さて、完全防寒で床に着いた私たち。
動くと、空気が動いて冷たいので、身じろぎもせずに布団の中でじーーーっとしていました。完全防寒なので、震えるほどに寒くはないけれど、布団から出ている部分がどんどん冷えていくのが分かります。
わたしもダンナもフード付きの防寒着だったので、フードを被って頭を冷気から守ります。これだけでもだいぶ違う。
フードをかぶって、アイマスクをして、口元まで毛布をかけて、湯たんぽをしっかりと抱きしめて身じろぎもせずに寝ている姿は、ミイラさながらです。

そして、夜中の3時を回った頃、とうとう湯たんぽも冷めてきて、あとは、体温で温められた布団の中で、できるだけ空気を動かさないようにじっとしていることしか出来ませんでした。とてもじゃないけれど、ぐっすりと眠ることはできず、浅い眠りの中を行ったり来たりしている感じでした。

すると突然、朝4時頃。ダンナが「もう無理だ!」と言って起き出し、「母屋で湯たんぽ作ってくる」と言って、わたしの湯たんぽと自分の湯たんぽを回収して、母屋に出かけて行ったのです。わたしは、自分の体温で温まった布団の中で、このままやり過ごそうと思っていましたが、ダンナが着ていたのはただの冬の部屋着であって、私のように完全防寒ではなかったんですよね。なので、寒さに弱い私以上に、ダンナはだいぶ寒かったようです。

そして、母屋へと去って行ったダンナが、しばらくすると戻ってきて「母屋でお湯を沸かすのに時間がかかるから、暖炉をつけたら母屋がめちゃくちゃあったかくて、お腹も空いてきたし、このまま湯たんぽだけ作って寒い部屋に帰るよりも、ここで鍋でも食べて体の芯からあったまらないと、もう耐えられない」と言い出したのです。ダンナは私にも「鍋食べる?」と確認してきましたが、わたしは布団から一歩たりとも出たくなかったので、「いらない」と言いました。だって、朝の4時ですよ?そしてダンナは、一人で鍋を食べに、母屋へ消えて行ったのでした。

わたしは布団の中で、「一人で食べるなら、ガスコンロも土鍋も使わずに、普通に鍋で一人分だけ作ったらいいだろうな」とか「一人分だけ作って残りの材料を持って帰るなら、全部鍋にいれてしまって、食べきれなかった分をタッパーに入れて持って帰るのがいいかも」とか、「野菜も全部だと大量になるので、肉、魚、エビのようなナマモノだけでも全部調理しておいてほしいな」とか、いろいろ考えながら、布団の中でジーっとしていました。
そしてしばらくすると、ダンナが帰ってきて「部屋もあったまったし、一緒に鍋食べない?」ともう一度誘いに来たのです。
鍋のことを色々思い巡らせていた私は、母屋がすでに暖かくて、鍋もすでに出来上がっているならば、一緒に食べようと思い「行く」と答えました。
すると、ダンナは、「じゃあ、野菜もうちょっと足してくるから、母屋に来てね」と言って去って行きました。

さて、布団から出ると、信じられないくらい寒い!暖かいお茶を飲もうとサーモスの水筒に手を伸ばすと、水筒がキンキンに冷えていてびっくり。水筒を持つ手が凍えました。上着を着て、靴を履いて外に出ると「寒い!」のは当然なんですが、すでに布団から出た時にめっちゃ寒かったので、外に出ても正直それほど特別に寒いとは感じませんでした。

そして、母屋へ行くと、ダンナが鍋に野菜を足しているところでした。
案の定、持ってきたガスコンロと土鍋は使わずに、キッチンのポットで調理していました。

暖炉があるので部屋も暖かいし、鍋を食べて体も温まって、もうテントに戻らずに、ずっとここにいられたらいいのに。。。なんて思っているうちに朝の6時。
家から持って来ていた柿とミニトマトをデザートに食べながら、「朝食は8時から」と言っていたのを思い出し、7時にはテントに帰ろうとおもったのでした。
だって、朝ごはんの準備の人が母屋にやって来て、鍋食べている人見たらびっくりしちゃいますよね~。でも、きっと、「なんか出汁のいい匂いする」って思うだろうな。
っていうか、グランピングに行って、朝の4時に鍋食べる人なんて、わたしたちくらいなんではなかろうか。。。

そうそう、本棚に、日本の雑誌があったんですよ。しかも2021年4月号だって。最新刊じゃん!と思って手に取ってみると、まだ1ページも開かれたことがないと分かるほどにキレイに折り目一つついていませんでした。(写真の表紙が折れているのは私が折りました)

キャンプ用品に興味はないながらも、ページをめくっていると、この宿を特集したページがあったのです!きっとここに掲載されたので、見本が送られてきたのでしょうね。日本語で宿の紹介を読んでいると「へー。」と思う情報もいくつかあって、今更ながら参考になりました。

そして、6時に部屋に戻って、もうそのまま洋服のままで布団に潜り、作り立ての暖かい湯たんぽを抱いて寝ました。

ところが、一時間ほどもたつと、なんか空が明るくなってきて、「これは朝日か?」と思い、ベッドから腕だけ出して一応写真撮影。寒くて布団からは出られませんでした。

アイマスクでしっかり光を遮り、このまま10時頃まで布団にもぐっていたのでした。

(つづく)

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