東京で被災


みなさんすでにニュースでご存知のことと思いますが、
日本で大地震が発生いたしました。
私は東京にいましたので、震度5強でしたが「ほんと!?」ってくらい揺れました。

私は免許更新センターの4Fにいたのですが、最初は、めまいがしたのかと思いました。
そのくらい「ゆらー、ゆらー」っとした揺れだったのです。
そのあとすぐに激しい横揺れが襲い、立っていられなくなりました。
私は床にしゃがみこみ、近くの椅子の足につかまりました。
4分以上の長い地震で、まったくおさまる様子がありません。
手が震え、立ち上がれず、恐怖で涙がでてくるという経験は生まれて初めてのことでした。

ところが、まわりを見渡すと、みんな驚いてはいるものの、平然としています。
「えーーー。どうして」
私は慌てて係りの人に「どこから避難したらいいですか?」と聞いたら、
「待合室で座っててください」
どうも、避難とかしないみたいです。

待合室で待っていると、大きな余震が。
私はもう恐怖で耐えられなくなり、震えながら、係りの人に
「今、順番待ってるんですけど、帰っても大丈夫ですか?」と聞きました。
すると「順番に免許発行してますから、待合室で待っててください」というのです。

すごい。日本。こんな状況でも、だれも慌てず、普通に業務を続行するんですね。

待っている間も、何度も何度も大きい余震があります。
でも、涙が出るくらい怖がっているのは、私だけ。隣の席の人が、「大丈夫ですか?」と声をかけてくるくらい。
たぶん、クライストチャーチで体験した地震の恐怖を体が覚えているのでしょう。
ビルの4Fですから、倒壊したり、天井が落ちたりしたら、命を落とすかもしれません。
クライストチャーチの地震のときは、1Fでしたので、すぐに外に避難できました。
ビルの中で地震に遭遇する恐怖、そして、友達も家族もまわりにおらず、一人で地震に遭遇する恐怖を
あらためて実感したのでした。

待合室にはテレビがあり、ニュースで地震について報道されていました。
黒い煙がもくもくと上がっている映像が流れており、「震源地の東北の方だろう」と思っていたら、
よくみると、手前にはフジテレビの建物が映っています。つまり、お台場で火事ということです。
そして、JR,地下鉄、私鉄全線が運休というニュースが流れました。

NZの地震を日本に伝える報道と、今ここで起きている地震を伝える報道とは違います。
今ここで、外がどうなっているかを伝えるニュースは、被災した人たちにとって、大事な情報源です。
止まっている電車の情報や、学校ごとの生徒の安否確認などが次々と流れています。

運の悪いことに、家との位置関係すらよくわからない運転免許センターにきていた私は、
どうやって家に帰ろうかと途方にくれると共に、まったく携帯がつながらず、家族と連絡が取れないことに不安になりました。
たぶん、家族も私のことを心配しているに違いありません。

免許が発行されるとすぐにビルの外に出て、家に帰る方法を模索することになりました。

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昨夜は、あまりのショックから、手が震えて、ブログを書くことができませんでした。
たぶん恐怖を感じすぎた精神的ショックからか、食事もまともに取ることができず、早々に床に就きましたが、
今朝も、目は覚めているのに、体が震えてベッドから起き上がることができませんでした。
今ようやく昨日のことを書こうと思って起き上がったのですが、
ここまで書いたところで、また恐怖がよみがえってきて、手が震えて、心臓がどきどきして、めまいがしてくるのです。
先ほども、心配をして電話をしてきた友人と話しているうちに、体中の震えが止まらなくなり、
声がでなくなってしまいました。

たかが震度5強で、と思うかもしれません。実際、まわりの人たちは、結構普通でした。
が、やはり、自分では気づいていなかっただけで、精神的にダメージを受けていたのだと、
改めて実感しました。

また少し休みます。

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