さて、クィーンズタウンに戻ってきたわたしたちですが、空港から直行でメイちゃんを預けていたシェルターへ。メイちゃんがいなくなったのは月曜日の夜。保護猫団体の人は、旅行中のわたしたちにはメイちゃんがいなくなったことを伝えず、わたしたちがNZへ戻る日の朝の水曜日に、メイちゃんがいなくなったことを連絡してきました。旅行中のわたしたちに心配をかけたくなかったことと、わたしたちが戻る日までにメイちゃんが帰って来ることを期待していたのかもしれません。

でも、メイちゃんがいなくなって3週間。メイちゃんの目撃情報もないし、シェルターにも戻ってきていません。
保護猫団体の人もメイちゃんのビラを300枚作ってポスト投函してくれて、わたしたちも、もっとたくさん写真を載せたビラを作って、メイちゃんがいなくなったエリア全400軒ほどにポスト投函をしました。
「メイちゃんに似た猫を見た」と言われればすぐに行ってメイちゃんを探したり、トラップを仕掛けてみたりしましたが、他の猫はかかれど、メイちゃんはいっこうに見つかりませんでした。

このいなくなったエリアにまだいるのかどうかも分からないですが、これだけ庭と公園のある住宅街から外に出るには大きい道路を横断しなければならず、臆病なメイちゃんがここから出ているとは考えにくいのですが、でも、これだけ人の目があるところで、まったく目撃情報がないというのは不自然でもあります。

もうこのエリアにはいないのか、自然の多いクィーンズタウンですから、住宅街ではなく、もっと家屋のないところで野生の猫のように暮らしているのか、もしくは、考えたくありませんが、誰にも目のつかないところですでに死んでしまっているという可能性も捨てきれません。

まずは、まだいなくなったエリアのどこかに潜んでいるということに期待して探すしかないと思い、このエリアに住む知人に頼んで、庭に餌を置いてもらうことにしました。この家に餌を食べにくる可能性なんて1%もないかもしれませんが、その万が一に賭けて、もしメイちゃんがここの餌を見つけてくれて、餌場として頻繁に通ってくれれば、そこにトラップを仕掛けて捕まえることができます。このような餌場を、このエリアに何カ所か設けて、どこかの餌場にメイちゃんが気が付いてくれないかと祈るしかありません。今わたしにできることはそのくらいしかないのです。庭に餌を置いてくださる協力者の方を増やして、少しでもメイちゃんが餌を発見できる可能性を増やしたいです。

最近、メイちゃんがいなくなってしまった喪失感が大きすぎて、他の猫ちゃんを以前のように可愛がれないんです。
こうやって他の猫ちゃんたちが暖かい場所で遊んでいる時間にも、メイちゃんは外で一人で寂しくニャーニャーとわたしを探しているのではないかと思ったら、他の猫ちゃんを可愛がることに罪の意識を感じてしまうのです。

オーストラリア出発前に、最後にメイちゃんに会いに行った時の「ママが来た!」というこの嬉しそうな顔が目に焼き付いて、忘れられないんです。「ごめんね。お迎えじゃなくて、いってきますを言いに来たんだよ。」
メイちゃんを一人残していってしまって、本当にゴメンね。と、悔やんでも悔やみきれません。どうして家に残さずに、預けてしまったのでしょうか。可愛いからこそ、家に残すのが不安で預けてしまいました。

我が家の猫ちゃんはみんな甲乙つけがたく可愛いんですけど、でもやっぱりその中に「我が子のように可愛い」と思える特別な子がいるんです。それが、わたしにとっては去年亡くなったユキちゃんでした。
ユキが死んでしまった後、そんなわたしの喪失感を埋めてくれたのはメイちゃんでした。メイちゃんがずっとわたしの傍に寄り添ってくれて、ユキを失ってしまった悲しみからわたしを救ってくれたのです。特に、メイちゃんは、他の猫ちゃんと仲良くすることもなく、ただただ私のうしろを付いて回って、わたしの存在だけを頼って生きているような子でしたので、ユキちゃんがいなくなったあと、メイちゃんは、わたしにとっては「本当に我が子のように可愛い子」となりました。

そんなメイちゃんが、今どこかで寂しい思いをしていると思うと、どうしても今目の前で幸せに暮らしている猫ちゃんに愛情が注げないのです。
「ここはメイちゃんがいつも座っていた場所」
「あそこはいつもメイちゃんが遊んでいた場所」
「メイちゃんはいつもここで寝ていたよな」
とか、家じゅうに残るメイちゃんの思い出の場所を見るたびに、メイちゃんのことを思い出し、メイちゃんが帰って来て、またここで幸せに暮らせることを信じて待っているこの時間が本当につらいんです。

メイちゃんが、うちではないどこかで幸せに暮らしているなら、それはそれでいいと思っています。メイちゃんが幸せなのが一番ですし、もし、どこかで死んでしまっていたとしたら、それはそれできちんと弔いたいんです。
でも、今、メイちゃんが、家に帰りたくて寂しい思いをしていて、ごはんが食べられなくてひもじい思いをしていて、外敵からの脅威に怯えていて、寒くてつらい思いをしているかもしれないと思うと、本当にいたたまれないのです。
我が家の幸せな猫ちゃんたちを見ると、今メイちゃんがどうしているのかと胸をギュッと掴まれたような気持になり本当につらいです。

どこがって言われると説明できないんですが、わたしにとってメイちゃんは、猫の姿をした人間みたいでした。
だからこそ、他の猫ちゃんよりも感情移入してしまっていたんです。

ユキとわたしの枕元を取り合うメイちゃん
庭の猫の置物とシンクロするメイちゃん

得意の、手で肉を食べるメイちゃん

またメイちゃんに会いたい😿

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