先日、姉の40歳の誕生日でした。
40歳というのは、NZではビッグフォーティーといわれ、
結構記念すべき区切りの年でもあります。

そこで、日ごろから一生懸命働いている姉に、なにか癒しの時間をプレゼントしたいと思いました。
最初に考えたのは、SPA(NZではエステみたいな場所)
でも、きらびやかなところがあまり好きではない姉に合ったアットホームな環境でのSPAを探すと、
ちょっと郊外になってしまい、車がない姉にはちょっと不便だったのです。

だったら、一緒に1泊2日で近場に旅行でも。と思い、考えたのが、
ハンマースプリングス、テカポ、ネルソン、クィーンズタウンなど。
でも結局、車も免許もない私たちは、公共の交通機関を利用するしかなく、
どうにも移動が不便だったのです。

そこで、ちょっと趣向を変えて、クライストチャーチのどこかで、
お風呂に入れて(これがもっとも大事!)、
ちょっと豪華な気分になれる宿がないか、探すことにしました。

いろいろ検索しながら見つけたのが、
「Cashmere Heights」というゲストハウス。
部屋にはジャグジーがついていて、カシミアヒルの高台にあるので、景色も良いようです。
ここのところずっと天気が良かったので、
街中ではなく、リゾート気分を味わえる景色の良いところが良いと思っていました。
ここは、自分の家の空いている部屋を2部屋ゲストハウスとして使っているようで、
アットホームな感じも気に入りました。
一泊$345で、朝食付き。
値段は安くはありませんが、姉だけではなく、私も一緒に宿泊することだし、
奮発して、予約の電話をいれることにしました。

ところが、聞いてみると、姉の誕生日の日は、
家族のパーティがあって14人もの人が集まる予定があるんだとか。
なので、にぎやかでもかまわないならどうぞ。と言ってくれました。
私たちは、ディナーは外にでかける予定でしたので、
賑やかな時間は外出するから大丈夫といって、予約をいれました。

そして当日、ここのところ、ずっと天気が良かったので、
素晴らしい景色を見られることを期待していたのですが、
なんと朝から曇り空。
チェックインする夕方には多少晴れてくれれば、、、と思いましたが、
曇りのまま宿へ向かうことに。ちょっと残念な気分でした。

行きは、旦那の車で送ってもらったのですが、
カシミアヒルにあるサインオブタカヘよりも、もうちょっと高台にあるカシミアハイツ。
まさに高級住宅街の中の1軒でした。
看板もないし、宿というよりも、本当に普通のおうちです。

迎えてくれたのは、ホストのガブリエラさん。
旦那さんは庭仕事をして、娘さんはパーティの準備をしていました。
きれいだけれども、あまりにも普通の家の様子に$345は高いな。などと思いつつ、
部屋に案内されると、なんと素敵なかわいいお部屋でしょう。
「普通の家」なんて思ったのはすっかり忘れ、
その「高級リゾート」的なお部屋をすっかり気に入ってしまいました。

クライストチャーチ カシミアヒル ゲストハウス

クライストチャーチ カシミアヒル ゲストハウス

クライストチャーチ カシミアヒル ゲストハウス

お部屋の冷蔵庫にある、シャンパン、ワイン、ビール、ジュース、ハムやらチーズやらフルーツやらチョコレートやら、
なんでも全部料金に含まれているそうで。
食べなきゃもったいない!
チェックインしたのが18時近かったので、もうちょっと休憩したら夕食に行く予定でしたが、
なんだかこのまま部屋でゆっくりして、冷蔵庫のものでもつまみながら
ここで一夜を過ごしてもいいような気分になってきてしまいました。
と言うのも、もし夕食を食べにでかけないなら、
パーティの食べ物をプレートにして持ってきてくれるというのです。(もちろん無料)

だって、日もちょっと暮れてきたころ、外の景色がこんなにきれいだったのです。
レストランなんていつだっていけるから、ここに滞在する時間を大切にしたい。なんて思ってしまいました。

クライストチャーチ カシミアヒル ゲストハウス

クライストチャーチ カシミアヒル ゲストハウス

19時頃、ガブリエラがファミリーが集まったので、リビングにおいで。と呼んでくれました。
部屋でパーティプレートを食べながらワインでも飲もうと思っていたのですが、
せっかく誘ってくれたので、パーティに参加することにしました。
なにか機会があるごとに、家族みんなで集まってパーティをするそうで、
この日は、次女の彼氏が外国へ留学するということで送別会でした。
集まったのは総勢12人と、飛び入り参加の私たち2人。
みんなとてもフレンドリーで、しかも巽に来たことがある人もたくさんいて、
孤立せずに楽しむことができました。
最後には、姉の誕生日ということで、みんなでハッピーバスデーを歌ってくれて、
姉にとっても、思い出の一夜になったことと思います。

クライストチャーチ カシミアヒル ゲストハウス

クライストチャーチ カシミアヒル ゲストハウス

デザートはやっぱりパブロバ(NZの伝統的ケーキ)でしたが、
この盛り付けのKIWIフルーツのギザギザ加減が、手作りって感じですね!

食後は部屋に戻って身支度を整えてから、お庭にあるジャグジーに入りました。
夜景を眺めながら、ワインを飲んではいるジャグジー。もう最高です!
しかも、まわりの家はもう寝静まっていますし、立地的に人に見られる心配もなく、
まるで日本のように、水着なしで、裸でジャグジーにはいりました!この上ない幸せ。

クライストチャーチ カシミアヒル ゲストハウス

夜はもう、ここがクライストチャーチだということ忘れてしまいそうな美しい夜景を眺めながら床につきました。
夜景の写真が上手に撮れなくて、ここにはUPしませんが、
本当に本当に、ものすごく久しぶりに夜景なんていうものを見て、感動してしまいました。
高層ビルがほとんどないクライストチャーチは、道路の街頭の灯りだけで作られる夜景です。
一面オレンジで、白い光やネオンが多い東京の夜景とは、また違った趣でした。

夜景があまりに美しいので、カーテンはあけっぱなしです。
前面ガラス張りなので、日中太陽が射すからか、暖房なしでもとってもあったかいのです。
クライストチャーチは平野なので、基本的には景色を望める家に住むには、
カシミアやサムナ方面の高台に住むしかなく、
そこに住むことができるのは、ほんの一握りの人だけです。
1日だけでもそんなところに滞在したら、本当にここがクライストチャーチであることを忘れてしまいます。

そして、朝は、朝日で7時半に目が覚めました。
そうしたら、なんと!下界は気温が低いらしく、
クライストチャーチの街が霧に覆われていたのです。
私は雲の上にいる気分でした。

クライストチャーチ カシミアヒル ゲストハウス

クライストチャーチ カシミアヒル ゲストハウス

雲の真ん中に飛び出しているのが、街の中心部にあるわずかな高層ビルのてっぺんです。

10時ごろには霧も晴れ、クライストチャーチ市が一望できるようになりました。
昨日は曇りだったので、キレイに見れなかったのですが、
チェックアウトまでに天気よくなって本当によかったです。

クライストチャーチ カシミアヒル ゲストハウス

クライストチャーチ カシミアヒル ゲストハウス

この素晴らしい景色をながめながらの朝食はまた格別です。
一般の家庭とは思えない別世界です。

まずは、手作りジャムとヨーグルトとシリアルがでてきて、
そのあとは、焼きたてのクロワッサン。
このあとに、サーモンとクリームチーズのエッグスベネディクトが出てくるはずだったのですが、
残念ながら、そこにたどり着く前に満腹になってしまいました。
本当に残念。。。。

クライストチャーチ カシミアヒル ゲストハウス

ガブリエラは、昔はしょっちゅう旅行にいっていたそうですが、
この家に引っ越してきてからは、ほとんど旅行にいかなくなったそうです。
と言うのも、この家に住んでいると、美しい景色を眺めてリゾートにいるような気分になるし、
喧騒もなくてリラックスできるし、高いところから忙しい人たちを眺める暮らしをしていると、
もう旅に出て癒しを求める必要がなくなってしまったのだそうです。

最初は泊まるだけで$345は高いな。ホテルでもないのに。
と正直思っていました。
景色とジャグジーにお金を払うつもりでいたのです。
ところが、実際この1泊2日の満足度は非常に高く、
キレイなお部屋、充実したアメニティー、ガブリエラのホスピタリティ、
美しい景色、素晴らしい夜景、そして裸で入れるジャグジー、
往復の送迎まですべて追加料金なしですから、
この$345は、とても価値あるものだったと思います。
日常の喧騒からちょっと離れ、ほんの車で20~30分という場所にあるというのが
また大きな魅力でもあります。
旅行に行けば交通費もかかるし、行っているときは楽しいけど、帰ってきてどっと疲れたりするし、
高級ホテルに泊まったら、気分はいいけど泊まるだけだし。
でも、ここには、それだけではないプラスアルファがあります。

もちろん、カップルなどで、二人きりになりたい人や、
人と関わることがあまり好きではない人にはおすすめしませんが、
温かいホストと過ごす時間なども楽しみたい人にはおすすめです。
次回両親がクライストチャーチにくることがあったら、
絶対一泊予約してあげようと思います。

今週末は、近くにあるサインオブタカヘで挙式をしたカップルが
ハネムーンで一泊宿泊するんだとか。
お客様は、ほとんどが、ドイツやアメリカから来ているそうです。

最後にガブリエラとの一枚

クライストチャーチ カシミアヒル ゲストハウス

このあと、私はオフィスへ、姉は自宅まで車で送ってもらいました。

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