なんか、今週は忙しい日と暇な日に波があって、暇な日に、溜まってた事務仕事一気に片づけて、「やらなきゃいけないことリスト」が急にスッキリしました。やっぱり、こういう暇な日も大事だな。

ホリデー明けから、新しいスタッフにほぼ入れ替わり、一からまたトレーニングをしているんですが、やっぱり中心にいる人によって、チームの雰囲気って変わるものですね。新しい風が吹き込んで、いい感じの空気で仕事ができています。4月5月はあまり忙しくないですが、今のうちにしっかり仕事を覚えてもらって、6月~8月の繁忙期に備えて行って欲しいと思っています。

その繁忙期に向けて、やらなければいけないのがメニュー改訂。次の休みに、とうとう手を付ける予定でいます。
毎日少しずつやるというよりは、まとまった時間を取って一気にやった方が進むんですよね。
値上げに関しては、結構心を鬼にしてやっていかないと、この物価高騰と人件費高騰をカバーできませんので、しっかりやっていこうと思います。
もちろん、それに見合った質の維持と、サービスの向上も大きな課題です。あわせてしっかりやって行こうと思っています。
そのために、今は少し余分でも、多めにスタッフを雇用しています。やはり大切なのは人。やりたいことがあっても、人手が足りなくてはどうにもなりません。そして、人手が足りないからと言って、今いるスタッフに負担をかけすぎるとモチベーションの低下につながってしまいますので、しっかりと人員補充もしていきたいと思っています。

昨日今日と、個室も含めて満員御礼。これだけの人数を、新しいスタッフで回しているんですから、本当にみんな頑張ってくれているなぁと感じています。オーストラリアやアメリカからのお客様も多く、チップもたくさんもらえますので、それらをきちんとスタッフに配分することも、スタッフのモチベーションに繋がりますよね!お客様がチップをくれるのは、満足の証。料理とサービスの質があがればチップも増えますので、さらにモチベーションあがりますよね。

オーストラリアでは、人手不足が原因だと思いますが、タッチパネルで注文する店がとても多かったんですよ。まあ、手元にあるタッチパネルで注文できるのは、お客様にとってもラクだし、店側にとっても手間がかからなくて、それ自体は良いと思うんです。でも、注文を取らないことによって、ホールスタッフとお客さんとの関係がとても希薄になってしまっているのを感じました。料理を持ってくるのも無言。皿を下げるのも無言。来た時に聞きたいことがあっても、料理だけ置いてさーっと行ってしまうので声もかけられず。。。ってことが多々ありました。
たとえ注文を取らなくて良いとしても、料理を出したり、さげたりっていうのはホールスタッフの仕事であって、そこにお客様とある程度のコミュニケーションが生まれてしかるべきだと思うんですが、もはや「NOサービス」に等しい状況になってしまっているのは、タッチパネルの大きな弊害と感じました。

これって、人手不足と、お客様の利便性を考えて導入したタッチパネルが、ものすごく悪い方向に活用されてしまっている気がしたんです。なんていうか、ホスピタリティ産業の衰退っていうか、そんな感じ。

たぶん、日本だったら、タッチパネルを導入しても、これほどまでにお客様とホールスタッフとの関係が希薄になることはないと思うんですよ。だって、注文を取らないだけで、あとは普通と同じなんですから。それは、お店の教育と、方針と、スタッフの気持ちの問題です。
それが、オーストラリアにおいて、完全に「NOサービス」になってしまっているお店と何軒か遭遇して、本当にちょっと、まったくそこに「人間」を感じないレストラン空間に、勝手に危機感を覚えました。スタッフが日本人だからなおさらです。(もはや、まったく口をきかないので、日本人かどうかも分かりませんが、日本人の店で働く、見た目は日本人みたいな人はきっと日本人でしょう)

うちの店も、忙しい時間帯は、コース料理とセットメニューの予約しか取らないことによって、オーダーテイクをしなくてよくなり、人手を節約できているんです。でも、その人手は、ラクるすためではなく、今いるお客さまを、より手厚くケアするためです。忙しくてサービスが雑になってしまいがちな時間帯は、注文を取る手間を省くことで、きちんとお客様に目が行き届くようにしているんです。

それと同じで、タッチパネルだって、オーダーを取らなくて良いことによって、その分接客に時間が割けるようになると思うんですよ。それが、「オーダーを取らなくてよくなった=接客しなくていい」みたいな空気になっていて、もはやこれって普通なのか?とちょっと恐怖。
でも、あまり人と関わりたくない人が増えている昨今、これが主流になっていくのかな?

でも、これはチップもらえないだろうな。

というわけで、オーストラリアのレストラン事情、先日書いた「予約条件の厳しさ」「クレジットカード手数料は必ず取る」に引き続き、「タッチパネル導入でNOサービスになるホールスタッフ」と、この3点は、今回のオーストラリア旅行で本当に驚かされましたし、なんか、ひどく心に刺さるものがありました。良くも悪くも勉強になった気がします。
もちろんすべての店がそういうわけではないんですが、タッチパネルを導入している店のほとんどがそうだったのは、タッチパネルがそうさせているのかなぁ。と感じました。ま、それが、お店の方針で、お客様も気にしないんなら、それはそれでいいんでしょうね。

まだまだ、これはニュージーランドには上陸しなそうですね。
どうか、人がする接客の温かみを忘れないで欲しいです。

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