな感じなんですかね?
次回は、普通にとんこつZool Menにしてみようかな。
他店にはない商品なので、一度試してみてはいかがでしょうか?

普通のラーメンも、とんこつ以外に、
みそ、しょうゆ、たんたんめん、がありました。

まだプレオープンということで、限定メニューたっだのですが、
ラーメンだけではなく、副菜やサラダのメニューがあるのがいいですね。
私はとにかくサラダが好きなので、
サラダがメニューにあるかどうかって、とっても重要なのです。

さて、デザートは、「KAZUYA」のプリンをいただきました。
KAZUYAさんが関わっているのであれば、
もっとデザートの種類が豊富かと思っていたのですが、
これから増えることを期待します。

私がこの「ZOOL ZOOL」のすごいと思うことは何かっていうと、
「ラーメンをすする」という文化をNZに広げようとしているっていうことです。
(っていうか、私が勝手にそう思っているだけで、そう聞いたわけではない)

だって、店名は「ZOOL ZOOL」
まさに、ラーメンを「すする」音のことですよね。
そして、店の黒板に書かれた言葉。
「The Art of Slurp」
まさに、ラーメンをすすることがアートだと

実は、先日、NHKの番組で、まさにこの話を外国人が語っていたのです。
「なぜ、すべての面においてマナーの良い日本人が、麺類は、音をたてて食べるのか?」と。
トイレにだって音姫があるくらい、音を気遣う日本人が、なぜ?

「麺をすする」という行為は、音が発生しますから、
自分が楽しむだけではなく、まわりの人にも聞こえてしまいます。
音を立ててものを食べるというのは、世界的に見て、マナーが悪いことと言われていますから、
このことを理解できない外国人が多くても、それは仕方のないこと。
郷に入れば郷に従えということで、
私はNZで麺類を食べる時は、音を立てずに食べます。

実は、それもあって、うちの店でも麺類は一切置いていません。
外国人しか来ない店なら、誰もすすらないからいいけれど、
アジア人が来る店なら、きっと音を出して麺をすすって食べるでしょう。
その音が、まわりのお客様を不快にさせることを危惧しているのです。
考え過ぎかもしれませんが、「音を立てて食べるのは、日本の文化です」と、
いうことを広めることも重要ですが、うちの店には必要ないと判断しました。

さて、話は戻りますが、
実は、この「すする」という行為は、
麺とスープを同時に口の中に入れることが出来る上、
鼻へスープの香りが抜けて行き、
ただ食べるよりも、より麺類を美味しく食べることができるんだそうです。
私はただ単に「日本の文化」としか考えていませんでしたので、
この話をTVで知った時には、「へーーーーーー!」と思ったものです。

そして、さらに言うと、ソムリエの人が、ワインをテイスティングする際、
やはり音を出してワインをすすり、口の中で空気と混ぜ、香りと味を確認します。
あの、麺類を「すすって食べる」という行為は、
ソムリエがワインを「すすってティスティングする」という行為と同じだというのです。
この話も、また目から鱗でした。

私は、この「ZOOL ZOOL」が、
「麺類はすすって食べるのがART。
何故なら、それは日本の文化であると同時に、
このような、麺を美味しく食べるための秘密が隠されているのです!」
と、情報発信をして、KIWIの人たちを、あっと驚かせて欲しいと思っています。

それが、この店名をつけたラーメン屋の宿命だと、
私は勝手に思っています。
そして、このことを、昨日偉そうに伝えてきました。

でもやっぱり、目指すは「ラーメン+ワイン」で楽しんでもらえるお店ってことは、
間違いではなかったようで、
店内のテーブルは高く、椅子はバースツールでした。

だけど、昨日はプレオープンだったからかもしれませんが、
私たち以外のお客様はすべて家族連れで、小さいお子様が一緒。
だとすると、このような高い椅子しかないのは、危ないし、落ち着かない。
狙った客層は、ワインを飲むKIWIかもしれませんが、
OPENしてみたら、実際どんな客層のお客様が集まるかは分かりません。
狙った客層以外のお客様が集まることは、それはそれで嬉しいこと。
これからお店が、お客様に合わせて、どんな風に変わっていくのかも、楽しみのひとつですね!

 

 

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