メルボルンで天婦羅会席とラーメン

さて、メルボルンは高級日本料理店がたくさんあるんですが、今回わたしたちが選んだのは「天婦羅一（はじめ）」
なんか、海外で「なんちゃって天婦羅」ばかり食べてきたので、ここで、日本のスタンダードの「天婦羅」というものを食べて、自分の中の「天婦羅の基準」をちゃんとしたものに修正したいと考えました。

前菜、お刺身のあと、天婦羅が1種類ずつ揚げられて、皿に置かれていきます。

海老の天婦羅からはじまって、最後はマッシュルームの海老しんじょうの天婦羅。
〆には、かき揚げ丼か握りずしの盛り合わせが選べるので、わたしは握りずしの盛り合わせを注文しました。

一品ずつ出てくるのですが、カウンターには8人座っていて、19時スタートの回。
なので、４つ揚げて、そのあともう４つ揚げて、それからまた次の４つ揚げて、、、という感じで、10品がじゃんじゃん出てくるわけじゃなくて、結構間があくんです。しかも、１口で食べ終わってしまうサイズなので、待ち時間も長く感じられ、もう１周食べられる感じでした。
わたしたちは日本酒を飲んでいたのでまだいいですが、飲んでいないお客さんはただ待つだけで、さらに待ち時間が長く感じられただろうなぁ。と思いました。
でも、そういう「待っている時間」をも楽しむのが、こういった会席なのでしょうね。

驚いたのが、8人のカウンターテーブルが、わたしたち以外の6人（3組）全員が若い中国人カップル。なので、お酒も飲まないし、会話もせずにひたすら携帯電話をいじってるんですよ。なので、店内がめちゃくちゃ静かで、その静寂の中に聞こえるのは天婦羅を揚げる音と、オルゴールのB’zのBGMだけ。なんか、静かすぎて、もしわたしがあの店主さんだったら鬱になってしまいそうな空間でした。最初から最後まで、一言も話さずに、黙々と天婦羅を揚げて、会話もせずに携帯電話をいじっているだけのお客さんに、ただただ天婦羅を出す。いやぁ。わたしには無理だわ。でも、わたしと違って寡黙な感じの方でしたので、おしゃべりなお客さんに話しかけられるよりも、むしろそういう自分だけの世界を作り上げて天婦羅に集中できる方がいいっていう人なのかもしれませんね。

ひとこと言わせてもらうと、そんなにうるさくする必要はありませんが「カジュアルスマート」くらいのドレスコードを作ったほうがいいかも。
中国人の若い人たちは、帽子をかぶってたり、短パンだったり、ちょっとカジュアルすぎると思いました。きちんとした服でお食事をすることって、お店へのリスペクトだと思うんですよね。それとも、カジュアルな格好で、気軽に楽しんでもらえるお店を目指しているのでしょうか？もしそうだとしたら、「おまかせコースのみ」というお店のポリシーに反する気がします。
このお店は、今回予約したお店の中で、唯一「電話予約のみ承ります」っていうお店だったんです。オンラインブッキングどころか、メールでの予約も取っていなくて、絶対電話しないといけないんです。だったら、その電話で予約を取る時に、服装の話もできると思うんですよね。お客様の服装１つで、お店の雰囲気って大きく変わりますから、「おまかせコースのみ」で予約を取るお店なりの服装で来ていただけるようお願いすることって、全然アリだと思いました。

そして、翌日はもうメルボルンを出発してパースへ向かう日です。
最後に「福岡ラーメン一康流」にてラーメンをいただきました。

11時半オープンだったのですが、スタッフがキッチン一人とホール一人しかいなくて、でもランチタイムだからじゃんじゃんお客さん入ってきて、12時出勤のスタッフが来るまでの間、見ていてかわいそうなくらい大変そうでした。
オーダーは、紙に記入するタイプなので、注文を取る必要はないけれど、その紙を見ながら、麺の茹で加減、スープの濃さ、脂の量、トッピングなどなどをPOS入力しないといけないのに、やってる間に次のお客さん来ちゃって、席に案内しているたらラーメン出てきて運んで、ドリンクも作って、配達来たら検品して受領サインして。。。って、本当に大変すぎる！どうか、11時半出勤のスタッフをもう一人増やしてあげてください。