ニュージーランド人だから仕方ない?


アパートを買おうかどうしようかという話を以前ここに書きましたが、
とりあえず、買うかどうかはべつにして、
その前にローンが組めるかどうかという問題がありますので、
まずは、銀行に、「ローンを組みたい」と相談していました。

どこの銀行に相談しようかと思いましたが、
とりあえず、会社のメインバンクにお願いすることにしました。
というのも、ローンの返済などを考えると、
お金が入る銀行と支払う銀行が同じ方がラクだと思ったからです。

ところが、この銀行には、
「アパート購入なら、頭金が50%必要です」と言われてしまいました。
さすがに50%も用意できないので、どうしようかと会計士さんに相談したところ、
個人で借りるのではなく、会社で借りるようにすれば大丈夫だと思う。といって、
銀行と交渉し、電話でOKをもらってくれたのです。
私たちは、その「ローンが組めますよ」という書類が届くのをずっと待っていました。

しかし、その書類は、待てど暮らせどまったく届かず、一か月がたってしまいました。
その間、会計士さんも、私も、担当者に何度も連絡しましたが、まったく音沙汰なしでした。

そして、その誠意のなさに呆れた会計士さんは、
別の銀行に依頼することを私たちに提案したのです。
私たちはできるだけ面倒くさいことを避けたかったの、別の銀行はあまり乗り気ではなかったのですが、
希望の銀行で話が進まないのであれば、仕方がありません。

会計士さんは、さっそく書類をそろえて、別の銀行にローン申込書を提出しました。
すると、翌日には担当者から連絡がきて、その次の日には、お店に担当者が来て話をして、
翌週には、「ローン組めますよ」という書類を出してもらえることになったのです。
なんという手際のよさでしょう。
もちろんメインバンクを移すことが第一条件ですけどね。

でも、大きなお金の話ですし、銀行なんて信用商売ですから、
本当は、こうでなくちゃいけませんよね。

すると、なんというタイミングでしょう。
最初にローンを依頼していたメインバンクの担当者から連絡が来て、
「一か月体調不良で休んでいた。まだローンを組みたいか」と言ってきたのです。
体調不良は仕方ないにして、彼女がいない間、
誰も彼女の仕事をフォローアップしてないっていうのはどういうことなんでしょうか。
私たちは、彼女に「申し訳ないけど、もうすでに他の銀行に頼んでしまった。
この話がまとまれば、メインバンクを他行に移すことになります」と伝えました。
かわいそうですが、仕方ありません。
私たちだって、本当なら、メインバンクを変えたくはないのです。(面倒くさいから)

こういうこと、日本だったら起こりえないと思うんですよね。
誰かが休みの間、その人が担当していた仕事がすべてストップするなんてありえません。
だけど、これはNZでは、割と頻繁に起こってしまうのです。

留学エージェントで働いていた時も、よくありました。
日本のお客様から学校についての問い合わせが来ているので、電話をしてみると、
担当者が休みだという理由で「また来週電話して」と言われてしまうのです。
でも、答えは来週ではなくて。「今」欲しいのです。

あとは、ちゃんと入学申込書をFAXで送信していたのに、
「先週、申込み受付担当者が休みだった」という理由から、
生徒さんが学校に行っても席がなかったという、笑うに笑えない話もありました。

うちの店のスタッフが就労ビザを申請したときも、
お願いしていた弁護士が、知らない間に会社を辞めていて、
連絡したら「その人はもうやめましたよ」と言われたんだとか。
そこで「ふつうは辞める前にそのことを伝えるべきだし、他の人に引き継ぐなら、そのことを言うべき」と言ったら、
「彼女は辞める前はいろいろ忙しくて、君に連絡する暇がなかった。
僕も、子供が風邪をひいて、それどころではなかったので、誰も連絡しなかった」と言われたのだそうです。
そのあまりの言い訳っぷりに、腹を立てた彼女は、
「きちんとお金を支払ってお願いしているのですから、こっちはビザの大切な問題なので、
もっときちんとしてもらわなくては困ります」と言ったら、
逆ギレされて「そんな文句を言われたのは初めてだ。文句があるならもうやらない」と言われて、
それ以来、アポが取れなくなり、仕方なく、あと少しだったので自分で申請したそうです。

私の姉がビザ申請を弁護士に依頼したときも、同じことがありました。
あまりに仕事がいい加減なので、「もっときちんとやってもらわないと困る」といったら、
「僕に文句を言うなんて、僕は忙しいんだよ!客は君だけじゃないんだ!文句があるならやめてくれ」と言われ、
結局、自分でビザ申請をしたのです。
お金も半額返金してもらえる約束だったのに、一年以上たった今もまだ返金されておらず、
返金した証明を出してほしいと言って見せてもらったら、口座番号が一桁間違えていたんだとか。
いい加減にもほどがあります。

弁護士はプライドが高いから、文句を言われると逆ギレする傾向にあるのかもしれませんが、
きちんと仕事をすれば文句も言われないものを、
信用商売なのに、そんなんでいいんでしょうか。

警察にも、なんどもがっかりさせられました。
前の店に泥棒がはいったときも、店を見に来ることすらしませんでした。
スタッフが高い自転車を盗まれた時も、防犯カメラに犯人と逃走する車が写っていたにもかかわらず、
「画像が不鮮明だから役に立たない」といわれて、調べてもらえなかったそうです。
挙句の果てには、「そんな高い自転車を、こんな公共の駐輪場に停めておく方が悪い」と言われたのです。

ニュージーランド人だからしょうがいないよね。と諦めなくちゃいけないこともたくさんあるけど、
銀行とか弁護士とか警察とか、大きなお金を動かしたり、大事なビザを扱ったり、街の安全を守ったりっていう、
大切な仕事をしているんだから、
もう少し誠意をもって対応してもらいたいものです。

ちなみに、新しくお願いした銀行の人は、ニュージーランド人だったけど、
とても誠意のある、しかも迅速な対応で、とても気持ちが良かったです。

個人的にはおおらかなニュージーランド人は素晴らしいと思うけど、
いざ「仕事」として関わると、ニュージーランド人と日本人の仕事ぶりの違いに驚くこと、
いや、呆れることしばしば。
もちろんみんながそうではないですが、いちいち腹をたてていてはキリがありません。
これはニュージーランドで暮らしていく以上、
上手にお付き合いをしていかなくてはいけないことですよね。

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