2011年9月に開催されるラグビーワールドカップが、
クライストチャーチで行われる予定だった7試合を、他都市に移動すると発表されました。
そうですよね。
たとえAMIスタジアムが修復できたとしても、
ただでも満室だったホテルが、次々と営業できるかどうか分からない状況に陥り、
さらに、もしかしたらまた余震が来るかもしれない都市に、
世界中から大量の観光客や選手たちを受け入れるわけにはいきません。
心情的には、「せめてラグビーワールドカップで
でも、実際に、クライストチャーチが、ワールドカップを受け入れることができる状態かどうか、
また、多くの観客や選手が、クライストチャーチを訪れることを「安心」と思ってくれるかどうか、
そういうたくさんのことを考えたときに、これは苦渋の決断であったと思います。
今日知人からのメールで、クライストチャーチの多くのホテルの従業員が解雇になっていると知りました。
もうOPEN不可能なホテルもあるでしょうし、いつ再OPENできるのかまったく見当もつかないホテルもあります。
解雇された従業員もつらいですが、解雇したホテルも苦渋の決断だったと思います。
こうして、「働く場所」を失ってしまった多くの人たちの再就職先は、クライストチャーチにあるのでしょうか。
クライストチャーチに仕事がなければ、他都市へ移動するしかありません。
こういう悪循環で、どんどんクライストチャーチから人が出て行ってしまったら、
クライストチャーチがどんどん元気じゃなくなっていってしまいます。
そういう私も、クライストチャーチを離れた一人ですが、
クライストチャーチで暮らす人は、クライストチャーチを愛している人が多いのも事実。
今はクライストチャーチを離れるしかない人も、絶対にクライストチャーチに戻ってくると信じています。
今日は東京を離れるために、まだ暗い早朝のうちから新宿駅を出発しましたが、
ライトアップやネオンのない東京の街は、いつもとはまるで別の顔でした。
静かに佇むビルたちは、まるで被災地への祈りにも見えました。
ラグビーワールドカップがクライストチャーチで開催されないことになってしまったのは、本当に残念ですが、
クライストチャーチも、日本も、一日でも早く明るいニュースを聞ける日がくることを願っています。
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