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見たことない野菜を料理してみた

昨日のチャイマネタの続きになってしまうのですが、
チャイマで、とっても色のきれいな、みたことのない野菜が売っていたので、買ってみました。

表は緑、裏は紫。
まるで作り物みたいな色です。
その名も「紅菜」

まあとりあえず、おひたしか、からし醤油で和えたものでも作ってみようと思ったのですが、
とりあえず、どんな野菜か分からないので、ネットで探してみました。

「紅菜」で検索してみると、
「紅菜苔」という野菜がひっかかります。
菜の花のような花をつけるアブラナ科の中国野菜で、
黄色い花、緑の葉、赤紫の茎を持つ。と書いてあります。
名前は似ているし、赤紫なのは、茎じゃなくて、葉の裏側。
写真を見ると、紅菜苔の葉っぱは両面緑色。
ちょっと「つるむらさき」みたいな感じ。
私の買ったものには、菜の花みたいな黄色い花もついてないし、
なんか違う。。。?

そして、更に探していくと、
今度は「オータムポエム」という野菜がでてきました。
名前は「紅菜」から離れましたが、
「紅菜苔」と「菜心」のかけあわせで作られた野菜で、
茎の食感がアスパラに似ているため、「アスパラ菜」とも言われる。。。
って、全然違う!

もう、「紅菜苔」の仲間だと理解して終わらせてしまうか、
それとも、今目の前にある、葉の表は緑、裏は紫の、この「紅菜」に行き当たるまでとことん探すか、
どうしようかと思っていたところ、それらしき写真を発見!

でも、名前が、、、
その名も「金時草」

全然違う!!!

でも、「金時草」で検索したところ、
出てくる出てくる、完全に「日本の野菜」じゃないですか!

「金時草」(きんじそう)
金沢産の加賀野菜。
茎は紫褐色。
葉の表面は緑色、裏面があざやかな赤紫色の葉。
ゆでるとモロヘイヤのようなぬめりがでる。
ゆでて酢の物にして食べるのが一般的だが、てんぷらにしてもおいしい。
最近では金時草のあざやかな色を、お菓子に使うなど新しい利用法も登場している。
*加賀野菜を紹介するHPより。

説明を読んでも、写真を見ても、これに違いない!

さらに調べを進めてみると、
中国では「紅菜」
台湾では「紅鳳菜」
というらしい。

まさしく、この「紅菜」でした。

あー、危なかった。危うく「紅菜苔」の一種だと勘違いして終わるところでした。
ちなみに、紅菜苔はアブラナ科ですが、この紅菜はキク科だそうです。
名前が似ているだけで、属しているところも違うじゃないですか。

さて、「紅菜苔」は、豚肉といためたり、おひたしにするのが一般的らしいのですが、
この「金時草」は、酢の物にするのが一般的とのこと。
からし醤油和えを作りたかったのですが、とりあえずは、最も一般的な酢の物をつくってみることにしました。

まず、茹でる。
「沸騰したお湯で30秒~1分」
と書いてあるにもかかわらず、その見たこともない茹で汁に驚いている間に1分30秒経過。
おおお。茹ですぎた!
だって、こんな色なんですよ。

これが天然色素だなんて。

さらに、茹でた金時草を取り出し、水にさらしている間に、
またもや色が変わりました!

どうみても「Caution!」と書いてある容器にはいってそうな色合いです。

茹で上がった金時草はこんな感じで、もはや色鮮やかではなくなってしまいます。

でも、でもですよ!
このあと、摩訶不思議。

「おひたし」にしたら、皿にたまる汁は「紫」
つまり、時間がたったほうの茹で汁と同じ色。

ところが、「酢の物」にしたら、なんと!更にたまる汁は「ピンク」になるのです!
なんでも、酢に反応して、色が変わるんだとか。

まるで、リトマス試験紙のような野菜じゃありませんか。

この衝撃の瞬間を写真に撮り忘れた私を、どうかお許しください。

さて、お味の方はというと、、、、
この懐かしい粘り。まるでモロヘイヤ。
「粘りのある野菜」って、NZだとオクラが手に入りますが、
なんだか、こういう「家庭の味」みたいな野菜に出会えて、とっても幸せです。
ちなみに、「生姜」がよく合うということで、
酢の物には、刻み生姜を入れて一緒にいただきましたが、
本当に生姜と良く合い、おいしかったです。

火を通すと、きれいな色ではなくなってしまいますが、
この茹で汁の色を生かして、なんか色のきれいな料理が作れないか。。。と思案中。
ちなみに、この色は「アントシアニン」という成分で、
赤ワインとか、ベリー類とか、黒ゴマとかに含まれている、
抗酸化物質であるポリフェノールの一種だそうです。

赤い色のもととなっている「アントシアニン」
粘りのもととなっている「ムチン」
のほかにも、ビタミンA、ビタミンB1、ビタミンB2、カルシウム、カリウム、鉄分が豊富に含まれているそうです!

この金時草は、「加賀野菜」として日本では広く知られているようですが、
私が東京に住んでいた時には、見たことがありませんでした。
まさかニュージーランドで、加賀野菜が簡単に手に入るとは、なんと嬉しいことでしょう。
チャイマで売られていたら中国野菜かもしれませんが、
「粘る野菜」が好きな人は、ぜひお試しあれ。
ちなみに、一束$1.5でした。

yoko:
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