ロックダウンになってから、ずーーーっと行っていなかったアロータウン。うちは、クィーンズタウンとアロータウンとの中間地点にあるので、クィーンズタウンに行くのと同じ感覚で隣町のアロータウンへ行くことができます。
今日は、ちょっとアロータウンに「苔」を買いに行く用があったので、ついでにアロータウンでランチしてきました!

ブロッコリーじゃないよ。

お気に入りの高級イタリアンAOSTAは、ランチの営業をしていないので、もう一軒のお気に入りのイタリアンTerra Mia へ。こちらはアットホームな感じのカジュアルイタリアンなんですが、お値段は意外にお高い。

働いているスタッフはみんなイタリア人なので、行ったことないけど「本場イタリアの味」と勝手に思っているんですが、店も、皿も、盛り付けも、みんなカジュアルな感じで、本当に「イタリア人の友達の家に遊びに行ったら出てきた料理」みたいな雰囲気。でも、ちゃんと美味しいんですよ。家庭的な味っていうんですかね。高級イタリアンAOSTAが高級懐石料理なら、Terra Mia は大戸屋的な。同じ和食でもジャンルが違って、それぞれ美味しい。

アロータウンは観光地ではあるけれど、クィーンズタウンよりもずっと小さいので、ローカルのお客様だけでも結構混み合っている感じがしました。もちろんコロナ前と同じというわけには行かないですけど、アロータウンの人たちがどこかにご飯食べに行くって言ったら、車で30分走ってクィーンズタウンまで行かなくてはいけないので、やっぱり地元のアロータウンのレストランへ頻繁に行くと思うんですよね。しかも、アロータウンは観光客もくるので、レストランの質も悪くない。私達は、ちょうどクィーンズタウンとアロータウンの中間に住んでいるから、「ちょっと食事」と思ったら、駐車場のこと考えてもアロータウンへ行っちゃいますからね。そりゃ、アロータウンに住んでいたら、アロータウンで食事しますよね。今は休みナシで7Daysで働いているから、せめてたまのランチくらいはちょっと外食して、気分転換したいですね!

さて、現在、ウチの店も日本人の求人サイトに募集を出しているんですが、これは「今すぐ必要!」ってわけではなくて、今後必要になるであろうスタッフを今から募集している感じ。
それで、応募の状況ですが、やっぱり、「他の会社で就労ビザをサポートしてもらっているけれど解雇になって(もしくは解雇になりそうで)転職したい」という方が多いのです。それは、予測していたことでもあるのですが、でも、「他の会社でサポートしてもらったビザ」では、ウチでは働けないのです。
今までも、他の会社でサポートしてもらっているビザで応募してくる人は何人もいたんですよ。でも、以前であれば、喜んで採用していました。というのも、他社ですでに「就労ビザ取得のための審査」を通って就労ビザを取得している人たちなので、ウチの店へ転職する場合、その審査は免除となるのです。必要なのは、「求人を出したけど、適した人がいなかったので、この人のビザをウチの会社のビザに書き換えしたいです」っていう書類だけ。
ところが、今、この未曾有の失業者数が問題となっている状況下、「求人」を出して「適した人がいませんでした」なんて、通用します?しませんよ。
ウチは通常日本人を雇用したいので、日本人向け求人サイトを利用していますが、ビザ申請の時には、NZの求人サイトを利用しなければいけませんので、当然NZ人を含む外国人の応募もたくさん来ます。当然日本人ではないことを理由に不採用にはできませんので、応募してきた外国人の人たちが「何故適していないか」という理由を、一人一人の経歴を見ながら断る理由を考えて移民局に提出していました。それでも、数人の話ですよ。なんとかなります。でも、今求人出したらどうなると思います?きっとものすごい数の人が応募してきますよ。その全員に「不採用」の理由をつけるのは正直無理だと思います。つまり「NZ人に適した人がいませんでした」と言えない以上、それは、「ビザのサポートはできない」っていうことなのです。

そもそも「就労ビザ」は、「NZ人に適した人がいないので、この外国人にビザを出してほしいんです」というものですから、NZ人の仕事がない状況下で、新規の就労ビザは夢のまた夢。
でも、ウチの店に応募してきた人たちのように、「他の会社でサポートしてもらった就労ビザを持っているけど解雇されてしまった」という人たちは、どこでも働くことができず、にっちもさっちも行かない状況に陥っています。そういった人たちを救済する策として、今持っている限定されたビザを「どこでも働けるビザ」に一時的にルールを変更するなんていう案も出ているようなんですが、その案が法的に決定されない限りは、どうしようもないんですよね。早くそうなってくれれば、どれだけ助かるか!

でも、そうなると、新規募集で求人をかけても、応募できる人って、ワーホリか永住権保持者のみじゃないですか。新しいワーホリが入国できない今、「日本人スタッフ」を探すのは本当に難しいです。今までは、例えばオークランドやクライストチャーチから移動してきて「永住権を目指しているので、就労ビザをサポートして欲しい」っていう人たちも結構いたんですよ。観光地クィーンズタウンでは、就労ビザが出やすかったですからね。今も、そういった応募が引き続きくるものの、「就労ビザサポートします!」なんて言えませんからね。
現在働いているスタッフでも、就労ビザをサポートしてあげたい人がいるのですが、その人のビザすらサポートをしてあげられない状況なのに、他の人のビザサポートなんて考えられません。まあ、もちろん、トライしてみてもいいですが、求人出したら相当数の応募が来て、全員を不採用にすることなんて不可能なことくらい分かっていますからね。
友達の店では、ロックダウンになる前にスタッフの就労ビザを申請していたのですが、それがロックダウンで止まっちゃってたみたいなんですよね。それで、つい最近移民局から連絡きて「誰も解雇していませんか?これから解雇する予定もありませんか?」って聞かれたんだって。幸い、その店はウチの店と同じく誰も解雇していなかったので良かったけど、解雇している会社では就労ビザをサポートするのは正直難しいでしょうね。

でも、解雇された人と解雇されなかった人の違いというのは、雇用主から見たらなにかあるわけですよ。それはビザかもしれないし、働きぶりかもしれないし、人間性の問題かもしれないし、それは分かりません。本人は「なんで私が解雇?」と思うかもしれないけど。でも、解雇されなかった優秀なスタッフだって、もしビザが切れるとなったら更新は難しいですよね?経営が順調だった時には「ビザ更新するよね?」と言ってお互い合意していたとしても、今は会社の経営云々の前に、失業者の多さから「新規ビザ申請」自体が難しい。となると、会社としては、「優秀だけど就労ビザのサポートが必要なスタッフ」と、「あまり優秀じゃないけどNZ人(もしくは永住権保持者)でビザの心配がいらないスタッフ」と、どちらを残すかって本当に難しい選択ですよ。ビザの心配がなければ優秀なスタッフを残したいに決まってる。 「誰かを解雇していたって、今ここにいる優秀なビザが必要なスタッフに残って欲しい!」と思うことだってあるはず。 でも、自分や会社の意思とは関係なく、社会的な問題でビザの取得が難しいんだとしたら、もうどうしようもないですよね。うちのスタッフも、ビザサポートしてあげたいけど、してあげられない。この無念な気持ち分かります?

というわけで、今は暇だから少数のスタッフでも大丈夫だけれど、7月を目途にオーストラリアの国境が開けば、次第に忙しくなってくることが期待されます。それはとっても嬉しいことだけど、働けるスタッフがいなかったら、せっかくお客さんが増えても、結局席数を限定して営業したり、休日を増やしたりして対応するしかありません。

このジレンマ!!!

「NZ人雇えばいいじゃん?」って言うのは簡単。
でも、NZ人雇うなんて今まで考えたことないし、日本のホスピタリティのレベルを求めるウチの店では、よっぽど志の高い人じゃないと続かないと思う。
だって、私たちの思う「普通」と、NZ人の思う「普通」が違うから。友達だったらいいけれど、仕事となると、譲れないラインがたくさんある。
あー。ストレスだなぁ。自分だけではどうにもならない問題って。

今日は最後に、なかなか写真に撮るのが難しいジジが上手に撮れた記念すべき1枚。

そして、塀の上を歩く虎丸。
裏山の景色と同化して、野性的に写ってませんか?
まだ子猫なのにワイルドです。



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