昨晩、仕事から家に帰ると、昨日から滞在しているフラットメイト(来週からうちの店で働くスタッフ)が、「さっき、ドアを開けたときに、仔猫が一匹外にでちゃいました」と言うんです。

最初、何を言っているのかよく理解できなかったんですよ。だって、「仔猫ちゃんたちは家から絶対に出さないでください。」と念を押していたのに、まったく慌てるそぶりもなく、部屋から出て来てそう言うんです。もし仔猫が外に出てしまったのが事実だとしたら、もっと慌てふためいているはず。

でも、そんなわたしの期待は裏切られ、メイちゃんがいなくなっていました。
わたしたちが家に帰ったのが22時半頃だったのですが、わたしは猫ちゃんたちの餌やりで、ダンナはすぐにメイちゃんを探しに出かけていきました。

まあ、でも、確かに、猫の世話のためにウチにいるわけではないので、猫が逃げた責任を負わせるのも申し訳ないし、気に病むのも可哀想だと思ったので、猫の餌の準備をしながら「今日は一日何して過ごしてたの?」と平静を装って話しかけてみたんですよ。そしたら、振り返った時にはその姿はなく、なんともう部屋に帰ってしまって、いませんでした。
つまり、猫ちゃんが逃げたという報告だけしに部屋から出て来ただけで、「一緒に探します」とか「あれだけ言われていたのにすみません」とか、一ミリもなかった(笑)別にそれを期待していたわけではないですが、わたしの思う「普通」というのは、もう「普通」ではないのでしょうか。

メイちゃんは、自分からはスリスリしてくるけれど、こちらから近づくと逃げるタイプの猫ちゃんなので、家の中ですらそうですから、外でなんて捕まえられるわけがありません。
なので、まずはメイちゃんがどこにいるかの捜索を始め、場所を確認してから家に誘導する。という作戦に出ました。

家からは一歩も出たことないのに、こんな雨上がりの真っ暗な夜に外に出てしまったら、探すのは本当に困難です。メイちゃんの好きな鳥の声がするおもちゃをならしながら、どこかでメイちゃんの鈴の音がしないか耳を澄ましながら歩きます。

わたしが外に出ると、ユキちゃんがついてきてしまって、メイちゃんの鈴の音が聞こえなくなるので、わたしはユキちゃんジジと一緒に家でお留守番。万が一メイちゃんが帰って来た時に、窓を開けてあげる役目です。

しばらくすると、ダンナが帰って来て、メイちゃんの鈴の音がするので、近くにい入るけど姿が見えない。とのこと。徒歩圏内の安全地帯にいることさえ確認できたら、いっそのこと、ユキちゃんとジジを放出して、一緒に帰って来てもらうのがいいんじゃないかということになって、2人を外に出しました。きっと一緒に追いかけっこしながら帰ってくるだろう。と期待して、わたしたちは夜食を食べながら帰りを待つことにしました。

ジジとユキを放出したのが23時半頃。それから1時間ほど経過したころ、ユキとジジが順番に帰ってきました。あれ?メイちゃんは?キミたち二人だけで帰って来てどうするのよ!

というわけで0時半頃、わたしたちは完全防寒着に身を包み、深夜メイちゃんを探しに出かけたのでした。

わたしとダンナは二手に分かれて探しに出たのですが、まったくどこからも鈴の音は聞こえてきません。30分ほどたって、わたしは一度家に帰り、閉じ込めていたユキちゃんをつれて、もう一度家を出ました。
もしかしたら、メイちゃんは、わたしたち人間よりも、いつも一緒に遊んでいるユキちゃんがいた方が、遊びたくて出て来るんじゃないかと思ったんです。

そして私は、ユキちゃんを先頭にして、あとをついていく感じでユキちゃんと一緒に家を出ました。いつも行くI子さんちの方に向かっていくので、「まさかI子さんちに行くんじゃないよね?こんな夜中に」と思いましたが、とりあえずユキに任せてあとをついていくと、I子さんちのほんのちょっと手前で立ち止まり、道路挟んで向こう側の家をじーーーーーっと見つめ始めたのです。

そしたら、なんか、向かいの家の庭から、メイちゃんの鈴の音がかすかに聞こえるような。。。慌ててダンナに電話して、I子さんちの方に来るように言いました。

そうこうしている間に、メイちゃんが、とうとう姿を現しました!
わたしが近づくと逃げるかもしれないので、わたしは距離を保ったまま見守り、ユキちゃんに委ねます。

そしてこのあと、メイちゃんとユキちゃんは一緒に走って家までかえっていきました。ほっ。。。

まあ、家に帰ってからも、なかなか家の中には入らなくて、だいぶ庭で時間を費やしましたが、それでも2時半頃には、やっと無事に家の中に確保。
4時間もかけて、やっとですよ。はーーーーー。
ダンナは、0時でリセットされるFitbit で、一万歩あるいてたって!大捜索だ!
ちなみに、逃がした本人は、とっくに寝てるんですけどね。
やっぱり猫ちゃんに興味がない人にとっては、外に出たことがない仔猫が夜中に外に逃げ出すことの危険さとか、大変さとか、まったく理解できないもんなんでしょうか。
翌朝も、「おはようございます」と言われただけで「昨日は猫ちゃん大丈夫でしたか?」みたいな一言すらもなかったです。たぶん、全然事件となるような事ではないんだろうな。なんかショックだな。。。

わたしたちが仕事で家をあける時間帯に、誰かが家にいてくれたら安心だと思っていましたが、むしろ、誰かが家にいるからこそ安心できない。って、今まで初めてのことで戸惑っています。コロナの前までは、いつも、お店のスタッフがフラットメイトとして住んでいたので、一緒に猫ちゃんを可愛がってくれるのが普通だと思っていました。でも、彼にとって、ジジ、ユキちゃん、メイちゃん、虎ちゃんは、すべてひっくるめて「ただの猫」なんでしょうね。

とりあえず、今日も、ドアを開けっぱなしにして靴を履いていたので、「ドアはすぐに閉めて!」と注意しましたが、「こんな猫に気を使って暮らす家、めんどくせーなー。」って思ってるかもね。でも、仕方ない。うちはそういう家なんです。今滞在しているのは、住む家が見つかるまでの仮の住まいとしてですから、猫中心の家が嫌なら、早くフラットを見つけて出ていってもらうしかありませんよね。

まだ一緒に働いているわけでもないのに、昨日の一件で、めっちゃテンション下がっちゃいました。今年初めての新しいスタッフが来るってことで、手放しで喜んでいたのに。。。

ま、生活と仕事は違いますから、少しでもお店に貢献して、活躍してくれることを期待するしかないですね!いや、期待しないでおこう。期待するとまたガッカリするかもしれない。。。「来てくれるだけでありがたい」という気持ちを忘れずに、今日も頑張ります。

一晩にして、悪い子のレッテルを張られたメイちゃん。

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