X

ニキビを潰した代償

たまに、頭皮にニキビができることってありませんか?
年に一回くらい。
髪をとかしていると、ひっかかって「痛!」ってなるやつです。

ダンナが、シャワーを浴びて髪を洗っているときに、
この頭皮のニキビを発見して、潰したらしいんですよ。
私は、ニキビができても、絶対に潰さずに温存するタイプなんですが、
ダンナは、ニキビができると速攻潰すタイプの人なんです。
潰すのなんて痛いし、跡残るし、いいことありません。
温存して、育てて、消えていくのを待つのが一番。
でも、ダンナは、触るたびに痛かったりひっかいたりするのが嫌だし、
気になるからすぐに潰すらしいのです。

で、その潰した頭皮のニキビの話なんですが、
シャワーから出てきて、私に潰したところを見てほしい。と。
髪の毛をよけて見てみると、
ニキビっていうか、結構大きいおできとでも言った方がいい感じのサイズ。
それを潰したもんだから、頭皮から血が出ていたわけですよ。
あー、もう!見るも無残!なぜこんな大きいものを潰すのか!

ま、自分では見えないから、そんなに大きいと思わなかったのかもしれませんね。

それで、その潰した後なんですが、
ニキビなら、数日で治ったかもしれないんですが、
なんせおできサイズだったもので、これがなかなか治らなかったみたいなんですね。
私は、そんな潰したニキビのことなんて、全然忘れていたのですが、
ある朝、起きたダンナの枕が、血に染まっていたのです。直径15cmくらい。

「枕に血がついてるんだけど!!!」

そんなにヒドい状態なら、早く言ってくれよ!!
もうとっくに治ってると思ってましたよ。

ってことで、この日から、毎晩シャワーを浴びた後、
マキロンで消毒して、オロナインを塗って寝ることに。

ところが、毎晩仕事が終わると、
「後頭部の髪がべたべたにくっついている。」
との報告が。
これがどうも、この潰したニキビのところから出ている、
血だか膿だか分からないもので髪が固まっているようなのです。

ダンナ曰く、「オロナインを塗っているから、傷口がふさがらずに、
血だか膿だかが出てきているんじゃないかと思うから、
ここは何も塗らずに、乾かしてかさぶたにした方が良いのではないか」

とのことで、この日から、オロナインは中止。

それからまたしばらくたってからですよ。
一緒にカレーを食べに行ったら、
香辛料を摂取すると汗だくになるダンナのシャツの襟が、
汗とともに流れてきた血で染まっているのを発見!

マジですか?まだ治ってなかったの???

信じられません。なぜ、まだ治ってないと報告しないのか!
オロナインをやめてから、もう2週間はたってますよ。
傷口を見せてもらったら、大きくなってるし、ちょっとグレーに膿んでる感じするし!

最初にニキビを潰してから、ゆうに一か月は経っていました。

そして、日曜日、とうとう病院へ。
日曜診療だから普段より高くて$100取られるんですが、仕方ありません。

そしたら、「ちょっと切開して、膿を出して、縫うから、$400くらいかかるけどいい?」って。
えーー?$400?診察料と合わせたら$500ですよ!

保険には入ってますが、GPは対象外。
なので、ここで紹介状を書いてもらって、他で処置してもらえば、たぶん保険がきくんだけど、
ここはGPだから、ここで処置してもらったら、全額自己負担。
でも、今日中にできるっていうし、
担当してくれた先生は、以前腎臓結石でお世話になった信頼できる先生だったので、
もう、このままお願いすることに。

ところが、夜19時くらいに病院から呼び出しの電話が来ることになっていたのに、
かかってきた電話は「日を改めてお願いします」とのこと。
それで、翌週の出勤前に病院へ行くことになったのです。

そして、手術当日、病院に行ってみると、
そこにいたのは、日曜日の、あの先生ではなく、
数か月前、足にできたガングリオンが痛くて診てもらった先生だったのです。

このガングリオンですが、注射で水を抜いてもらえば治る物を、
その先生が「やったことないからやりたくない」と言って、処置を拒んだのです。
「よかったら、他の病院の先生を紹介するよ」って。
まあ、紹介状書いてもらって専門医に行けば、保険もきくし、
それはそれで良かったのですが、
そんなしょっちゅう病院に行けるほど暇ではないし、
今ここで処置してほしかったのです。
それを、「やりたくない」と拒んだ、その時の医者が、
今回の手術を担当するっていう。
もう、恐怖しかありませんよね?

病院から帰ってきたダンナは、えらく不機嫌で、
いや、不機嫌を通り越して、怒ってましたよ。
「なんかあったの?」と聞いても、思い出すのも嫌なようで、話もしてくれないくらい。

あとで落ち着いてから、もう一度聞いてみると、
どうも、その医者が、やっぱりどうにもダメなやつだったらしく、
手術をしながら、なんども舌打ちをしたり溜息をついたり、
「おいおい、大丈夫かよ?」と思っていたら、
あまりの手際の悪さに、途中で麻酔も切れて来て、最悪の最悪の超最悪だったらしい。

そして、$400支払って、
痛み止めも、抗炎症剤も、抗生物質も、薬は一切処方されず、
縫った痛みに耐えながら、仕事に臨んでいたのです。
そりゃ、不機嫌を通り越して、怒りたくもなりますわな。

頭って、やっぱり清潔に保つのって難しいじゃないですか。
坊主じゃない限り。
仕事上帽子もかぶるから、むれるし、汗もかくし、
傷があるのに頭を洗っていいかもわからないし、
でも、洗わないと清潔に保てないし、
薬は処方されないし、不安しかない術後でした。

帰り際、受付の人が、明日、術後検診に来てくれる?と言ったらしいのですが、
「彼は俺に会いたいかもしれないが、俺は彼に二度と会いたくない」
と言い捨て帰ってきたようです。
そしたら、そのあと病院から電話かかってきて、
「処置はナースがするから、彼に会う必要はないので来てくれる?」って
というわけで、翌日、術後検診に行って、消毒してもらって、
次に行くのは抜糸だそうです。
これも、ナースがやるので、あの医者には会わなくていいってことで。

なんか、その先生は中国人なんですが、
英語の話せない中国人患者対応要員として働いているらしく、
仕事があんまりできないので、看護婦からも、
「はぁー。。。」と溜息つかれるような扱いを受けていたらしいです。
でも、医者なんだから、中国人対応要員だったとしても、
ちゃんと医者の仕事してもらわないと困りますよね。
最初に見てくれたインド人のお医者さんは、とても良かったのに。
これからは、休日診療でも、医者の名前を聞いてから診てもらった方がいいですね。

というわけで、頭皮のニキビを潰してしまったがために、
一か月以上に及ぶ痛みと膿と、あげくの果てに手術っていう、
最悪の結果となりました。
そして、保険もきかないのに、$500という出費は大きな痛手です。
これで、ダンナも、二度とニキビを潰すような真似はしないことでしょう。

みなさんも、気を付けてくださいね!

yoko:
Related Post