昨日は、はじめての外国人スタッフの受け入れ初日。
仕事のことをすべて英語で説明しなければいけないのですが、初日の教育は、現在フロアリーダーをしてくれているスタッフにお任せ。彼女はまるでネイティブのように英語が話せるのです。
彼女はまだ25歳で、在学中にオーストラリアに一年間ワーホリに行っただけで、特に留学経験もなければ、海外在住歴もないんですよ。ただ外国が好きで、世界中あちこち旅行してたりはするんですけどね。大学も、別に英文科なわけでもない。なのに、信じられないくらい英語ができるんです。

私は、英語の勉強というのは、ワーホリ時代に英語学校に3ヶ月通っただけで、一切したことがないんです。英語のテレビも見ないし、英語の新聞も読まないし、仕事で英語を使う以外は、一切全く完全に、英語とは関わらないような暮らしをしています。それでも、巽で10年も働いていれば、普段の接客での英語であれば、ある程度は問題なく使えますし、予約の電話を出るのなんて、むしろ得意なくらい。英語ができるスタッフでも、やっぱり「名前」って聞き取るの難しいんですが、それは私は10年間もお客様の名前を聞き続けたことによる「名前のストック」が豊富にあり、わかりにくい名前を言われた時も、スッと私のストックから「あ、これかな」という名前が出てくるのです。とまあ、そんな感じで、一応仕事上では、それほど大きな英語の悩みを抱えることなく現在働いているのですが、昨日は本当にショッキングだったんです。

最初のトレーニングを、英語でのできるスタッフの子がしてくれたのですが、私は別の仕事をしながらも、彼女の説明が耳に入ってくるのです。その英語での説明が、なんとも素晴らしく、感動。「そうか、そうやって言えばいいのか」とか「なるほど、その単語を使うのか」とか「へー。今の表現私なら思いつかない」とか、そんなのばっかりで、私が勉強になりました。トライアルのスタッフは仕事を教わり、私は英語を学べるという一石二鳥。彼女の話している英語は100%理解できますが、それは、私が仕事の内容を理解しているからであって、英語そのものの難易度は結構高かったです。なんて言うんですかね、言ってることはわかるけど、自分が言えるかって言ったら言えない。例えば、「薔薇🌹」とか「憂鬱」とかって、読めるけど書けませんよね?そんな感じ?

教育係の彼女が帰ったあと、仕事の片付けを私が新人スタッフに教えたのですが、片付けくらいたいしたことないと思っていたのに、ゴミ捨て一つ、まともに説明ができない!一応、説明はできるんだけど、やってみせて「just like this」とか「use this one」とか、「check this board」とか「write down here」とか、なんていうんですかね。まったくもって説明になってない。見せているだけ。私生活でまったく英語を使っていないので、仕事以外の英語がこんなに出てこないんだっていうことに大ショック!
仕事上使う英語って、テーマが決まっているから、だいたい何を言われても分かるし、それに対する答えも、幾度となく答えているので問題なかったりするんです。でも、一歩「接客」から離れたら、なんと私の語彙力と英語力の低さよ!
いやー。なんて言うんですかねー。英語をまったく使わない生活の皺寄せが今になってやってきた!
それにしても、この「英語で新人教育」という新しい仕事を任せることができるスタッフがいることに感謝。もし彼女がいなかったら、外国人を雇用することに「私の英語力」が耐えられなかったと思います。やっぱり、今までは、なんだかんだ言って、店では私が一番英語ができるというシチュエーションが多く、ワーホリで私より英語ができる人って、本当に稀だったんです。そりゃ、20年近く住んでいるわけですから、NZに来たばかりの人より出来て当たり前。むしろできなくちゃおかしい。でも、クライストチャーチの時も、オークランドの時も、自分が英語ができないので、「英語ができるスタッフ」を常に必要としていました。クィーンズタウンにきて、やっと自分の英語でなんとかやって来れたと思っていたのに、やっぱり全然ダメでした。
まあ、「仕事で問題なく使えればいい」という考えで、まったく英語力を伸ばす努力をせずに今まで過ごしてきたわけですから、当たり前といえば当たり前。外国で暮らしているだけでは英語ができるようにはならないという良い見本です。

そして、昨日のトライアルのスタッフはどうだったかって言うと、今回はバースタッフのトライアルだったのですが、もともとバーテンダーの仕事をしていた人だったので、仕事自体は全然問題なくできました。きちんと教えられる人がいないと、彼も不安なスタートを切る羽目になったと思うのですが、我らがスーパースターの英語がベラベラなスタッフのおかげで、新人スタッフもきちんと教育を受けることができて、昨日一日楽しく仕事ができたようです。
彼女のすごいところは、できるのが英語だけじゃないってこと。仕事もすごいできて、今まで私がしてきた仕事のほぼすべてを代わりにすることができます。性格も良いので他のスタッフとの関係も良好、気遣いと英語力と持ち前のホスピタリティで、お客様から名指しで褒め称えられることなんて、ほぼ毎日。なにより彼女が仕事を楽しんで、誇りを持って臨んでくれているのが、お店全体の雰囲気を良くしてくれています。
そんな彼女も来月ワーホリビザが切れてしまうんですよ。それで現在、就労ビザの申請の準備をしているところです。今のご時世難しいかもしれませんが、なんとしても、彼女には残って欲しいのです。目下最大の壁です。どうかすべてが上手くいきますように。

これを機に、彼女の教育を、新人スタッフと一緒に私も傍らで受けて、少しでも自分の英語で新人教育できるように頑張りたいと思います!(猛省)

仲が良いんだか悪いんだか、同じ場所で分かれて眠る二人。



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