春の雪が降った先週の水曜日、大大大好きだった、可愛い可愛いわたしのユキちゃんが、ムギちゃんの元へと旅立ってしまいました。

2人は赤ちゃんの時から、本当にずっと仲良しだったから、きっと寂しくないと思います。

ユキちゃんは、小さい時は引っ込み思案の女の子だったけど、どんどん甘えん坊になって、いつもわたしのあとをついて回る子でした。

小さかったユキちゃんが、いつの頃からか「短足デブ子」に成長し、「ブサかわ」過ぎるのが可愛くて、ユキちゃんの可愛い写真を探しても、 猫とは思えない、尻尾が太くて脚が短い、タヌキかポッサムかと思う写真ばかり。 でも、それがユキちゃんのたまらなく可愛いところでした。

もはやなんの動物?
タヌキ?
モップ?
あらいぐま?
なんて太い尻尾!

こんな愛くるしいユキちゃんは、寝姿も女の子らしからぬことが多く、いつもだらしない恰好で寝ていました。

そんなユキちゃんは、よく「死んだように」寝ていて、その姿に、呼吸をしているか確認してしまうくらい驚かされることがしょっちゅうあったんです。

なので、わたしは、「眠るように」死んでいるユキの姿を見ても、とても死んでしまったと思うことができませんでした。いつもあんなに死んだように寝ているんだから、こんなに穏やかな顔で眠ったように死んでいるユキは、きっと「寝ているだけ」なんだと。

だから、わたしは、タオルにくるまれて、ベッドに寝ているユキを撫でながら、ずっと一緒にいました。でも、涙は出ないんですよ。あんなに大好きだったユキが死んでしまったのに。それは、ユキが死んでしまったとは、どうしても思えないから。まだ温かいし、柔らかいし、きっと寝ているだけ。
車にはねられたショックで、驚いて魂が体から飛び出してしまっただけに違いありません。だから、わたしは、ユキが死んでしまったなんて、ちっとも思いませんでした。

まだ、朝早かったので、近所のI子さんに連絡をしたら、すぐにご夫婦でユキに会いに来てくれました。その時に、I子さんに抱きしめられて、わたしはやっと涙がボロボロとこぼれ落ちました。もしかして、あの愛らしいユキちゃんは二度と起き上がることがないのかもしれない。と思ったのでした。

勝手にI子さんちに遊びに行くユキとムギ
いつもI子さんに遊んでもらってました。
勝手にあがりこんで、I子さんちの猫ちゃんに威嚇するユキ

I子さん夫婦には、本当に本当にお世話になっていたユキちゃん。わたしたちが仕事に行っている時間、しょっちゅう勝手にあがりこんでいました。

ユキちゃんを動物病院に連れて行って、火葬の手続きをしました。最後の最後のお別れの時、わたしは、ユキちゃんのモフモフのおなかに顔をうずめて「さよなら」をしました。でも、ユキちゃんは、体だけ遠くに行ってしまうだけで、きっとここにいるんです。だって、ユキちゃんが死んでしまった日も、次の日も、誰もいないに玄関のセンサーに反応してチャイムがなるんです。いつもなら、ユキちゃんが帰ってくるランチタイムです。わたしはきっとユキちゃんが「ごはんごはん」と言って帰って来て、外のチャイムを鳴らしているんだと思って、「ユキちゃんおかえり」と言ってドアを開けてあげるんです。そして「ここにおいで」と言って、いつもユキちゃんが座っていたわたしの隣の椅子をポンポン叩いてあげるんです。きっと隣に座っていると思います。

そして、いつもブログを書いていると、絶対に邪魔してくるユキちゃん。
今では、誰もわたしの邪魔をしてくる子はいなくなりました。

寝ても覚めても、いつでもわたしの傍にいたユキちゃん。

でも、本当に性格の良いユキちゃんは、チビたちが来てからは、わたしと一緒に寝たいチビちゃんのために、わたしの横をゆずって、足元や床で寝ていました。

毎朝わたしの部屋をうろうろしては、わたしが起きるまでは絶対に起こさずに出たり入ったりして、わたしが起きたと思ったとたんにわたしの上に飛び乗ってきてじゃれついてきたユキ。わがままな猫という性質に反した、本当に思いやりのある子でした。誰とでも仲良くできて、みんなに愛されて、どんなにこねくりまわされても、絶対に引っ搔いたり噛んだりしない、本当に本当に優しい良い子でした。わたしはみんなに「うちのユキは、本当に性格の良い子」といつも自慢していました。チビたちの面倒も本当によく見てくれて、いつのまにか、しっかりしたお姉さんに成長していました。

ユキの最後の夜、偶然にも猫ちゃん全員がわたしの部屋にいて、動画を撮ったんです。これが、わたしが見た、最後のユキちゃんの姿です。

ユキちゃんは、ながいお昼寝の時間に入ってしまっただけ。今頃ムギちゃんと楽しく遊んでいるんですよ。そして、お昼の時間には、チャイムをならして帰ってくるんです。夜はきっとわたしのそばで寝ています。だから、わたしは寂しくなんかありません。それでも、ユキの顔が見たくて、ユキの声が聴きたくて、ユキのモフモフに触りたくて、涙が流れるのです。

ユキは「うちの子」じゃなくて、「わたしの子」でした。これからもずっと一緒です。いつか日本に帰るときが来ても、ユキちゃんだけは絶対に一緒に日本に連れて帰ろうと思っていました。そのくらい、ユキはわたしの生活の一部でした。

いつもキャットタワーからはみ出していたユキちゃん

今まで、ユキのことをたくさん愛してくれたみなさん。
本当にありがとうございました。ユキは絶対に幸せでした。

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