巽クライストチャーチの今


昨日、クライストチャーチの友人が、
2枚の写真を送ってくれました。

1枚は、現在の巽クライストチャーチの写真。
もう一枚は、地震まで私達が住んでいたアパートの写真。

巽の隣にあった中華料理レストランは、地震でのダメージがひどく、
わたしたちが巽の機材を搬出したときには、もう取り壊されて更地になっていました。
その隣の建物は、Gloucester St と Oxford Tce の交差点にあった8階建てくらいのオフィスビルだったのですが、
地震の時に、ガラス張りのエレベーターの壁が割れて地面に落下していました。
「さらさら」という、有名な和食レストランが一階にはいっていました。
そのビルも、とうとう取り壊されて、 巽のビルが通りから見えるようになってしまったそうです。

瓦礫の山の上に重機があって、その向こうに見える、ちょっと緑っぽい屋根が巽です。
巽のビルが取り壊しになるのか、それともこのまま維持されるのかで、
保険金額も大きく変わるそうで、私達としては取り壊されたほうが有難いのですが、
どうも、やっぱり、あの頑丈なビルは、大丈夫そうですね。

そして、同じ通り沿いの、この写真を撮ったところからほんの30Mくらい後ろが、
私達が住んでいたアパートです。
自宅と巽は、本当に至近距離でした。

私達の住んでいたアパートは、多少の被害はあったものの、建物自体は無事でした。
でも、となりのビルが倒壊の危険があるとのことで、
アパートの居住を禁じられていました。
その隣のビルが、とうとう取り壊し作業に取り掛かったようです。

それにしても一年ですよ。
地震から、一年たって、ようやく取り壊しです。
これで、あのアパートには、また人が居住できるようになるのでしょうね。
長い道のりでした。

巽のビルも、わたしたちが住んでいたアパートも、
建物自体は大丈夫なのに、まわりの倒壊しそうな建物のせいで、立入り禁止。
一年後に「どうぞ戻っていいですよ」と言われても、
一年もたてば、みな次の生活を始めています。

2月の地震の直後、
「街の中心部は、年内を目標に開放する」と言われていましたが、
「10ヶ月は待てないよな」というのが正直な感想でした。
でも、度重なる余震で、年内の開放はできないまま、今に至ります。
そういう意味では、やっぱり、「待たなくて良かった」。
本当に待っていたら、1年では済まなかったわけです。
いくら保険でビジネス保障が支払われるといっても、待つには長すぎますよね。

クライストチャーチの巽のエリアが開放されるのが、いつになるのかは分かりませんが、
開放されたその時は、クライストチャーチの巽に「お疲れ様」を言いに、また訪れたいと思います。

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