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クライストチャーチを想う。

何故またクライストチャーチで、こんな痛ましい事件が。。。

私が最初に思ったのはそのことでした。

8年前の地震の傷跡がまだ残るクライストチャーチで、頑張って復興を目指しているクライストチャーチで、またこんなに残酷な事件が起きてしまうなんて、本当にショックでした。

クライストチャーチには、友達がたくさん住んでいますが、彼らのフェイスブックに、この事件のことを触れる投稿はまだほとんどあがってきません。
地震の時もそうでしたが、あまりにショックな出来事があると、気持ちを整理して、言葉にするのには時間がかかります。たぶん、まだ、みんなそういう気持ちなのだと強く感じます。

そんな中、クライストチャーチを離れ別の土地で暮らすことを選んだ私が、今回の事件に触れることに、なんだか罪悪感を感じていました。

クライストチャーチではない所で暮らし、ニュースで詳細を見ている私が、事件について語ることは、なんと言ったら良いか分かりませんが、なんだか無責任な気がして、迷いがあったのです。

最初にモスクが襲われたとの第一報を聞いた時、宗教上の問題だと思いました。でも、そうではなくて、「反移民」や「人種差別的思想」が今回のテロの理由だったと知った時は、愕然としました。
テロなんて、無宗教と言われる日本人には無縁のことだと思っていたし、ましてや、世界で2番目にに平和な国だと称されるこのニュージーランドでは、テロなんてますます無縁なことだと、私だけではなく、誰もが思っていたと思います。
でも、そうではなかった。

だからと言って、ニュージーランドが「危険な国」というわけではありません。
本当に平和な国だと思います。
だからこそ、起こりえないことが起きてしまったこの現実を、受け止められない。というのが正直なところです。

今回の悲惨な事件で、ニュージーランド中が悲しみに包まれ、胸を痛めています。そして、私たち日本人を含む、多くの移民が大きなショックを受けています。
今までも、反移民の運動もありましたが、こんなテロが起きることを誰が予測したでしょうか。

また、今回のテロ事件によって、多くのニュージーランドを知らない人が、ニュージーランドを「銃社会」だと誤解してしまったのではないかと懸念しています。
ニュージーランドは、警察官すら銃を携帯しないほど安全な国です。
ただ、ハンティングを趣味にしている人も多く、それで「猟銃」を保持している人が多いのは事実です。だけど、それは、生活上の護身のために一般人が銃を保持しているのとは、まったく違います。どうか、その点だけ、誤解しないでほしいと思っています。

今回のテロで亡くなられた方のご冥福を心からお祈りすると共に、被害に遭われた方、そのご家族、クライストチャーチで暮らす人たちに、一日でも早く平穏な日々が戻ることを心から願っています。

Together we stand strong.
KIA KAHA Christchuch…

yoko:
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