コロナ感染拡大で大打撃のクィーンズタウン。観光地の宿命？

クィーンズタウンに来ていたオークランドの旅行者が、オークランドに戻ってからコロナ陽性が発覚したというニュースからちょうど一週間ほどが経ちましたが、さすが観光地クィーンズタウン。たくさんのレストランやバーが観光客の立ち寄り先としてリストアップされ、そこで働くスタッフたちが「自己隔離」を余儀なくされ、気づいたら、感染者が100人を超えてしまったっていう。

観光に来て、ホテルにこもっている人なんていないでしょうから、そりゃあっちこっち行きますよね。そりゃ濃厚接触者増えますよね。これは、観光地ならではの感染拡大の方式なのではないでしょうか。

観光客が来て、外食して、その外食先のスタッフが感染して、そのスタッフのフラットメイトが感染して。。。っていう感じで広がって行ったんでしょうが、これが観光地の宿命とでも言うべきか。ロックダウンなわけでもないのに、スタッフ不足で店を休業せざるを得ないという、大変な状況に陥っているクィーンズタウン。ロックダウンの時よりもヤバさを感じています。

だって、海外旅行に行けない今、オークランド人の旅行先と言えばクィーンズタウンがメイン。そのオークランドで、毎日何百人という新規感染者が出ているのですから、今までコロナでは無傷だったクィーンズタウンにコロナが入って来るであろうことは、遅かれ早かれ予測されていたことでした。でも、まさか、ホスピタリティがここまで打撃を受けるとは！！！

ホテルは宿泊しているだけなので濃厚接触にはなりにくいですが、レストランや、特にバーはもう完全に濃厚接触です。ただでも少ないスタッフで運営している現状で、そのスタッフが濃厚接触者に認定されて自己隔離となってしまったら、もうお店はオープンできませんよね。2交代制で回している店であれば、その日に休んでいたスタッフが出勤できますが、今、そんな余裕を持って回している店はほとんどないはずです。

昨日の夜、恐ろしいものを見てしまいました。
なんと、Ferg’s Bar、Ferg’s Burgar、Ferg’s Bakery、 Mrs Ferg と、４軒全部閉まっていたのです！！！！掃除をしていたので、たぶんさっきまで営業していたと思いますが、22時で閉めた感じ。深夜営業ができるだけのスタッフが確保できなかったのではないでしょうか。
実は、一昨日の夜は、すでにBakery とMrs Ferg は閉まっていたんです。とうとう、全店舗閉めるまでに差し迫ってきているのでしょうね。

隣のストリートも、結構レストラン&バーが営業していないと聞きました。
ロックダウンはロックダウンで、お客さんが全然来なくてヤバかったけど、オークランドを開放したら、こうやってコロナが入って来て、これはこれで濃厚接触者がどんどん増えて、スタッフ不足で営業できなくなる。しかも、そういった場合の国からの補償はもうありません。
恐ろしや～～～。

クィーンズタウンでの急速な感染拡大を受けて、観光客が減少しつつあるクィーンズタウン。かろうじて営業できても、お客さんが来ない。っていう。。。だんだん街行く観光客がまばらになってきたように感じます。

そして、いつも魚を購入している業者さんからも、「コロナ蔓延のスタッフ不足で、魚を送れません」との連絡が。。。クィーンズタウンだけじゃないですね～。

それにしても、毎日新規感染者が何百人と出ているオークランドでは、レストランやバーはどうなっているんでしょうか？たった２人確認されただけで1週間で100人まで感染が広がったクィーンズタウン。濃厚接触で自己隔離をしている人数は300人を超えています。この小さい町で、300人ものスタッフが働けない状況になるとしたら、そりゃ営業できない店も出てきますよね。リストに名前が出ているバーの数を考えたら、すでにクィーンズタウンのバーの半分は影響を受けていると考えられます。オークランドでは、こういった状況に陥ってないんでしょうか。。。

まあとにかく、スタッフが誰一人感染せずに、毎日元気に働けることに感謝ですよね。ただし、スタッフが誰一人感染していなくても、感染していることを知らないままに来てしまったお客さんが、あとから感染していたと分かった場合、スタッフは濃厚接触者となり、自己隔離をしなければいけなくなります。これって、自分の感染対策だけではどうしようもないことで、本当にやるせないですよね。。。感染の自覚がなく来店してしまった人に罪はないけれど、ほんと、こればっかりは、店を営業している限りどうやっても避けられません。

せっかく「国境が開くぞ～！」と喜んでいたのに、これはもう、そんな未来の計画に喜んでいる場合ではなく、今まさに起こっている現実と向き合うことの方が先のようです。。。