生命保険の話


銀行でローンを組むのに、生命保険に加入しなくちゃいけないってことで、
今日、ASBバンクの生命保険担当者が来店しました。

まず、「今まで生命保険加入について、夫婦で話し合ったことある?」と聞かれ、
「まったくありません」と即答。

そして、生命保険の大切さについて、いろいろと説明してくださいました。

まずは、私かダンナのどちらかが死んでしまったり、病気や怪我で働けなくなってしまったら、どうする?
という話なのですが、二人の答えは迷わず「店をたたみます」。

というのは、私の替えも、ダンナの替えもいないので、
どちらか片方になってしまった時点で、TATSUMIを継続していくことは不可能なのです。

すると、担当者は、「では、もしどちらかが死んでしまったら、家賃の支払いや生活はどうするの?」と言うので、
「それはもう、ビジネスを売って、あとは一人でなんとか暮らして行きます。」と答えました。

だけど、ビジネスが売れるまでの間に発生する家賃とか、家のローンとか、
突然収入が途絶えた場合のことを考えていますか?と言われ、
確かに、自分ひとりが生きていくだけであれば、どうとでもなるけれど、
家のローンや店の家賃を支払うすべはありません。

もちろんASBは、ローンを踏み倒されたら困るから、こうやって生命保険加入の手続きをしに来ているんだけど、
家のローンがなくったって、どちらか片方がいなくなったら、大変なことです。
そういう意味でも、これを機会に生命保険に加入するのは良いことなのかもしれません。

さて、生命保険の金額をどうするかってことですが、
まず、どちらか片方が働けなくなったとき、そのポジションを、誰か代わりの人がつとめることができるかどうかで、
大分金額もかわってくるんだそうです。
そりゃそうですよね。誰かが代わりをつとめることができれば、とりあえずは営業を継続することができます。

でも、残念ながら、ダンナが働けなくなったら、彼の料理を他の人が作ることはできず、
一日たりとも、他の人に任せることはできません。
そして、私の代わりですが、短期間であれば任せられる人もいるかもしれませんが、
ずっとっていうのは無理だと思います。
自分の店だからこそできることってたくさんあって、時間やお金を気にせずに、思う存分、自分のやりたいことに力を注げるのです。
やはり、雇用されているスタッフでは、そのあたりに限界があると思っています。
本当は、お金の問題じゃなく働いてくれるスタッフがいたら、そんなに素晴らしいことはないんですけどね。
そんな夢のような話は転がっていません。
そういう意味では、私たちは二人とも経営者失格なのです。
自分じゃないとできないことが多すぎるのです。

というわけで、「ほかの人では代わりができない」というのは、とても厳しいわけです。

そして、「今、週何時間くらい働いている?」と聞かれ、
「うーん。そうだなぁ。ざっと週80時間くらい?」と答えると、
労働時間が長すぎて、保険の対象にできないと言われてしまいました。
でも、自営でなにからなにまで自分でやっている人だったら、みんなそのくらい働いていますよね?

生命保険の重要性や、どれだけカバーされる保険にするのかなど、真剣な話をしているとき、
急な来客があり、わたしは10分ほど抜けることになりました。

そして、「ごめんごめん。で、どうなった?」と、席に戻ると、
ダンナが一言、
「今、生命保険も大事だけど、プランBとして、今の奥さんがだめになったときのために、次の奥さんを見つけることが大事だっていう話をしていたんだよ」

ASBの担当者二人は、一瞬顔を見合わせて、大笑い。

ニュージーランド人相手に、英語でこんなジョークを飛ばせるなんて、
私にはとてもできませんよ。
なかなかやるな。ダンナ。

長らく地元のホテルでニュージーランド人と働いてきたダンナは、
難しい英語は苦手だけど、こういうジョークは得意なのです。

そんなわけで、真剣な話から、急に場が和んで、今日の話し合いは終了。
次回は見積もりを持ってきてくれるそうです。

家を買うってだけで、いろんな人にあって、いろんな話をして、
いろんな契約をして、いろいろ大変だったなぁ。
まだ終わりじゃないけど、終わりが見えてきた気がします。

生命保険。あんまり高くないといいんですが、
状況的には、ずいぶん高くつきそうだなぁ。

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