さて、ニュージーランドは、ロックダウンを迎えて20日ほど経過。
新たな感染者が減少傾向となり、すでにピークアウトは越えたと思われます。
予定通りに4週間でロックダウンは終了するのか、中には、ロックダウン解除後にまた感染者が増え出すことを懸念し、「もう2週間伸ばした方が良い」といった声もあるようです。切りの良いところで、4月末までとかどうですかね。
なんて思っている今日この頃です。

ロックダウン中でも、散歩は許可されています。

こんなのんきな事を言っていられるのも、政府からの補助があるから。
とはいえ、実際、日本みたいな、企業に対しての一括給付金があるわけではないんですよ。
実際にあるのは、「雇用している従業員に対する給料の補助」です。パートタイムであれば週$350、フルタイムであれば週$585.80の補助金が政府からもらえます。実際問題、営業できない間の心配事って、人件費と家賃ですよね。営業できない間、この補助金を利用すれば、少なくともスタッフの給与の心配はいらなくなります。
ただし、パートタイムの人はともかくとして、フルタイムの人は、週$585.80では通常の給料より少なくなってしまいますので、その少なくなってしまった分は「通常の80%までは支払えるように努力する事」と言われています。
あくまでも「努力すること」ですので、企業によって対応は様々です。
例えば、この政府の補助金のみを丸ごとスタッフに支払うだけで理解を求める企業もあれば、パートタイムで普段$350も稼いでいない人の分の補助金をフルタイムの人への補填に使う企業もあれば、スタッフ合意の上で足りない分は有給休暇を使ってもらう企業もあります。とにかく、会社が倒産してしまったら元も子もありませんよね。スタッフも職を失ってしまうわけだし。

さらに、うちの店の場合は、大家さんから、ロックダウンが決定した二日後に、「ロックダウン中の4週間は、家賃を免除します」と連絡が来ました。管理費は引き続きかかりますが、家賃免除は大きな助けとなります。これは、大家さんの判断によるもので、すべての店が家賃免除になったわけではありません。私たちは本当に幸運だったと思います。

というわけで、ロックダウンで店の営業が危機に陥る原因となる家賃と人件費の問題が解決できたおかげで、ロックダウンがどれだけ長く続いても、当面の心配は必要なくなったというわけです。(それよりも、ロックダウン明けに、家賃が発生するのに、お客さんが来ない事の方がよっぽど怖い)

とまあ、現在こんな状況なんですが、ニュージーランドにおけるコロナウィルス対策が、功を奏して来たということで、ニュージーランド国内の人のみならず、これから外出自粛が始まる日本のみなさんにも、是非知って欲しいと思いました。

2月3日 中国からの旅行者の入国拒否 
お店の状況で言えば、この時はまだ、「要予約」だったのが、予約なしでも入店できるようになったくらいで、売上への影響はそれほどありませんでした。

2月28日 ニュージーランドで初の感染者
世界からだいぶ遅れて、初めての感染者が確認されましたが、当時感染者が増大していたイランからの帰国者だったので、まだ国内蔓延の恐怖や危機感は、それほど感じていませんでした。

3月16日 海外からの入国者は全員14日間の自己隔離
3月末に、日本から新しいスタッフが一名来る事になっていたのですが、来てから2週間は働けないことになってしまいました。

3月17日 政府より、給与補助金制度が発表される。
売上が、前年の同月よりも3割減少した企業が対象なので、この時は、申請できる企業はまだ限られていました。それでも、クィーンズタウンなど観光地の飲食業は、ほぼ申請できたと思います。申請した全スタッフ12週間分の補助金が、一括で企業に支払われます。

3月20日 事実上の鎖国開始。
3月末に日本から来るはずだったスタッフが来れなくなってしまいました。
そして、観光地クィーンズタウンの受けるであろう打撃に、観光業界、飲食業界は戦々恐々。
3月いっぱいは、すでに入国済の観光客で、なんとか営業はできるであろうと考えていましたが、4月以降に観光客が国内需要のみになることを考え、新たに、今までやっていなかったテイクアウトとデリバリーを始める事を計画し、スタッフと共に、テイクアウトとデリバリーに対応できる料理の厳選と、それに使う用のパックの選定などを行いました。

3月23日 レベル3への引き上げの発表と、48時間後にレベル4に引き上げる事が同時に発表される。
まさか、感染者が100人しかいない状態でロックダウンに踏み切るとは思っていなかったので、ちょっと衝撃でした。
レベル3は、あくまでもレベル4へ引き上げるための準備期間として与えられた48時間のみ。実質、レベル4まで突然引き上げられたのと同じ状態となり、店の営業はおろか、計画していたテイクアウトとデリバリーも不可能に。とりあえずは、店の食材の片付けと掃除を行い、スタッフとは「じゃあ、また4週間後に!」と解散。

3月25日 ロックダウン開始
正直、「仕事に行かない」というだけで、それほど大きな生活の変化はありませんでした。日々、起きて、食事して、体を動かして、ゆっくりして、また食事して、テレビ見て、猫と遊んで、寝る。といった日々。
先日発表された政府からの給与補助制度は、ロックダウンによって、スーパーなどのエッセンシェルワークを除き、ほぼすべての企業が申請可能になったと思われます。しかしながら、ロックダウンが明けても今までと同じように多くのスタッフを必要としないことが予測される業種に関しては、かなりの解雇が行われました。

家で猫とのんびりして過ごしていると、ロックダウンという感じはまったくしません

3月29日 ニュージーランドで初のコロナウィルスによる死亡者が出る

4月2日 海外からの郵便停止。
暇だから、日本の通販でいろいろ購入して送ってもらおうと思っていた矢先。海外在住者にとって、日本からの救援物資が届かないのはかなりの痛手。

4月5日 ニュージーランド国内の感染者が1000人を超える。
「1000人」って、結構ビビってしまう数ですが、でも、ロックダウンを開始した当初には、10日後の感染者は4000人を超えると言われていたので、かなりゆるやかな数字らしいです。

4月8日 感染者数が4日連続減少
ロックダウンが始まってちょうど2週間。4日連続で感染者が減少したことにより、ピークアウトを迎えたのか?という良いニュースが流れる。

4月9日 感染者数が29人
感染者数が40人にまで落ちれば楽観視できると言われていたところで、29人まで減少。これは、かなり明るいニュースでした。

家から徒歩でこんなところに行けるクィーンズタウンに住んでいる私は本当にラッキー。

4月10日 新たにコロナウィルスによる死者1名

4月11日 新たにコロナウィルスによる死者2名(これで合計4名)

で、ここで重要なことなんですが、感染者が100人でスタートしたロックダウンが、たったの10日で1000人に増えたっていう、この数字だけ見たら「ちょっとヤバいんじゃないの?ニュージーランド」って思っちゃうと思うんです。
でも、それほど心配せずに済んだ理由には、毎日公表されるデータがあったからです。ただ闇雲に「感染者がこんなに増えた!」という情報だけ流すのではなく、入院患者の数や、完治した人の数もちゃんと公表することによって、不安を煽ることはありませんでした。
まあ、日本でも、ちゃんと公表されているとは思うのですが、その公表される数字が、むしろ「不安」を煽ってますよね。

まず、こちらが、今日までの感染者数、入院患者数、完治した患者数、死亡者数です。ニュージーランドのような小さな国で、1000人もの感染者が出たら、医療崩壊を心配する声があがっても不思議ではありません。でも、ほとんどが軽症なので、入院患者は14名しかいないのです。そして、すでに471人もの人が完治しているのです。

そして、こちらが、それぞれの病院に入院している患者数です。14名の内、5名が集中治療室で処置を受けています。

若い人の感染が多いので、軽症者が多いのではないかと思われます。また、若い人は行動を自粛せずに感染を広めている可能性もあります。

感染者数推移を見ると、当然合計感染者数は増えていきますが、新たな感染者数は、明らかに減少傾向にあることがわかります。

さらに、感染経路の40%は海外から、47%は感染経路が判明、と、ほとんどのケースで感染経路がわかっているので、現在の日本のように市中感染が蔓延している恐怖というのはありません。もちろん、一人一人が気をつけていかなければ、市中感染が広まっていく可能性もありますので、現在のロックダウンは、かなり効果を発揮していると考えられます。

市中感染を防ぐため、買い物は完全防備

いかがでしたでしょうか。ニュージーランドのコロナウィルス対策とその成果。
まだまだ今すぐ収束というわけではありませんが、明るい兆しは見えてきたのではないでしょうか。
ただ、国内でコロナウィルスのおさまったとしても、海外から流入してくるのを防がなければ、せっかくの努力が水の泡です。となると、鎖国はまだまだ続くと思われます。鎖国が続くとなると、観光地クィーンズタウンの受ける打撃もまだまだ続くということで、他の都市に比べて、リカバリーはかなり困難を極めると予測されます。

とりあえずは、ロックダウン終了までは、生活は平穏です。
ロックダウン明けからが、本当の試練の時を迎えることでしょう。

ロックダウン20日目のクィーンズタウンからお届けいたしました。
(ひー!20日も働いてないなんて恐ろしい!働ける体に戻れるだろうか。。。)

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