クライストチャーチの地震。今回はハンパなくすごかった。。。


2月22日火曜日、ランチタイムに、驚くほど大きな地震がクライストチャーチを襲いました。
街の中心部を直撃したようで、揺れも大きく、被害も甚大でした。

私は、店のカウンターの中にいたのですが、
ぐらっと揺れた瞬間は「またか。でも、ちょっと大きそう」と思った程度でした。
ところが、そのあと、揺れはどんどん大きくなり、
「えーーー!!!」と思っている間に、いろんなものが降ってきて、
体が立っていられないくらいに揺れたのです。

「これはやばい!!!」

スタッフの子と抱き合いながら、地震がおさまるのを待ちました。
冷蔵庫の扉が開き、中から、ビールがガラガラとなだれおちてきて、足元はビールまみれとなっていました。
そのとき3組いたお客様は、何も持たずに外に飛びだし、みんなで安全を確認しあいました。
常連の方ばかりだったので、「今度お金払いに来るから」といって避難していきましたが、
もう、料金がどうとかっていう話ではありません。

外にでると、揺れでタイヤを取られた車が立ち往生し、
建物から出てきた多くの人が、泣きながら抱き合っていました。
空気が白くなっていて、何かと思ったら、倒壊したビルの粉塵でした。
巽があるのと反対側のアーケードに、10階だてくらいの廃墟があったのですが、
それが倒壊して、アーケードを完全に封鎖していたのです。
そのすぐあとに、大聖堂が折れたと聞き、改めて、今回の地震の大きさを知ったのでした。

多くの人が、肩を抱き合いながら、泣きながら、大きな人の流れにそって、
ハグレーパークへ避難していました。
その様子は、まるで災害映画のワンシーンのようでした。

私は、自宅が店のすぐそばですので、ハグレーパークに避難するつもりはありませんでした。
ですが、以前ここにも書いたように、我が家には食料がないので、
立ち入り禁止になる前に、店にとりにいくことにしたのです。
店には、炊き立てのごはんや、たくさんの食料と飲物があります。

ところが!!!あまりにのんきに構えていたせいか、
店に戻ると、すでに立入禁止!もう店にまで行くことすらできなかったのです。

前回、前々回に引き続き、3回目の地震となると、さすがに手際がいい!
あきらめて家に戻ることに。。。

家はというと。。。結果からいうと無事でした。が、家の中はぐちゃぐちゃ。
食器棚からすべてのワイングラスが落下し、ご丁寧に、またきちんと閉じられていました。
きっと、ものすごい揺れで、扉が開いて、中身が全部飛び出して、それでまた閉まったのでしょうね。
あとは、窓際に並べていた植木鉢は全滅でした。
丹念こめて世話していたのに。。。

家で荷造りをして、避難の準備です。
今回の地震の被害では、この家にさえも居られなくなる可能性があります。
結局、電気も水もないこの家に残っても仕方ないし、
立ち入り禁止の気配がプンプンしていたので、車で避難することにしました。

まずは、ガソリンをいれなければいけないのですが、どこもかしこも閉まっています。
被害があまりなかったというエリアまでいくと、営業しているガソリンスタンドを発見。
でも、そこは一般車両の給油はできないと断られました。
幸いそのすぐ先に、別のガソリンスタンドを発見。長蛇の列でしたが、なんとか給油。
そのあと、宿を探してクライストチャーチ中を3時間以上走り回りましたが、結局空き部屋は見つかりませんでした。
このとき、いろんなエリアを走りましたが、ほんと、場所によって全然被害状況が違い、驚きました。
「本当にこの辺も揺れたのかな???」と思うほど、見た目にはなんの被害も見られないエリアもありました。

途中、液状化して、車がタイヤを取られたり、水没しているエリアを通り、
「これ以上、車を走らせるのはやめよう」ということになり、
結局、友人宅に身を寄せることにしました。

友人宅で見たものは、とりあえずニュース。
これで、 中心部が現在どういう状況になっているのか、やっと全容を知ることができました。
倒壊しているビルを見ていましたし、今回の揺れですから、
死傷者が多く出るであろうことは予測していました。

私たちだって、これからどうなるんだろう。。。と不安でいっぱいですが、
命さえあればなんとかなる!
前に向かって進まねば!
ま、とりあえず今すべきことは避難です。
ちなみに、巽は全スタッフ無事でした!

ほんとはもっといろんなことがありましたが
今日はこのへんで。。。

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