RED ZONE エリアへの侵入


次第に入れるエリアが広がってきてはいますが、
CBDは未だ入ることができません。
でも、CBDに家やオフィスがある人は、大切な書類やものが置きっぱなしになっており、
入りたいのに入れない、そしていつは入れるかも分からずに、多くの人がジレンマを抱えています。

私たちは、NZを離れる前に、
「もし、私たちがいない間にRedZoneが開いたら、掃除や片付けなどは何もしなくていいから、
金庫の中の現金と、PCのデータだけ取ってきておいて欲しい」とお願いしていました。
金庫の中のお金は、9月の地震のときに営業ができなくなって困ったときの教訓から、
わたしたちとスタッフの生活を守るためにコツコツ貯めてきたものです。
また、PCのデータには、全スタッフの給与データがはいっていますので、
レシピなどはまた作ればいいですが、給与データだけは取り戻さないと、
地震まで働いてくれていたスタッフに、きちんとした給与を支払うことができません。
とりあえず、地震のあと、「たぶんこのくらいだろう」という金額を、スタッフ全員の口座に振り込みましたが、
この地震を機に退職するスタッフへのホリデーペイの計算などは、
やはり給与データがないと、いくら支払ったらいいのか見当もつきません。
地震だからといって、こういうことをうやむやにしたくはなかったのです。

日本に戻ってから数日経った頃、
「RedZoneでも、必要なものがあれば取りにいけるらしい」と
クライストチャーチに残るスタッフから連絡がありました。
私は「RedZoneでも、赤紙が貼ってあるビルは無理なんじゃないの?」といいました。
ところが、「あれだけ崩れているキンジですら、レシピなど大切なものを取りに戻った」
というのです。
そして、「取りに戻る際には、かならず申請をして、安全かどうか確認された上、
兵士や技術者と一緒にいくから、本当に危険なら入れないから、大丈夫。」というのです。

きちんと安全確認をした上で、兵士や技術者と一緒に行くならば、大丈夫なのかもしれません。
とりあえず、今日、すでに中に入れるよう申請をしてきたというので、
ダメであれば、明日にでもダメだといわれるとのことでした。
そもそも、私たち自身、NZを離れる前に、店には一度技術者と一緒に入っていますので、
巽のビル自体に損壊はないということは分かっています。

そして、次の日の夜、クライストチャーチに残るスタッフから連絡がありました。
以下は、スタッフからの話です。

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早速、翌朝8時から受付に並んでもらいましたが、初日は順番がまわってきませんでした。
というのも、救出部隊と一緒に現場に行き、安全確認をし、
必要なものを取り出し(これが簡単ではありません)、また戻ってくるのに、小一時間かかるのです。
翌朝、また8時に受付をし、並ぶこと数時間、やっと名前が呼ばれて、巽に向かって出発することになりました。
たどり着いた店には「赤紙」が貼られています。それを見て、救出部隊の人の顔が曇りました。
「ここには入れないかもしれない。隣の中華料理屋が崩れそうだから危ない」というのです。
そこで、私が「裏にも入り口があって、そっちは安全」ということで、皆を裏へ誘導しました。
そして、そこからなら入れそうだということで、巽に入ることができました。

裏からはいっても、キッチンを横切らなければオフィスへは辿り着くことができません。
足元に転がる皿やキッチン用品をよけながらパソコンを救出。
画面はちょっと重いので、ハードディスクだけ救出しました。
そして、金庫の中の現金。すべて安全に救出完了です。
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さらに、着物と帯(草履は見当たらなかったそうです)、旦那のサングラス、
お客様の名刺、レシピなど、頼んでいなかったものでも、大切そうなものを持ち出してくれました。

どうも、人によって、入れる場合と入れない場合があるようで、
担当者次第で、どうにでも変わるそうなのです。さすがこの辺はNZぽいのですが、
今日、もういちど巽に戻って、本当に失っては困るものを救出できたことは、
ラッキーだったとしか言いようがありません。
ステッカーが赤じゃないのに、入れなかった人もたくさんいるようです。
(反対に、赤だといつ取り壊されるか分からないから、今のうちに入らせてくれているのかも。。。)
などとも思ったりするのですが、どうぞ現実になりませんように。

ひとまず、どうしても取りに行きたかったものは出せましたので、一安心です。
去年改装したばかりですし、昨年の地震のときには新しい業務用オーブンを新品で買ったばかりでしたので、
他にも出したいものはもちろんありますが、どこかで諦めなければいけないのかもしれません。

もしかして、本当に取り壊しかも。という思いがよぎります。

帰りに、我が家をのぞいてきてくれたのですが、壊されたドアの上から、
大きな木の板が打ちつけられて、入れないようになっていたそうです。
それって、泥棒もはいれないかもしれないけど、私たちも入れないんですけど。。。

家にも店にも、だいぶ入ることはできなそうですね。

 

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