X

インプラントの下準備開始③

さて、とうとうインプラントを決意したわけですが、
まず、GP歯科医に会って、現在の状況の確認、今後のプランなどをたてます。

このGPの先生は、うちのお店の常連の日本人の歯科技工士さんとはツーカーで、
いつも一緒に仕事をしているらしい。
というわけで、診察の時に、一緒に来てくれました。
私を介して話すより、二人で直接話した方が、そりゃ早いわ。

申し訳ないことに朝の8時から歯科医に来てくださって、
診察室にも一緒に入り、1時間みっちり付き添ってくださったのです。
もう、頭が上がりませんよ。

私はインプラントにすると決めていたけれど、
一応歯科医としては、ほかの選択肢もあるという説明をしなくてはいけないらしく、
根幹治療をして差し歯を継続する場合、
抜歯してブリッジにする場合、
抜歯してインプラントにする場合、
の説明を丁寧にしてくれました。

まあ、もうインプラントと決めていたので、この辺はてきとうに流して聞いてました。

私の前歯は2本とも差し歯なので、私は一本インプラントにするなら、
まとめて2本インプラントにした方が良いと思っていました。
「ついで」ってやつ?

ところが、その旨先生に告げると、
「左の前歯は差し歯かもしれないけど、まだ十分歯根は健康なので、
今インプラントにする必要はないよ」と言われました。

私としては、将来的にまた左もインプラントにするようなことがあるとしたら、
まとめてやってしまった方がラクだし、
一度で済む方が多少安くなるのではないかと考えていたのです。

この時、私は、まだインプラントのことをよくわかっていなかったんですよね。
インプラントって、ただ抜歯して新しい歯を入れる。っていう単純な考えでいたのです。
ところが、抜歯するイコール、歯根がなくなるわけで、
歯根を残して歯を挿している差し歯とは、大きく違ったのです。

歯根がなくなるイコール、人工的に歯根を埋め込まなくてはいけません。
それが、ボルトですね。骨にドリルで埋め込みます。
それを聞いただけどゾッとしますが、
なんだかその時は、とても簡単なことのように勘違いしていたのです。

「どうせインプラントにするなら二本まとめて」なんて軽い気持ちでいたことを、
あとで随分後悔するんですが、
このとき先生に「インプラントは一本でいいよ」と言ってもらわなかったら、
無駄に健康な歯(差し歯の時点で健康かは疑問ですが)を抜いてしまうところでした!
抜かなくて良かった!

そして、右の前歯は抜歯してインプラント、
左の前歯はそのまま残すんだけど、
「挿しこむ歯」だけは、両方一緒に新しいものを作ることにしました。

そうだよねー。冷静に考えたら、
そんなインプラントのような外科的手術を二本ともしなくても、
前歯二本揃いで作れば、違和感なかったよね。

というわけで、まずはインプラントの計画の説明を受け、
実際にインプラントの治療を行う歯科医を紹介していただいたのでした。

ただし、私の場合は、根幹治療を伴うため、
今すぐにインプラントにできるわけではないそうで、
まずは、抜歯して、だいぶ侵されているだろう歯肉の治療から始まるそうです。
歯を抜くと、歯肉が痩せていって、歯をいれたとき、ものすごく歯茎が上に上がってしまい、
前歯だと特に見た目が悪くなるそうです。
あとは、前歯二本の間にあるアーチ状の歯茎が消滅してしまったりとか。
なので、そういうことにならないような処置をしなくてはいけなくて、
そういった外科的治療をできる高度な技術を持つ医師を紹介してくれることになりました。
ま、もともと、うちの常連の日本人のお客様といつもタッグを組んで仕事をされている、
信頼できる方を紹介していただくことになってはいたのですが、
この私の治療に関しては、この先生の右に出る者はいないくらいの技術がある方だそうです。
そんな素晴らしい歯医者さんを紹介していて、本当にありがたい限りです。

そのインプラントの歯医者さんも、GP歯科医から徒歩5分のところにあって、
GPを出た後に、インプラントの予約を入れに行くのに、お客様が一緒に来てくださいました。
この時は、治療の予約を取っただけなんですが、
わざわざその先生を呼んで、私に紹介してくれました。

すると、どうでしょう!
その先生は、毎週金曜日に家族で必ずうちの店に食事に来てくださる、
超常連の、マイケルさんだったのです!
めちゃくちゃ顔見知りじゃないですか!私!

そんなけで、とりあえずGPの診療を終え、
無事インプラントの先生を紹介していただいて、
次回のアポを取ったのでした。

ここまでの流れ。

5月11日GPの歯科医$171
6月8日インプラントの歯科医
コンサルテーションの予約
(まだ治療は始まりません)

とにかく、NZの歯医者って、なかなか予約が取れないんですよね。
ま、私が出勤前の朝早い診療しか受けられないせいもあるんですけど。

せっかくインプラントを予約しても、まだまだ道のりは長かったのでした。

(つづく)

yoko:
Related Post