手術は無事に終わりましたが、
ドクターからの請求書に同封されてきた「ドクター所見」
これには、気になることが書かれていました。
「すでに伝えてありますが、子宮頸管が元々短くて2cmしかないので、
切迫早産の危険が非常に高く、妊娠・出産を望むのであれば、医師に相談してください」
とのこと。
「???」
私には、まったくなんのことだか意味が分かりませんでした。
子宮頸管が短いのが、妊娠・出産と、なんか関係があるの?
実は、最初のコルポ診の時に、ドクターに言われたことがあったのです。
「あなた、過去にも子宮頸がん手術受けたことある?」
「。。。ないですけど?」
「というのも、子宮頸管がたったの2cmしかないのよ。
他の人に比べて、あんまりにも短いから。
でも、気にしないで。
アジア人は、西洋人に比べて、すべてのパーツが小さいし、
大きい鼻の人もいれば、小さい鼻の人もいるのと同じで、
人によって、いろいろだから」
私はそれを聞いて、ダンナにも
「なんか、私、子宮頸管が2cmしかないんだって。
まあ、普通の人がどのくらいなのか知らないから、それがどれだけ短いのか分からないけど、
見えない部分のことだから、知らなかったねー。」
なんて話をしていたのです。
それが、重要なことだとは知らず。
きっと、妊娠・出産の経験がある人であれば、
子宮頸管が2cmしかないのが、どれだけ普通じゃないことなのか、
すぐに分かるのだと思うのですが、
私は子宮頸管が何なのかということすら知らない有様でしたから、
「へー。」という思う以外、なんとも思わず、そのことはもう忘れられていました。
そして、先日、手術のあと、ドクターが病室に来たとき、
「調子はどう?」という会話の時に、
「前も言ったけど、子宮頸管が短いから、もし子供を望むなら、相談してね」と言われたのです。
この時も、別になんとも思わずに「わかりました」と答えただけでした。
だって、子宮頸管が短いということは、コルポ診の時にも聞いていたし、
子供を望むなら相談って、そこのところはちょっと引っかかったけど、
でも別に、子供は天からの授かりものだと思っているので、
望んでいるわけでも望んでいないわけでもなく、
ドクターに相談するほどのことではないと思っていたからです。
ところが、送られてきたレターを見ると、
「子宮頸管が2cmしかない」ということと、「子供を望むなら相談して」の間に
「切迫早産の危険が非常に高いので」という、まったく新しい情報がそこにあったのです。
「どういうこと?それは聞いてないよ。」
そこから私は調べましたよ。
子宮頸管について。
子宮頸管は子宮の入り口。
そして、赤ちゃんにとっては、出口。
つまり、赤ちゃんが生まれる時に産道となるところです。
通常、非妊娠時で4~5cm、妊娠8ヶ月を過ぎて徐々に短くなって、
約2.5cmで破水するそうです。
一般的には、子宮頸管の長さが3cmを切ったら、絶対安静で入院するんだそうですよ。
妊娠37週までは40mmあるのが理想
少なくとも34週までは27mmあるのいいと言われていて、
25mmを切ったら、いつ破水してもおかしくないので、入院になるそうです。
子宮頸管が25mmになると破水って、最初から20mmの人はどうしたらいいんでしょうか?
手術して、もしかしてもっと短くなってたりして。。。
子宮頸管が短いと判断されると、対処方法としては「安静にする」という形しかなく、
体を起こすと負担がかかるので、常に寝ている状態でいなくてはいけません。
子宮頚管が短いと診断され、妊娠5ヶ月から出産まで、絶対安静でずっと入院していて、
シャワーも浴びれず、トイレにも行けず、という体験談も読みました。
そして私は、「子宮頚管が2cmしかない」ということが、
日常生活には何の差し障りがなくても、妊娠・出産には、どれだけ重大なことなのかということを初めて知ったのでした。
っていうか、そんな重要なことなら、コルポ診の時に
「鼻の大きい人もいるし、小さい人もいるし」
みたいなこと言うなよ!
夫婦で相談するとか、いろいろあるじゃん。
今まで、特に、子供を持つために努力をしてきたこともないし、
子供がいらないと思ったこともないし、
自然の流れに任せてきたのですが、
いつも行くGPのインド人のドクターには、
「結婚して6年もたつのに何で子供がいないの?おかしいわよ!」
などとプライバシーのかけらもないことを行くたびにズケズケと言われ、
(本当に毎回言われる)
それだけでGP変えたいと思っていたくらい。
というわけで、今までなんの努力もしてきませんでしたが、
もし、私が本気で子供を産みたいと思ったら、
多分、本気の本気にならないとだめで、
多分、子供ができたと分かったとたんに、もう仕事もできなくなって、
その上、出産までこぎつけることができるかどうかも微妙で、
しかも、多分、お金もかかる。
って、ことが、分かったのでした。
まあ、ドクターから直接なにか言われたわけではないし(レターには書いてあったけど)、
インターネットで「子宮頸管」「短い」などと検索して得た情報なので、
真偽のほどはよくわかりません。
もしかして、手術前で、子宮頸管がびびって短くなってただけ?
ってこともあるかもしれないし。
まあ、とにかく、半年後に術後検診があるので、
その時にでも改めてドクターにちゃんと聞いてみようと思います。
というわけで、今回の、子宮頸がん検診から始まった、
一連の様々なことはこれで終了。
ここに綴った情報が、今後、NZで子宮頸がん検診にひっかかってしまった人の
助けになることを願います。