お腹を軽く満たしたあと、宿へ戻る私たち。
到着したころは、大分日が落ちて、暗くなってきていました。

そう。グレートバリア島には、街灯がないのです。
それだけではありません、電気はすべて、自家発電。
この宿も含め、家の屋根には太陽光発電パネルがついていて、
足りない分は、発電機を使います。

なんてエコなんだ!

そして、そのエコのために、
ホテルの部屋には余計なものは何もありません。
まず、ホテルの部屋には、100%必ずあると言ってよい、
湯沸しポットと、トースターがない。
これらは、電気をくいますからね。

部屋にある電化製品は、電子レンジと冷蔵庫のみ。
ドライヤーとか、持ってきた電化製品は使わないようにという注意書きがありました。

でも、湯沸しポットとトースターがないなんて、
朝食どうするの?って
思いますよね。

それは心配ご無用。
なんと、一部屋一台、外にバーベキュー台があるんです。
ちなみに、このガスボンベは部屋にもつながっていて、
シャワーのお湯を沸かすようになっています。

このバーベキュー台で、夕飯の調理をすると共に、
お湯を沸かしたり、トーストを焼いたりできるようになっています。
びっくりした。初めて見た。

そして、部屋がだんだん薄暗くなってきたので、部屋の電気を付けてみると、
なんだこれは?
全然明るくないぞ!

天井からぶらさがった鴨?のオブジェの中に、LEDライトが詰め込んであるんであるんですが、
よくクリスマスの飾りとかに使うやつ?
灯りではあるけど、これで部屋は明るくなりませんよね。

だけど、これが、驚いたことに、
完全に日が暮れて、真っ暗になると、
これでも十分に明るいのです。
本当の暗闇の中では、これだけの灯りで十分だということです。
ちなみにこの写真は、カメラの性能のおかげで大分明るく撮れていますが、
まるで、天の川を渡る白鳥のようで、素敵でしたよー。

そうそう。それと、グレートバリア島では、
水道水も、沸かしてからじゃないと飲めないと注意事項に書いてありましたが、
この宿では、川から清流をひいてきているので、そのまま飲めるそうです。
どこまでもエコ。

あとですね、部屋で出たごみは、自分でリサイクル置場まで捨てに行くんですよ。
それぞれの地域に一か所ずつ、リサイクルごみ回収所がありまして、
ゴミ箱に捨てていいのは、普通ゴミのみ。
通常、そういうのは、置いておけば宿の人がやってくれるもんだと思うんですが、
ここでは、宿泊客も高い意識を持ってのぞまなければいけないのですね。
私たちも捨てに行ってきましたが、この分別も非常に細かくて、
プラスチックと缶と瓶だけじゃなくて、
緑の瓶、黒い瓶、透明の瓶に分けるの。
日本みたーい!!!

本当は、都市部でも、そうするべきなんでしょうね。

さて、エコの話にそれましたが、
ワインとチーズの時間です。

部屋でゆっくり。。。。と思っていましたが、
部屋には小さなテーブルすらなく、ベッドしかないので、
寒いんですが、外のバルコニー席へ移動。
これが、ちょうど室温に溶けて良い感じになっていたチーズが、固まってくる寒さ。
パジャマを含む、持って行った服を全部着込んで、外でワインとチーズを楽しみました。

空を見上げると、「満天の。。。」とは言えませんが、美しい星空が。
本当は、今日の午後から天気が崩れるはずだったわけですから、
こうやってバルコニー席で、ワインとチーズを楽しみながら、星空を眺められるなんて、
ちょっと寒くったって、なんと、贅沢な時間でしょうか。

でもね、外は、真っ暗なんですよ。

島での必需品の項目に「トーチ」と書いてあったので、持って行っていたのですが、
これが大活躍。

本当に本当に、真っ暗なんです。

車に行くのにも、トーチがないとたどり着けない。
っていうか、どこに車が停まっているか、まったく見えない!

オークランドで、夜カーテン閉めて作る暗闇とは、次元が違いました。

しかも、超静か。

誰かが電話で話している声が聞こえてきたのですが、
ここは携帯の電波が入らないんです。
ということは、埠頭にある公衆電話を使っているはず。
100M以上離れたところですけど?

そんな遠くの声まで聞こえてしまう静けさ。

明日は9時の便なので、8:15には空港に行かなくちゃいけなくて、
「旅先で早起きするなんて、やだなぁ」と思っていたのに、
外は寒すぎて2時間が限界。
それからシャワー浴びて荷物まとめて、
まだ21時なんですけど、もう寝るしかない。
なんにもすることがない。
もちろんTVもないしねー。

夜21時まで明るい夏の滞在であれば、
きっともっと長い一日を楽しめたと思うんですが、
あっという間に真っ暗になるし、しかも寒いし、
とにかくもう、寝るしかないのでした。

ところで、こんな星空が出ているのに、
明日は本当に嵐がやってくるのでしょうか・・・。

つづく

グレートバリア島からの脱出⑦

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