$12ランチの行く末


前からここにも何度も書いているように、Newmarket の同じビルのレストランは、
みんな「$12ランチ」をやっています。
私たちは、その値段に引きずられずに、自分たちの価格で勝負しています。
ランチを安く済ませたい人もいれば、静かな店内で、落ち着いたランチを食べたい人たちもいるから、
それは、お客様が目的に合わせて選べばいいのだと思っています。

昔からこの界隈を知っている人の話を聞くと、
「もともとはこんなんじゃなかった」と。
角のピザ屋「Archies」が、$12ランチを始めたのをきっかけに、
まわりの店も、軒並み$12ランチを始めたんだとか。
それからは、もう「$12じゃないと勝負できない」ような風潮になってしまったそうです。
というのも、隣の店も、その隣の店も、メニューにはこれといった特徴はなく、
似たような「カフェ」っぽい内容のランチ。
「Archies」は、「ピザ」という売りがありますが、他店には、料理の特徴がない分、
せめて値段を合わせることが、唯一とれた対策だったのだと思います。

ところが、今週から、気付いたら、Archies がの$12ランチが、$14に値上がりしていたのです!!!
「おーーー。とうとうやったか。Archies。」と思っていたら、
その隣も、その隣も、こぞって、$12ランチを「$14ランチ」に変えてきました。
もちろん内容はまったく同じで、値段があがっただけです。

なぜこの時期に?

とは思いますが、何はともあれ、価格競争が$12から$14になっただけでも、
「Archies。よくやった。」という感じですが、
それにしても、Archies が値段を上げたら、みんな値段が上がるなんて!
おもしろいというか、なんというか。
とってもわかりやすいですね。

TATSUMI も、最初の居酒屋の頃から、徐々に値段を上げていますが、
最初の値上げは、店舗改装後。
メニュー全体をグレードアップしました。
次の値上げは消費税が上がった時。
これは、値段を上げることのできる正当な理由がありますから、
どの店もこれを機に、こぞって値段を上げましたね。
だって、今までと同じ値段でやるということ=自分たちがその分消費税を負担する。ということであり、
同じだけ売り上げても、確実に利益が落ちていくのです。
その次の値上げは、もう一度改装して、より高級志向にメニューを変えたときでした。
そして、最後の値上げは、オークランドに来てから、物価に合わせて値段を上げました。
でも、このとき、「ちょっと値段を上げすぎたんじゃないか」と、自分たち自身で恐ろしくなり、
いったん下げました。
それからは、同じ料金で頑張っています。

まあ、こんな感じで、なんらかの理由があって、値上げをしたり、
それに伴い、料理の価値が上がるように工夫をしたりしてきたわけですが、
そんな理由がなくっても、こんな風に「今日から$14!」と、簡単に行けてしまうものなのですね。

う~ん。すごい。
一店くらいは「他が値上げしても、うちは$12でやります!」ってところがあるかな。って思ってたんですが、
みんな「値上げしたいなー。Archies 値上げしてくれないかなー」って、きっとずっと思ってたんでしょうね。

これで周りはしばらく$14ランチで落ち着くことと思います。
まあ、これがTATSUMI に影響を及ぼすことはないと思うんですが、
もともとTATSUMI は他店とは値段帯が違うので、あくまでも静観です。

最近寒くなってきたので、他店の外席にも、めっきりお客さんが入らなくなってきました。
やっぱりここは、客単価を上げるしかないのかもしれませんね。

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