さて、2日で3回も引っ越しをした虎ちゃんですが、それは「より快適で安全な隔離」を目指したものでした。
ところが、3日目の朝、虎ちゃんの様子を見に部屋へ行ってみると、ドアを開けた瞬間に、ベッドの上で、虎ちゃんが「おはよう」してくれたのです。
一瞬理解できなかったのですが、ベッドの上にいるってことは、小屋から脱走したってこと!
小屋を見てみると、しっかりと大穴を開けられていました。。。
実は、これと同じ素材のキャリーケースを使っているのですが、これも虎ちゃんに3度も穴をあけられているんです。
キャリーケースから出たくて穴をあけるなんて、ウチの子では虎ちゃんだけですよ。しかもまさか、ネット小屋にまで穴をあけるなんて!しかも、穴をあけるだけじゃなくて、そこから脱出するなんて!!!
というわけで、保護猫団体の方が、虎ちゃん用に大きいケージを貸してくれることになって、3日目にして4回目の引っ越しです。
とにかく、安全に隔離することが第一。檻に入れるのは可哀そうだと思って、ソフトなネット小屋に入れていましたが、脱走されてしまってはどうしようもないので、虎ちゃんを檻にいれることにしたんです。
サイズは、ちょっと小さいかなぁ。と思ったのですが、大きいトイレとベッドを入れたら、案外ちょうどよい感じ。トイレが入らないと厳しいですが、これなら快適に過ごせそうです。
うん。なかなか快適そうじゃないですか?
でも、やっぱり檻は殺風景な感じがするので、壁紙チックに、柄が入った布をかけてあげました。これで虎ちゃんも、快適に、安全に過ごすことができて、一安心です。
初日、二日目と、ご近所のI子さんにお願いして、わたしたちが仕事に行っている間に何度も虎ちゃんの様子を見に来てもらっていたのですが、昨日は「もうこれで安心」と思って、I子さんには、午前中に檻を見に来てもらって、夜は虎ちゃんチェックをやっとお願いせずにすむことになったんです。
そして、昨日、仕事を終えて家に帰ったのが23時ころ。虎ちゃんの様子を見に部屋に入ってみると。。。。
なんと!こんなことがありますか???虎ちゃんがいないんです!!!!
檻の中から、こつぜんと姿を消していました。
頭が真っ白になって、「虎ちゃんがいない」ということを正しく理解できませんでした。だって、「いない」ってあり得ますか?
最初は自分の目を疑いました。だって、檻の中から忽然と姿を消すってあり得ますか?しかも、檻をチェックしたけれど、2か所の扉はロックされたままで、どこも開いていない状態なんです。
「え?誘拐?」
というのが、最初に頭をよぎりました。
ちょうど、日本のニュースで、ドーベルマンが逃げたと思ったら、盗まれていた。っていうのを見たばかりだったので、まさかロックされた檻の中から虎ちゃんがいなくなるなんて、誰かが出したとしか思えません。
うちには5億円もありません(マイファミリー見てない人すみません)
で、部屋の中をくまなく探しましたが、虎ちゃんはどこにも隠れていなくて、まさかと思いましたが、高さ1.5Mくらいのところにある窓が、ほんの少しだけ開いていたんです。まさか、ここから外に出るってそんなことあります???
ここはハンドル式のロックなので、開け方さえ分かれば猫でも開けられるんですが、そのあと窓に体当たりして、ほんの少しだけ窓をあけて、その隙間から出た???でも、頭にはプラスチックのコーンがついてるし、足はギブスですよ。ここを自分であけて外に出るって考えられますか? ;・。。。。。。。
っていうか、その前に、ロックしてある檻からどうやって出たの?頭にプラスチックのコーンをつけたままロックされた檻から脱出するなんて、まさに脱出マジックの世界ですよ。
考えられる可能性は、檻が古いものだったので、ちょっとガタが来ていて、この下のほんのちょっとの隙間から出たとしか考えられません。
でも、首にコーンつけたままここから出れます?いや、ほんと、どうなっているんだか。。。やっぱり猫は液体でできてるって噂、本当だったのか。。。
とにかく、まずは庭を大捜索。どこかの陰に潜んでいる可能性大。
あの状態で遠くへ行けるわけはありません。っていうか、あんな状態でも外に出たかった虎ちゃん。どうして。。。
虎ちゃ~ん。虎ちゃ~ん。と名前を呼びながら、虎ちゃんが「にゃー」と鳴いてくれると信じて耳を澄ませます。
でも、庭のどこにも虎ちゃんはいなくて、家の外の捜索が始まりました。
高い塀は越えられないと思うので、歩いて行ける範囲であればそう遠くないはずです。
家のまわり、隣の家、向かいの家の、塀を越えなくていい範囲を虎ちゃんの名前を呼びながら、探し続けました。
すると、ダンナが「虎ちゃんいた!!!」と叫ぶ声が聞こえてきたのです。
ダンナが鈴を鳴らすと「にゃ~」と言って、向かいの家の庭の方から歩いて来たそうです。
「にゃ~じゃないよ!虎ちゃん!!!」と言いながらも、もう二人とも、安堵で胸をなでおろしました。「虎ちゃん帰って来てくれていい子だけど、脱走したのは悪い子だよ!」と抱きかかえて家に連れて帰り、まずはベッドの上におろして、全身を撫でてあげました。もう涙涙の再会ですよ。よくぞ無事に帰って来てくれた。。。っていうか、大変だったでしょう。脱走するの。足だって痛かったでしょう。
幸いケガはしていないようでしたが、ギブスは汚れ、プラスチックのカラーもはずれて首からぶらさがっていました。
動物病院からもらってきていたソフトタイプのカラーに付け替えてあげたのですが、これが虎ちゃんには少し小さいようで、これだと足を舐めれてしまうんですよ。これが使えれば、生活はだいぶ楽になると思ったのですが、もうワンサイズ大きくないとダメそうです。
とにかく無事に帰って来てくれてよかった!!!!!
もう、本当に今回虎ちゃんが見つからなかったら、後悔なんてもんじゃありません。なんで昨日に限って、I子さんに虎ちゃんチェックを頼まなかったんだろう。。。せっかく交通事故から生還したのに、脱走なんかで虎を失うなんて考えたくもありません。
ちょうど月曜日は、術後検診で病院に行くことになっていたので、朝から虎ちゃんを病院に連れて行って、昨日起こった顛末について説明してきました。
ナースは、「きちんとギブスしているので大丈夫だと思うんだけど」と言っていましたが、さすがに檻を破って、高さ1.5Mもある窓から外へ出たことに関しては、とても驚いて、しっかりチェックしてくれると言っていました。
いつも相談に乗ってもらっている保護猫団体の方に話すと、「動きを制限するために狭いケージにいれなくてはいけないんだけど、それがむしろ虎ちゃんに”脱出”という大きな行動に出させてしまうくらいなら、狭い部屋に隔離して、部屋の中で自由に暮らせるようにしたほうがいいのかもしれないね。」と言っていました。歩き回るのがダメだからと狭いケージに入れているのに、それがストレスとなって脱走するくらいなら、部屋の中を歩き回る方がマシということですよね。あとで動物病院に虎ちゃんをお迎えに行ったときに、先生と相談してみようと思います。。。
とにかく、虎ちゃんが無事に帰って来てくれて本当に良かった。
虎ちゃんは、心が強い子なだけじゃなくて、個体としても強い子なので、こんな脱走劇が起きてしまったんですよね。ジジやユキだったら、絶対に起こりえなかったと思います。
保護猫団体の方に「虎ちゃんは、やると決めたら不可能を可能にしてまで強固な意志でやり遂げる性格の子」と言われました。まさにその通りです。
とりあえず、今は、動物病院からの電話待ち。どうか、プレートやギブスに異常がなく、術後検診が無事に終わりますように。。。。
にほんブログ村
↑↑↑
ブログランキング参加しています!
良かったらクリックでの応援、よろしくお願いします!