その知らせは突然やってきました。
「今週の金曜日9時から、お店に大切なものを取りに行くことができます」
お知らせが来たのは水曜日でした。
これ、こんな突然言われても、クライストチャーチにいない人もきっといますよね。
9時に集合場所へ集まり、受付を済ませ、9時半から簡単なミーティング。
その後、みんなでバスに乗って、ビルまで行き、そこで、エンジニアが安全確認をしたら、
それぞれの店に侵入して良い。とのことでした。
時間は90分。基本的には、あんまり大きなものは出せず、
大きなリサイクルビン(タイヤの付いたコンテナ)を2~4つ支給され、
その中に必要なものを入れトラックに積み込んだ後、
また、みんなでバスで最初の集合場所に戻り、ゴミ箱に入れたものを自分の車へ移す。という流れです。
前の日は、「一体何を取り出そうか」話し合いました。
店を他の場所に移すなら、出せるものは全部出したい。でも、大きいものはだめとなると、
生き残っているワインや備品、メニューやテーブルセットなど。
でも、立入禁止が解除され、ここで店を再開できるようになるのを待つのであれば、
今持ち出したところで、また持って帰ってこなければなりません。
私たちは、現在のところ、今のところが開くのを待ちたいと思っています。
目安は半年後。
もしかしたら、それより早いかもしれないし、遅いかもしれません。
でも、「待つ」ことを前提に考えた場合、
持ち出すものといえば、まだ残っているデータ関係と、各種書類くらいで、
他には特になにもないのです。
ただ、保険請求しなくてはいけませんので、もう腐ってしまっているであろう食材の在庫の写真や、
壊れてしまったものの写真などを撮らないといけません。
今回の侵入許可の目的の一部は、
店に入れず写真が取れないので保険請求ができなくて困っている人のためでもあるのです。
注意書きには「保険請求のための写真を撮るように」と赤字で書いてありました。
そこで、私たちは、今回の一時侵入の目的を、「保険請求のための写真撮影」に絞ることにしたのです。
90分でどれだけできるかわかりませんが、
私たちの作戦としては、うちの旦那が次々に商品を並べていき、私がそれを写真にとり、
写真に撮ったものからゴミ箱に捨てていく。というものでした。
どれだけできるか分かりませんが、電気が切られた状態で食べ物が放置されて7週間もたつキッチンがどうなっているか、
考えただけでも恐ろしくなります。
私たちの準備したものは、「ヘルメット」「長靴」「防臭マスク」「懐中電灯」「ゴム手袋」です。
電気も水も通っていませんので、キッチンやオフィスは暗闇です。
懐中電灯がなければ、なんにもみえません。
また、キッチンがぐちゃぐちゃになっていることは分かりきっていましたので、長靴も必需品です。
あぁ。明日寝坊したら大変!と思ったら、なかなか寝付くこともできません。
朝も早々に目が覚め、写真撮影のためにカメラをチェック。
ところが、「あれ?」カメラが作動しないのです。
がーーーーん。今日の第一目的である写真撮影ができない!!!
本当に申し訳なかったんですが、朝も早くから友人に電話をして、カメラを借りることに。
しかも、今から取りにいくと、集合時間に間に合わなくなってしまうので、
図々しくも、集合場所までカメラをデリバリーしてもらったのです!
本当にありがとう!あなたが神様に見えました。
すでに、レストランに侵入済みの友人から「とにかく臭いがすごい」と聞いていて、
持ち出した書類などにも臭いが染み込んでしまい、数日陰干ししなければいけないほど大変だったそうです。
家に帰ってきたら、すぐに着ていたものを洗濯し、シャワーを浴びて、昼寝。という計画を立て、
旦那はツナギを着て、私は上下作業服。長靴にヘルメットに、安全ベストを装着。
さらに防臭マスクという完全防備で集合場所へと向かいました。
集合場所の様子
バスに乗ってビルへ向かう途中、まだ一般車両が通れない道を通りました。
途中、サブウェイが取り壊し中のところに遭遇。
ちなみに、帰りはこのサブウェイは完全になくなっていました。
やはり、マンチェスターストリートの被害は、前回に引き続き大きいようですね。
カセドラルジャンクションの様子。右側の壁が崩れてレンガが山積みです。
そして、とうとう巽の前に到着。
あー。笹がきれいに枯れ果てています。。。。
続きはまた明日。
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