私は、自慢じゃないですが、友達作りがとても苦手で、今までの人生でも、友達はとっても少ないんです。「意外!」と良く言われますが、社交的に見えて、私は案外内向的。初めて会った人と仲良くなるのも苦手で、例えば、飲み会とかに行っても、知ってる人としか話をしなくて済むように、端っこの方に目立たないようにひっそり座っているタイプ。そういう時に、「はじめまして〜」とか言って、お酌して回る人とか、尊敬します。そんな私を見て「お高く止まってる」と勘違いして悪く言う人もいますが、別にそういうわけではなくて、単に「人見知り」なのです。そう見えないからこそ、誤解されるのでしょうね。
友達がいないからこそ、少しでも世間と繋がっていたくて、こうやってブログを独り言のように日々書いているというのもあります。

昔から、働くのが大好きな私は、バイト三昧。学生時代から、就職をしてからも、スケジュール帳に隙間があるのが嫌で、いくつもアルバイトを掛け持ちしてスケジュールを埋めていました。働くことも好きだし、働けばお金までもらえるなんて、そんなに嬉しいことはありませんよね。なので、友達がいなくても、「寂しい」と思ったことはありませんでした。仕事先にいけば、仕事先の友達がいますが、別にプライベートで会うほどは仲良くはなりませんでした。あくまでも「職場の仲間」。そういった訳で、日本にいた頃も、NZに来てからも、いわゆる「お茶する」ということもほぼしたことがありませんでした。
昔「スキーとか山登りとか目的がある旅行はいいけど、ただ旅行するって何するの?旅行って苦手」と行っている人がいて、旅行好きな私には理解できませんでしたが、それと同じで、私は「お茶する」ということに対して「食事をするとか、話がある、とか目的もないのに、ただお茶をするって、何するの?」と思ってしまうのです。

まあ、ただの「友達がいない」寂しいヤツですよね。

NZに来て、クライストチャーチで店を始めてからは、同世代で、同じくレストラン経営をする友達ができました。同じ悩みを持ち、同じような経験をして、同じような生活をしているわけですから、話も合うし、「友達」というよりは「仲間」とか「同士」に近く、私がクライストチャーチを去った今でも友達だし、たぶんきっとこれからも、ずっと大切な友達。

では、オークランドでは?
私たちは、オークランドへ行ってすぐに店を始めたので、まったく知り合いすらいないところからのスタートでした。同業者の知り合いはたくさん増えましたが、それは友達とは違います。お店のお客さんとして、知り合いもたくさん増えましたが、それも友達とは違います。お店のスタッフでも仲の良い人ができましたが、それも友達ではありません。
でも、オークランドを去る時に、オークランドそのものに未練はなくても「会えなくなること」が寂しいと思える友達が、いつの間にかできていました。
それは、レストランという職場を通してではなく、すべてプライベートで知り合って、友達になった人たちなんです。
プライベートで人と会う機会というのは本当に少なかったんですが、その、ほんのわずかな機会で出会えた人が、私と友達になってくれたことは奇跡で、私が友達と思っているだけで、向こうは「ただの知り合い」と思っているのかもしれない。と疑心暗鬼になってしまったり。それは、「やっぱり友達ではなかった」と気づかされた時に、傷つかなくて済むように、自分にプロテクターをつけてしまっているんですね。それは、過去に友達から裏切られたという大きなトラウマが私にあるから。平たく言えば、私は友達だと思っていたのに、むこうはそう思っていなくて、ひどい仕打ちを受けたことがあるのです。しかも2回も。それ以来、私は、友達を作ることが怖くなっていました。

とまあ、そんな訳で、今回のオークランド行きも、密かに進めていて、誰にも伝えていませんでした。私の都合で「オークランド行くから会えない?」と言って、もし向こうが迷惑なのに断れなかったりしたら嫌だな。。。とか思ってしまうのです。私、ものすごいポジティブ思考だと言われますが、人間関係においては、本当に、自分が傷つかないように守ってしまうというか、消極的なんですよ。
ところが、今回、行くこんな直前になって、昨日の「オークランドに行きます」ブログをアップしたら、私が「友達でありたい」と思っていた人たちから「忙しいとは思うけど、少しでも会えませんか?」と連絡が来たのです。3人もの方から「空港まで迎えに行きますよ!」と有難いオファーをいただき、中には「会う時間が取れないから、せめて車の中で話しましょう!」と言ってくれた人まで。。。私、ちょっと感動して、ウルウルしてしまいました。

そんなわけで、私が「友達かもしれない」と思っていた人たちが、今回こうやって連絡をくれて、歯医者と美容院の合間を縫って会えることになって、私は本当に「幸せ者だなぁ。」と思いました。やっぱり、両想いって、嬉しいですよね。私も会いたくて、向こうも会いたい。でも、片想いかもしれないから、こちらから声をかけるのを遠慮していたのに、向こうから声をかけてくれるなんて、なんだかこれで、やっと「私には友達がいない」という殻を破れたような気がしています。そして、友達は「つくるもの」ではなくて、「できるもの」なんだなぁと、改めて思いました。

今では、オークランド時代の同業者の知り合いの中で、離れてからも連絡を取り合えるiccoさんやchikosさんもいますし、クィーンズタウンでは、休みの日に、なんの気無しに「ぷらっと立ち寄れる友達の家」または、「ぷらっと立ち寄ってくれる友達」ができました。彼らは、ダンナがワーホリ時代クィーンズタウンで過ごしていたからこその長年の付き合いですが。。。

私は子供の頃から友達を作るのが大の苦手で、小学生の時も、私が主役で、友達の名前を3人入れられる絵本を、母が私の誕生日にプレゼントしてくれたんです。ストーリーは決まっていて、名前だけ入れ替えられるタイプのオリジナル絵本というヤツです。その時、私は、「友達の名前3人」のところに、すべて当時可愛がっていたぬいぐるみの名前を書きました。その時の母の気持ちを思うと、さぞかし私を心配したのではないでしょうか。
中高6年間でも、みんなと広く浅く仲よくしていましたが、これといって特別に仲のよい友達はいませんでした。だから、卒業してからも、誰とも連絡を取り合っていませんでした。結婚式の時も、「招待したいほど仲の良い友達」がいなくて困るほどで、「誰を呼ぶかの選択で悩む」ということはまったくありませんでした。
それが、フェイスブックのおかげで、今ではたくさんの学生時代の同級生と繋がることができています。これはまた、友達とはまた別の、青春時代を同じ場所で過ごした、同じ思い出を共有している人たちが、同じように歳をとって、新しい場所で新しい暮らしをしているのをフェイスブックを通して垣間見れる、懐かしさと頼もしさを合わせ持った「心地よい関係」です。
日本に帰国するといえば、集まってくれて、本当に嬉しいです。
時が流れて、みんな大人になって、昔とはまた違う、良い距離感の良い関係が築けるようになれたのだと思います。
そして、きっと、私も、長い年月をかけて、成長したのかなぁって。そうでありたいなぁ。って思ってます。

とりあえず、今回の、突如のオークランド行きで、私が「友達」というものに対して、とても敏感で臆病になっていたのが、さーーーーっと取り払われた気がして、それだけでも、今回オークランドへ行くことを決めて良かったと思いました。
明日からのオークランド滞在。しっかり楽しんで、旧交を温めて来たいと思います!

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