実は、今年の誕生日、ダンナがわたしにくれた誕生日プレゼントは「ホームベーカリー」だったんです。
もともと日本にいたころ、母がよくホームベーカリーでパンを焼いてくれていたので、その美味しさはよく知っていて、その話をダンナにもしていたんですよ。そしたら、まだクライストチャーチに住んでいた頃なんですが、ダンナがホームベーカリーを買ってきてくれたことがあったんです。
でも、当時、巽は年中無休でランチ&ディナーを営業していたので、自炊する時間はゼロ。
ホームベーカリーは、ただの一度も使われることなく、引っ越しを手伝ってくれたスタッフに無料で進呈して我が家から旅立って行きました。

それから10年。今では、毎週月曜日休みだし、営業もディナーだけだし、自炊をしたり、ケーキを焼いたりなんかする余裕も生まれてきて、ダンナが満を持して、二度目のホームベーカリーをわたしにプレゼントしてくれたのです!

まずは使う前に色々勉強するために、Panasonicの日本のページへ行って、日本語のマニュアルをダウンロード。機種は違うけれど、「ホームベーカリーでパンを焼くために知っておくと便利なこと」が、非常に分かりやすくまとめられていました。

例えばこんな感じ。

NZの説明書で、各パンの説明はこんな感じ。

日本の説明書だと、こんな感じ。書いてあるのは同じことでも、全然分かりやすさが違います。

日本のレシピは、基本「1斤」と「1.5斤」ですが、NZのレシピは、M,L,XL。日本の1.5斤がNZのMとLの間くらい。しかも、NZの説明書についてくるレシピは、AUSのレシピと一緒になっていて、AUSのレシピのM,L,XLはこれまたNZと違うんですよ。謎。AUSのMは、日本の1.5斤よりも大きい(笑)

というわけで、NZのレシピと日本のレシピとを見比べて、何がどう違うのか、いろいろ研究して、一番良さそうな落としどころでパンを焼こうと目論んだわけです。
日本のレシピの方が、日本人好みに違いないと思う反面、機械はNZのものだから、まずはNZのレシピに従って焼いてみるか。。。など、いろいろ考えた結果、まずは、基本NZレシピで、でも日本のレシピの方が砂糖の量が多いので、砂糖をちょっと増やして、水を牛乳に変えて、なんか初心者のクセに、最初からちょっとアレンジして焼いてみました。

その第一号がこちら!

えー!なんか普通にめっちゃ上手に焼けたんですけど。
そして、第2弾は、日本のレシピで「生食パン」を焼いてみました。
柔らかすぎて、右側ちょっとへこんじゃいましたが、上手に焼けました。

そして、ブドウパン。

フランス食パン

フランスクルミパン。
なんでカットした写真を撮らなかったんだろうと後悔。
断面はキレイにクルミパンの色してました。

これ、ご近所のI子さんのおうちにお届けした時の写真。
お留守だったので、玄関先に「置いておきましたよ」の写真(笑)

こんな風に、色々なパンを焼いてみたのですが、焼きながらいろいろ疑問に思うことも生まれてきました。そこから、また色々調べて試行錯誤。

そのきっかけとなったのが「フランス食パン」

フランス食パンって、普通の食パンとはそもそもレシピが違って、砂糖もバターも使わないんですよ。めっちゃシンプルなレシピ。
そして、決定的に違うのが「冷水を使う」ってこと。
そして、焼き時間が、普通の食パンより1時間40分も長いんです。
わたし外側をカリっとさせるために長く焼くんだと思っていたのですが、「焼き行程」を見ると、長いのは焼いている時間ではなくて、寝かせている時間。
そして、フランス食パンは、他の食パンよりも、必ず膨らみが良いのです。

他の食パンが、ほぼケースの内側で収まっているのに対し、フランス食パンは蓋に付きそうな勢いで膨らんでいるんです。
で、フランスパンについて調べてみたんですよ。
そしたら、イーストは低温だと動きが抑えられ、高温だと活発になるので、あえて冷水を使うことで、イ-ストの働きを鈍くさせて、その分寝かせる時間を長くすることで、フランスパン特有の低温長時間発酵みたいなことになるように仕組まれている模様。なるほど。奥が深い。でも、それでこれだけフランス食パンが膨らむんですから、大成功ですよね。

そしてこの水の温度管理についてなんですが、室温が高い夏は冷水を使い、室温が低い冬は温水を使う。的なことを書いてあるのですが、これでパンの膨らみを左右するイーストの働きを調整しようってことだと思うんですよね。でも、パンにとっての温度管理ってとても重要で、気温、室温、タイマー使う使わない、冷やすって何度、温めるって何度、なんてことを気にしていたら、無理無理。って思っちゃいました。わたし、ずぼらでおおざっぱな性格なので、そういう細かいことを考え始めると面倒くさくなっちゃうタイプ。きっとPanasonicのホームベーカリーは、そんなずぼらなわたしのために、そんな細かいことを気にしなくても上手にパンを焼いてくれるはず。と信じてます。

さらに、レシピにある水を牛乳に変えて焼いていたのですが、これも、膨らみが悪いことの原因になっていたことが発覚。牛乳の成分から水だけ取り出すと、水100%よりも水分量が少ないらしい。考えてみたらそりゃそうかも。なので、もし水のレシピを牛乳に差し替える場合には、水1に対して牛乳は1.1の量にしなければいけないらしい。なるほど。牛乳だと水分量が水よりも減ってふくらみにくくなるなんて、目から鱗。
さらに、ホームベーカリーでは、「水+スキムミルク」のレシピが一般的なのですが、スキムミルクのほうが、パンが柔らかくボリュームがでるんだそうです。そして、スキムミルクに含まれる乳糖は、イーストが分解できない糖の一種のため、焼き色も良くなるそうです。でも、牛乳は、膨らみは悪くなるけれど、生地に風味とリッチ感がでるのだとか。とりあえず、牛乳を、水のレシピの1.1倍にすれば問題解決かな?と思って、現在水の分量を1.1倍にして、牛乳レシピで焼いております。

奥が深いパンレシピ。
まあわたしは、ホームベーカリーなので、本当にパンを作る人のような苦労もないし、食パンしか焼けないけれど、今はそれで満足。
もっとパンに詳しくなって勉強すれば、発酵までホームベーカリーにやってもらって、その先他の様々なパンを作ることもできるんですけどね。

現在は、普通食パン、生食パン、ブドウパン、クルミパン、フランスパン、の定番5種。
これからレパートリーを増やして、他のパンも焼いてみたいけど、まだ食パンの枠から出る予定はありません(笑)

最新作。豆腐とタピオカのもちもちパン。

膨らんでないように見えますが、これは一斤レシピなので、NZのホームベーカリーで焼くと背が低くなります。日本のホームベーカリーよりもケースが大きいんですよね。なので、日本の一斤レシピだと、NZレシピには存在しないSサイズ。1.5斤でMサイズで、XLレシピまで焼ける!そんな大きいの焼かないですけどね~。

っていうか、パンの焼きあがりの写真ばかりで、カットした写真が一枚もないことが発覚!
焼き上がりは少し寝かせるので写真を撮る時間があるんですが、カットしたらすぐ食べたいので、つい写真を撮るのを忘れてしまうんですよね(笑)

せっかくいろんな種類の食パンを焼いているんだから、次からは断面の写真も撮影して、残していきたいと思います!

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