さて、将来的に、日本へ帰るにしても、クィーンズタウンへ行くにしても、
TATSUMI を売らないことには、どうにも身動きが取れないんですが、
この「ビジネス売買」ということが、とても難しい話なんです。

私たちは、クライストチャーチの巽の時も、
オークランドの現在のTATSUMI も、「居抜き」で買いました。
クライストチャーチの時は、営業しているレストランを買いましたが、
まったく別の店にするので、一度閉めて、改装工事をしました。
オークランドの時は、すでに閉店してしばらく経っていたレストランを買ったので、
大掃除から始まり、そして改装工事をしました。

つまり、両方とも、元々あるビジネスの継続ではなく、
まったく新しい店を始めたため、
「居抜き」で、本当に、そこにある「設備」の購入と、
そこで営業するためのリース契約書を譲渡してもらう、というスタイルの購入でした。

まっさらな物件を借りれば、「ビジネス売買」をする必要がないので、
オーナーとテナント契約をするだけで、その物件に入居できて、お金がかからなそうですが、
その場合、設備を一から作る必要があり、
自分の好きな店は作れたとしても、とってもお金のかかる話で、
しかも、営業許可証とか、NZでは、ものすごーーーーーーく面倒くさくて、
時間も信じられないくらいかかるものを一からやらないといけなくて、
それはそれは、気が遠くなるような話なのです。
なので、ほとんどの「レストランをやりたい」と思っている人は、
今あるレストランのビジネスを「居抜き」で買うと思います。

ただし、それは、「自分の店を持ちたい」と思っている人の話で、
いわゆる、「儲かっているレストランを買って、利益を得る」
ということを目的としている人の場合、
その店を、オーナーから購入すれば、黙ってても、会社の利益は自分のものになります。
いわゆる「投資」ですよね。
例えば、年間20万ドルの利益が出ている店を40万ドルで購入した場合、
2年で投資額は回収できて、3年目から、利益はまるまる自分のものになる。ということ。
そういった場合、「居抜き」と違って、
「現在の店がどれだけ利益をあげているか」ということが、
そのまま売買価格に反映するわけですね。

では、うちの店の場合はどう?
って考えた場合、もし誰かがTATSUMIを買いたいと言ってきても、
私たちはTATSUMIを売ることはできません。
なぜなら、私とダンナが抜けたら、もうその店は、もはやTATSUMIではなくなってしまうから。
オーナーシェフのレストランは、売るのが難しいのは、そういう訳です。

なので、売るとしたら、いわゆる「居抜き」で、
TATSUMIの跡地を買ってもらって、
設備とか、そのまま使ってもらって、
私たちが持っているリース契約書を、そのまま譲渡。
って感じにするしかないんです。

つまり、どんなにビジネスがうまく行っていたとしても、
「TATSUMI」というビジネスを売ることができない限り、
二束三文でしか売ることができないというわけです。

今まで頑張ってきたものが、
売買価格に反映されたら、それはそれは報われるのですけどね。。。
そうは問屋がおろさないんですよ。

これが、オーナーシェフの店のつらいところですよね。
自分が店に立たなくても回るような、
自分は経営者に徹しているような店であれば、
オーナーが変わるだけで、店自体は何も変わらないので、売りやすい。
例えば、カフェとか。

家不足のNZは、値段が高くても、家はすぐに売れるんだそうです。
でも、ビジネスはなかなか売れない。
「自分の店を持ちたい!」と思っている人はたくさんいるだろうけど、
TATSUMIのような家賃の高い店は、
「はじめて自分の店を持つ」というような人には手がでないでしょう。
TATSUMIの前の店も、買ってくれる人がなかなか現れなくて、苦労したようです。
結局、店を閉めるまでに、買ってくれる人が見つからず、
営業もしていないのに、家賃だけ払い続けていたのですから、
私たちには、そんなこと到底できません。
買ってくれる人が見つかるまでは、営業し続けなければ!

そして、オークランドを離れるのは「東京オリンピックまでには」と計画していましたが、
となると、逆算して、いつくらいから売りに出したらいいんだろう?と思い始めました。
クィーンズタウンへ行くにしても、日本へ帰国するにしても、
まずは、店を売ることが先決。
それが決まってから、今度は家を売って、資金を作らなければなりません。
(店は二束三文でしか売れない予定なので、きっと引っ越し代くらいにしかならないと予測)

店が売れるまでは、行き場所が決まったとしても、オークランドから離れられませんので、
ビジネスを売るタイミング、というか、「売りに出すタイミング」というのは、
本当に難しいなぁ。と思いました。

だって、例えば、2019年にクィーンズタウンへ行くぞ!と決めたとしても、
店が売れなければ、2020年になっても、まだオークランドにいるしかないのです。

かといって、「じゃ、早めに売りに出しとくか!」といって、
出した途端に売れちゃったりしたら、
「え?まだあと一年は営業してお金ためたかったんだけど。。。」
的なことにもなりかねません。

まずは、クィーンズタウンへ行くのか、日本へ行くのかも決めなければいけないし、
行き先が決まったら「いつ行くのか」も決めなくてはいけないし、
時期が決まれば、それに合わせてビジネスも売りに出さなくてはいけない。

でも、一番難しくて、時期が読めない「ビジネスを売る」という案件が、
一番最初に超えなくてはいけない山だっていうのが、
この先のプランがまったくもって立てられない。っていう大きな悩みです。

とりあえず、今年の正月は、クックアイランドで2017年の新年を迎え、
夫婦二人で、2017年の目標を立てました。
それは「3年後に進む道を決め、その準備にとりかかること」

今年もあと、2か月。「3年後に進む道」はもう決まっていないといけない時期。
あー!一年ってあっという間!!!

そして、このまま、クリスマス商戦に突入して、
また2018年を迎え、「2年後に進む道を決め、その準備にとりかかること」
という抱負を述べていそうな予感。。。

そんなとき、またまた、今後について考えてしまう、いろいろなことが起こったのでした。。。

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