スメアテスト(子宮頸がん検診)の結果③


さて、翌日、ダンナと二人で子宮頸がん検診の結果を聞きに行きました。

ここでの結果のお知らせとしては、

「スメアテストの結果、CINⅡかⅢだとの結果が出ましたので、
精密検査を受けにいってください」

ということでした。

ここで、子宮頸がんについての説明がありました。

まず、クラス2とか3とか言われると、めちゃくちゃ癌が進行しているような感じを受けるんですが、
子宮頸がんは、普通の癌とは違い、
癌になる前の段階をクラスわけしているのです。

子宮頸がんは、ウィルスの感染によって起こります。
その感染度合いを、「CINⅠ、Ⅱ、Ⅲ」というもので、表現し、
「CINⅢ」まで感染が進行すると、それが癌化する可能性が高くなります。
そして、癌化すると、そこで初めて「子宮頸がん」となるわけですね。
つまり、「CIN」は、まだ癌になっていないので、「癌前病変」と呼ばれます。
子宮頸がんになると、その後は、Ⅰ期、Ⅱ期、Ⅲ期、Ⅳ期と、
他の癌と同じように、進行度合いを表すクラス分けがあります。
これが、一般の癌と、ウィルスが癌化する子宮頸がんの違いですね。

つまり、私は、子宮頸がん検診において
「CIN ⅡかⅢ」とのことでしたので、

「癌ではない」

ということだけは、分かりました。
先生も何度も言ってました。
「癌じゃないよ」って。

でも、先生も言ってたし、いろんな人の体験談にも書いてあったけど、
「癌じゃない」といわれても、ここですでに多くの方が動揺するんですって。

私もダンナも
「とりあえず癌じゃないってことで」
まあ、胃がんでいう「胃潰瘍」みたいな感じ?

って、かなり楽観的に受け止めていました。

その場で、精密検査を受ける病院を予約してもらい、
10日後に行くことになったのです。
ここから保険が活躍です。
保険に入ってるか入ってないかで、このあとの治療のスムーズさが大きく変わります。
保険に入っていれば、すべて私立の病院で、どんどん手続きが進みますが、
保険に入っていないと、公立の病院で、順番待ちになるんですね。

さて、私は、CINⅡかⅢっていうのがどういう状態か知っておきたかったので、
精密検査に行く前に「CIN」について調べました。

まず、「CIN」とは、cervical intraepithelial neoplasia の略だそうです。

<CINⅠ>
軽度異型性
範囲: 3分の1以内
治療: 年に一回の経過観察

この段階では、80%以上が自然治癒するそうです。

<CINⅡ>
中度異型性
範囲: 3分の2以内
治療: 半年に一回の経過観察

この段階では、Ⅰに戻る人もいればⅢに悪化する人もいます。
Ⅰになれば、自然消滅の可能性がありますので、経過観察となります。
ⅡからⅢに悪化する可能性は20%程度だそうです。

<CINⅢa>
高度異型性
範囲: 3分の2以上
治療: 3ヶ月に一回の経過観察、もしくは手術をすすめられる

Ⅲまで進行すると、自然治癒の可能性は非常に低くなり、治療が必要です。
すでに腫瘍化が始まっているため、30%以上の人が数年以内に癌になるといわれています。

<CINⅢb>
上皮内癌
範囲: 上皮全層
治療: 手術をすすめられる

CINⅢだけは、a と b に分かれるのですが、
CINⅢbだと「癌」という言葉が入っているので、だいぶ深刻な感じしますよね。

なぜこの2つが同じ<CINⅢ>でまとめられているのかというと、
<CINⅢ>まで進行してしまうと、a と b のどちらであったとしても、
自然治癒するのは難しく、「管理」と「治療」の方法が同一だからだそうです。

つまり、CINⅡであれば「経過観察」、CINⅢであれば「手術」ということですね。

とりあえず、ⅡかⅢと言われたので、Ⅲbってことはないだろうってことで、
ますます「癌じゃないので安心」
ということになりました。

そして、10日後、私は、精密検査へと行ってきたのでした。

つづく

精密検査を受ける(コルポ診)④

 

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