私たちがこのアパートに住み始めてから1年半がたちましたが、
何しろ狭い!
でも、分かってて買ったんだし、そのかわりベランダ広いから、
いろいろ家庭菜園楽しんでるし、
家は寝に帰るだけだから、狭くてもいい。

ずっとそう思ってました。

狭いって、どのくらい狭いのかって言うと、
例えば、玄関のドアを開けてすぐ電子ピアノ。
ドアぎりぎりのラインに置いてあって、普通ありえない場所。

そして、ドアを開けてすぐ目の前のリビングには、
一人用ソファが2台。
ソファって結構場所とるんですよね。
もう、ドアあけたとたんの、ものすごい圧迫感。
そして迫り来るTV。
部屋が狭いので、TVとソファが近すぎる!
とにかく、「家具を入れるのに精一杯」という状態。

前の家は広かったんですよ。
クライストチャーチの家は、庭付き3ベッドルーム2リビングルームで$320だったんです。
それが、オークランドに引っ越してきたら、
狭い3ベッドルームの団地みたいなアパートで、週$600
ほんと、たくさんの家具を泣く泣く手放しました。
そして、あまりの家賃の高さから、
「買ってローン支払ったほうが安い」ってことになり、
購入した1ベッドルームのアパート。
さらに狭くなるので、ほとんどの家具を処分。
それでも、リビングはもう、掃除機をかける床がないほどギュウギュウ。

ベッドルームもまた、狭い。
ベッドと鏡台いれたら、クローゼットのドアが片方開かない。
でも、仕方ない。もうデッドですよ。
さらに、ベッドルームとリビングルームを仕切る扉があるのですが、
そこも家具が邪魔して閉まらない。
そして、ベッドと鏡台の間を通ってバスルームに行く道のりは、
横にならないと通れないほど狭い。

でも、「寝るだけの家だからいいや」と、ずっと思ってました。
だけどそれは、そうやって自分に言い聞かせていたんだと思います。
「狭いんだから仕方ない」と。

そして、先日ホリデーでクィーンズタウンへ行った時に泊まったホテルの部屋が、
それはもう快適だったわけです。
でも、その時、気づいたのです。
あれ?この部屋、絶対うちよりも狭いよね?って。

私たちは、二人で考えました。
我が家もなんとかなるのではないか?と

そして辿り着いた結論は、
TVを見る部屋(リビング)と、寝る部屋(寝室)が、別だから狭いんではないのか?
ということでした。

ホテルでは、ベッドに腰をかけてTVを見ていました。
つまり、大きな1ルーム。
そうか!寝室とリビングを1つにしたら広くなるんじゃないか?

これ、一般の家庭では考えられないかもしれませんが、
私たちは、家に帰ってTVを見て寝るだけなので、
わざわざTVを見る部屋と寝る部屋を分けなくても、
このホテルの部屋のようにすることが、むしろ快適に繋がるのではないのか?
と考えたのです。

そして、旅行から帰ってきた週の日曜日。
思い立ったらすぐ行動です!
早速、リビングと寝室の入れ替え大作戦が始まりました!

リビングにあったテーブルとソファーは処分。
長年使ってきた全身マッサージチェアは、友人宅へ寄贈。
まだ使えるのに、捨てるのもったいない!
そして、そこに寝室からベッドを運び込みました。
寝室には鏡台だけ残し、リビングにあったTV台兼本棚を移動。

そしたら、ものすごいことが起こったんですよ。

リビングも寝室も、元の部屋を知る人がみたら、びっくりするくらい広くなった!

この「収納が増えた」というのが、とにかくすごいことなんですが、
TV台兼本棚を寝室に移し、純粋に本棚として使うことになって、
TV一台分の収納スペースが増えたのです。
(つまりこの写真でいう真ん中の2段丸ごと)
でも、本が増えたわけではないので、収納BOXを置いて、
どんどん収納が増えていきます。


さらに、新しいTV台なんですが、
実はこれが、クライストチャーチの時に「靴箱」として使っていたのを、
置き場所がなくて倉庫にしまいこんでいたものを引っ張り出しました!
サイズも高さもぴったりで、元「靴箱」ですから、収納があるんですね~!


というわけで、各隙間を埋めるために収納グッズ、つまりはカゴなんですが、
それぞれの場所を採寸し、ぴったり合うものをいろいろ買い込んで来ました。
おもしろいくらい、ぴったりのサイズがあるんですねー。

そりゃもう、ほんと、今まで一度も開けられることがなかった場所にあったものたちが、
やっと日の目を見る時がやってきたのです。
それこそ、ダンボールに入れっぱなしだった私のセーター20枚。
一年半、開かずの箱の中でした。
2枚だけ出して、その2枚のみで一年半過ごしたのです。
とはいえ、私が洋服を着るのは日曜日だけなので、それで十分でした。

一年半いらなかったんだから、もう捨てちゃえよ!
と、断舎離を望む心の声が聞こえてくるのですが、
ここはきれいにたたんでタンスに収納しておきました。
今年の冬こそ、色々着るぞ!

ちなみに、靴も同じく。
開かずの扉から出てきた私の靴15足。
埃まみれになっていましたが、今はちゃんと靴箱に並んでいます。

というわけで、この、リビングと寝室を一体化することによって、
家具の配置がとてもすっきりして床面積が倍増した上に、
収納まで倍増という、驚くべき結果に。

そして、なんと、一度も閉められたことがなかった、
(閉めることができなかった)
リビングと寝室の間の扉も、閉まるように!
これで、冬の暖房費は激減するはず。
暖める部屋の面積が半分になるんですから!


現在、元寝室は、鏡台と本棚があるだけで、
バスルームへ行くための通り道としてしか使いません。
そして、人が来ても座る場所もなかった家が、
今ではこの元寝室は4人くらい座れます。
ずっとしまい込んでいた座椅子も活躍しそうです!
すごいぞ!

毎晩家に帰ると、
すっきりと片付いた部屋が気持ちいいです。
片付けているわけではないけれど、散らからないんです。
だって、ベッドの上以外の場所使わないですから。
今までは、たとえ片付いていても家具が迫ってきている感じがものすごい圧迫感で、
落ち着かない家だったのです。
現在、ベッドの上でポテチとかを食べられるような、
大きなトレイみたいのを探しています。
若い人ならともかく、まさかこの年になって、
ベッドの上でポテチ食べながらTVを見るなんていうような暮らしをするようになるとは思ってもみませんでしたが、
現在の私たちの生活スタイルには、これがピッタリなのです。
家では100%食事しませんから。
(食器棚は改造されてダンナの洋服ダンスになっています)

なにはともあれ、今回の模様替えは大成功。
物置の中で寝ているような暮らしから、
やっと「家」で寝ている気がしています。
普通、旅行から帰ってくると、「やっぱ家が一番いいね」って思うじゃないですか。
でも、私たちは、旅行から帰ってくると「やっぱ家狭いね」って、感じだったのです。

広島の大きい家でしか暮らしたことがないダンナは、
今現在住んでいる家が、人生で一番狭いんだそうです。
NZまで来て、まさかそんな暮らしするとはね。

いつか住みたい大きなおうち。
もっと人間らしい暮らしがしたい!
というわけで、そのために、今は我慢の時。
でも、その我慢の中でも、こんなささやかな喜びを開拓できて、
今、とてもハッピーな気分です!
なんか、ここから運が開けてくるんじゃないか?と思えるほど。
それくらい、大成功な模様替え大作戦だったのでした。
めでたし。

 

 

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