昨日は、なんかおかしかったんですよ。
昼過ぎ頃から、突然オンラインで予約がじゃんじゃん入り始めて、それが夜まで続いたんです。しかも、その予約のほとんどが、直近の予約ではなくて、来月から年末にかけての未来日。営業が終わって、今日1日で何件の予約を受け付けたのか見てみると、なんと50件以上!!!!この数は異常ですよ。
じゃあ、何が起こったのかって。それが分かったのは、昨日の営業が始まる直前の17時頃のこと。
取引先業者の日本人の方から「おめでとうございます!NZ Fine Dining Top 10 に選ばれたと聞きました!」と連絡が入ったのです。
こちらとしては、寝耳に水「え?一体なんのこと?」
おめでとうの連絡をくれた方も、わたしたちが何も知らないことに驚き「間違いだったらすみません。。。」と言って、しばらくして、本当に、そんなありがたい賞を受賞していたことをお知らせするリンクを送ってくれたのです。
New Zealand’s top 10 fine-dining restaurants in the TripAdvisor 2021 Travelers’ Choice Awards
1. The Grove, Auckland
2. Sails Restaurant, Auckland
3. Arbour, Marlborough
4. Tatsumi, Queenstown
5. Paris Butter, Auckland
6. Hopgood’s & Co, Nelson
7. Jano Bistro, Wellington
8. Ortega Fish Shack, Wellington
9. Bistro Gentil, Wānaka
10. Rātā, Queenstown
わたしたちが今回いただいた賞は「Tripadvisor Travelers’ Choice Best of Best 2021 Fine Dining 部門 Top 10 」というものでした。
Tripadvisor では、毎年、たくさんの旅行者のレビューを元に「Travelers’ Choice」を選出するのですが、その中の「上位10位」に選ばれたレストランには「Best of Best」という最上位の賞をくれるのです。わたしたちは、なんと「4位」でした!Queenstown だけではなくて、NZ全国で4位です。しかも、Fine Dining 部門という有名店ひしめきあう部門において、選ばれたのです!
この「Best of Best」は、上位1%しか受賞できないそうで、まさに「有り難い」ことです。
この賞の何が嬉しいかって、雑誌などでフードライターなどが選ぶTOP 50 ではなく、実際に来店したお客様の意見を元に選ばれたことです。これは、本当に、コネも忖度もまったく関係のない、お客様の「生の声」ということです。まさに「選ばれた」というよりも、「選んでいただいた」というに相応しい、本当に本当にありがたい賞なのです。
雑誌のTOP 50 に選ばれる店の中には、わたしのお気に入りの名店もたくさんありますし、それらの店より巽の方が優れているとも正直思いません。それこそFine Dining 部門で言うならば、クィーンズタウンには、かの超高級有名店「Amisfield」だってありますし。そんな中、クィーンズタウンからTOP 10 に選ばれたのは2店。「TATSUMI」と「RATA」でした。ちなみにRATAは10位でしたが、RATA こそ正真正銘のFine Dining 。
今回の賞をいただいて、本当に嬉しくありがたく思っていますが、一番疑問なのは、「TATSUMI ってFine Diningなの?」ってことです。カジュアルかって言われたら違うけど、Fine Dining まではいかないと思うんです。その中間ってないんですかね?カジュアルでもないけど、高級でもないっていう。
だって、今回のスクールホリデーだって、子供だらけだったし、寿司屋かと思うほど巻き寿司ばかり注文するテーブルも多かったし、とてもじゃないけど、Fine Dining ではないですよね?反対に、本当にTATSUMI がFine Dining だったら、あれだけ子連れのお客様もたくさんこないでしょうし、部屋着みたいな格好で来る人もいないと思うんですよね。特に、このスキーシーズンは、山から直接スキーウェアで来るお客さんも多いですしね。別にそんなの普通のことです。
なので、今回の受賞を受けて、予約を入れてくれたたくさんのお客様が、実際に巽に来てみて「あれ?Fine Dining じゃないじゃん!」みたいに思われてしまうことを心配しています。たまに、とってもドレッシーな服装でいらっしゃる方もいて、そういう方には、申し訳なく思ってしまいます。
それでも、上位に選んでいただくためにもっとも重要なことは、お料理が美味しいだけではなくて、接客も良くて、雰囲気も良くなければ、全体の満足度をあげるのは難しいということです。
わたしは、「料理は絶対に美味しい」と自信をもって提供していますので、あとは、お客様へのホスピタリティと、食事を楽しんでいただくための空間作りは、わたしたちホールスタッフの仕事です。
今は、マネージャーの花ちゃんが、わたしでは到底不可能なネイティブ並みの英語で客様をおもてなししてくれていますので、確実に、お客様の満足度は高くなっています。以前は、わたしが前面に出て接客をしていましたが、今は、わたしは一歩引いて、全体の指揮をしながら、接客は、全幅の信頼を寄せて、全面的に花ちゃんにお任せしているのです。花ちゃんは、もともと、わたしと同じものを見て同じことができる優秀な人ですから、それに加えて高い英語力まで兼ね備えていたら、わたしが前面に出て、つたない英語で接客する必要がないのです。今回の受賞は、花ちゃんの貢献が大きいと、本当に感謝していますし、今後、この花ちゃんの現在担っている役割を、他のスタッフやわたしがきちんとこなしていけるようになっていかないといけないなと実感しています。それが、今後、巽に来店してくださるお客様の満足度を維持していくための大事なポイントだと思っています。
とはいえ、わたしは英語に関しては半ば諦めているので、英語ができて、ホスピタリティ精神に溢れ、お客様に楽しんでいただける会話をすることができるスタッフが、本当に必要ですね。
今は、そんな優秀なスタッフどころか、「誰でもいいです」と言っても誰もいない状況ですから、本当に切実です。
やはり、大事なのは「人」ですから。わたしだけでは、何をも成し得ることはできません。
今回いただいた賞のおかげで、スクールホリデーが終わっても、きっと忙しい日々がしばらくは続くことと思います。
そのお客様の期待を裏切らないように、背負うものが大きくなると共に、気が引き締まる思いです。
仕事が終わって、ふと携帯を見ると、クライストチャーチのヤハギさんから「おめでとうございます!」とメッセージが入っていました。なんと昼の13時半!そんなに早くに、一番乗りでお祝いのメッセージを入れてくれていたんですね!
それよりも、TripAdvisor からは、なんの連絡も来ないんですよね。そんなもんなんですかね?
ヤハギさんに「どこで知ったの?」と聞いたら、店で流しているラジオで聞いたと言っていました。ネットニュースにも出ていたらしいです。
わたしたちは、完全に日本語環境なので、NZのラジオもニュースも見ませんから、こういうことになるんですね。。。
昨日は、電話で直接予約をくれたお客様にも、ことごとく「 Congratulation !」と言っていただけて、その前に、受賞したことを教えてくれた取引業者の方に感謝です。(TOMOくん。ありがとう!)危うく恥をかくところでした。
っていうか、みなさん、そんなラジオニュースとか聞いているんですね。
それでも、こんな小さなクィーンズタウンいう町の、メディアにも一度も取り上げられたこともないような無名の日本食レストランが、こうやってNZ中のお客様に知ってもらえること、本当に嬉しいですね。
今日からまた、新たな気持ちで、またスタッフと力を合わせて頑張っていきたいと思いますので、どうぞ、応援よろしくお願いします!
わたしのベッドの上でくつろぐむぎちゃんとゆきちゃん。
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